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僕から息子氏へのテキスト的な何か:「最初に。」

息子氏よ、いま君が読んでいるテキストは2018年の8月の終わりに僕がふと思いつきで書き出したテキストだ。どうしてこんなテキストを残そうかと思ったかについては後ほど詳細に書き記したいと思っているんだけど、とりあえず書き出しは「なんとなく」な感じにしたいと思った。肩肘張らずに読んでいってほしいと父ちゃんは思っている。

さて、今年の夏は信じられないくらいに暑い夏だった。どの程度の暑さかといえば、連日猛暑日が続き、熱中症で病院に搬送される人が7月には全国で54,220人もいたほどだ。これは例年の2倍近くの人数でそれだけ酷かった夏だといえる。君は2歳になったばかりで、行動範囲も増え、自我も少しづつ出来てきて、覚えたての言葉を繰り返し連呼したり、大好きな「きかんしゃトーマス」のおもちゃでずっと遊びつづけたり、意に沿わない事が起きると「イヤイヤ」ではなく「ダメ!ダメ!」と叫んで手がつけられなくなったりしている。つまり、とにかく2歳児らしく元気に成長している。父ちゃんはそれが何より嬉しい。

父ちゃんは出来る限り、君と過ごしたいと思いながら、時には自分自身の事や母ちゃんの事や、仕事や生活の事を考えながら毎日を過ごしている。ただそんな中でもやらなきゃいけない「あれや、これや」の対応に追われてしまうと、普段「ああしたい、こうしたい」と考えていた、いわゆる自分自身が描いている理想みたいなモノを少しづつ疎かにしてしまう事がたまにある。いや、違うな、しょっちゅうある。

父ちゃんが君に対して「ああしたい、こうしたい」と思う事の一つに、自分がこれまでの人生の中で気づいたり、知恵として身につけたり、深く考えたりしてきた事を整理して教えていきたい、というのがある。いわゆる人生で役立つライフハックノウハウみたいなものだ。これは勿論知らなくてもいいんだけれど、もし知っていたら君の今後の人生で何かしらの役に立つ事もあるんじゃないかと思っている。父ちゃんはそうした事をしっかりと教えたいなぁ、と常々考えているんだけども、毎日君とトーマスで遊んだり、一緒に生活してたりすると、実はなかなかそういう時間を確保するのって難しいかもしれないと思う様になった。

どうして難しいかというと、「父ちゃん、父ちゃん」と君に呼ばれる度に一生懸命に一緒に遊ぶじゃない?その後はご飯を食べて、歯を磨いてもらったりお風呂に一緒に入るために、あの手この手を尽くすじゃない?それからお布団で寝るために、これまた一緒に過ごすじゃない?その後は疲れてそのまま一緒に眠ってしまったりする事もある。こうした1日のサイクルはとっても幸せではあるんだけど、実はそこに集中していると他の事に手が回らなくなったりする事もある。

誤解の無い様に説明すると、これはお世話が大変とか、嫌、とかでは全然なくて、そこに集中すると他に気を回す事が難しくなるというお話なんだ。まだ小さく2歳になったばかりの君としっかり生活をするという事は、そういう側面も持っている。だから僕はいま伝えたいと思う事を、忘れない様にテキストに残しておこうと考えたんだ。記録を残しておけば、後々君に読んで貰う事も出来るだろうし、僕自身の備忘録にもなるから一石二鳥じゃね?という訳だ。

ひとまず、テキストを書き残していく理由については説明できたかと思う。毎日暑いし、これからしばらく残暑も厳しいだろうけど、この酷暑の夏は君が2歳になって、たくさんの言葉を覚えた思い出深い夏として僕の中に刻まれたと思う。

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