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僕から息子氏へのテキスト的な何か:「お金について①」

お金はなぜ必要か?

今回はお金のお話をしようと思う。お金はこわい。「お金が無い」ということはとても大変なことで、毎日の生活がいつも通りに出来なくなると、人間はとても不安で、とても辛い気持ちになってしまう。「ふつう」でいるためには一定のお金が必要なんだ。

どうして一定のお金が必要かというと、人間が生きていくためには、様々な助けが必要になってくる。「衣食住」という言葉がある。人間は裸では外に出ていけない決まりになっているし、家以外で裸で走り回ると頭がおかしい人だと思われて、お巡りさんに連れていかれちゃう。それに寒さや暑さを防ぐためにも服はとっても必要なモノなんだ。そしてどんな時でもお腹は空いてしまう。ご飯を食べないと大きくなれないし、お腹が空くと怒りっぽくなってしまうし、これはなかなか困りものだ。そして僕たちはずっと外にはいられない。風が強くなる日もあれば、雨や雪だって降る。家の中にいないと濡れたり寒くなったりするし、夏の日差しをずっと浴びていると命の危険にも関わってしまう。それに決まった場所で寝たり起きたりするのは、とても大切な事なんだ。「君がどこに住んでいるか?」という情報は、実はこの日本という国に所属する人間にとってすごく大事な事で、必要に応じて証明をしなきゃいけない時もある。まだ難しいかもしれないけど、決まった場所に居てくれないと、田舎のじいじ&ばあばや、君の友達が君に会いたい時にどこを探せばいいのか分からなくなってしまうよね。そんな訳で毎日何気なく生活していく中で「衣食住」というのは本当に必要不可欠なものなんだ。

お金でいろいろな物が買える

さて、お金のお話に戻ろう。僕たちが暮らしている家は、自分たちで作った訳じゃなく、家を作って売る会社から買ったものだ。母ちゃんが用意してくれる君の大好きなパンもお店でお金を出して買ってきたものだ。そして出かける時に乗っている「ブップー(自動車)」も車屋さんからお金を出して買ったものだ。何かを自分の物にするためには、方法が二つある。一つは自分で作ること。もう一つの方法は売っているお店で買うこと。自分で作ればお金はかからないけど、作るために時間もかかるし、うまく作れるとは限らない。だからうまく作れる人がそれを作る事で、欲しい人へそれを売ってお金を手に入れるんだ。

父ちゃんの場合は、家や車を作るなんて事は難しくて出来ないので、お金を出して家や車を作って売ってくれるお店から買うことにした。パンは作れないこともないけど、作ると時間がかかってしまう。だからお店で買うことで、パンを作るための時間を君と遊ぶことに使うこともできる。つまりお金を持っていれば必要な物や欲し物を買うことができる。逆に言えばお金がなければ買い物が出来ないので、色んなことを我慢しなければいけない。

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