鞄持ち生活17日目~忘れられない曲と思い出~

今日もいつも通りツイッターを見ていたら、トレンド欄に大好きな、いや、大好きだったと言った方が正しいのかもしれないバンドの名前があった。
どうやら新曲の宣伝がてらテレビに出たらしい。

わたしがそのバンドのことを大好き”だった”と書いたのは、「大好きだった」時代を作った人はもうこの世にいないからだ。独特のメロディと叙情的な歌詞。そしてうまいのかヘタクソなのかよくわからない歌声。

最初に聞いた時、わたしはハタチだった。「なんか変なバンドだな」と思ってたのに、気がつけば夢中で聴いていた。大学までの2時間半の通勤時間も、くたくたになりながら建築図面を書いた真夜中でも、ずっとずっとずっと聴いていた。

それぐらいその人が作る音楽が好きだった。だから突然な急逝の報せはしばらく受け入れられなかった。たぶん、9年経った今でさえも。
そしてファンの一定数はわたしと同じ心境であることを、ネットの情報でなんとなく把握している。そんな感じだ。

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だから、今日のその番組で「彼」についてちゃんと取り扱っていることはとても嬉しかった。ただそれだけじゃなくて、過去だけでなくこれからにつないでいこう!という姿勢が演出されていたのも好感が持てた。

いや、好感が持てたというよりは、受け入れてもいいかな、という気持ちになれたのかもしれない。

どんな人でもいつかは死んでしまう。そしてその時期は誰にもわからない。
当たり前のことなんだけど、頭ではわかってはいるのだけど、ついつい「明日」が永遠に来るかのように、時間を持て余したり無駄遣いをしている自分がいる。

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自分はなんのために生きているのか。何を成し遂げたいのか。常に自問自答して本当の意味で一生懸命に生きられるような29歳になりたい。

「彼」は29歳でこの世を去った。あと3週間ほどでいよいよ自分もその年齢に追いついてしまう。このまま平穏無事に生き続けられると仮定したらならば、わたしはこれからどんどん「彼」の年齢を追い越していくのだ。

そうなったとき、わたしは「彼」に胸を張れるような生き方をしているのだろうか。いや、少なくとも自分が自分に胸を張れないようじゃオシマイだよな。

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というわけで10月はがむしゃらに働いてみようと思います。鞄持ち生活で長時間作業することにちゃんと耐性もつけられたので、体をできる限り壊さないように、でも怠けたり甘えたりしないように、精進していきたい所存です。

最後までお読みいただきありがとうございました。今回はエモい感じぶって書いてるのでやや恥ずかしいですね笑。

おしまい

もちろんお酒代にさせていただきます!ありがとうございます!!