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新城真司というキャラクター。引退。

引退。
この言葉の意味について深く考える。
人によってこの言葉の意味って様々なんだと思う。
1度もそういう事は考えた事はないって言ってみたいが、ここ3年は何度も頭によぎった。

何度も引退文をメモに書いては消して、何度も泣いた。
まだいくつかメモに残ってもいる。

"急がば回れ"

自分の座右の銘。
1番好きな言葉。

夢や目標、やり遂げたい事があるならいつか必ず達成する。
その道が近道ではないかもしれない、人によっては遠回りをしているかもしれない、茨の道かもしれない、険しいかもしれないけど自分なりの近道だと信じて、急いで辿り着かなくても遠回りしてたどり着けば良い。

もしかすると、もっといい環境があったかもしれない。けど人が選ばない道を選択した自分はあなたにとってナンセンスかもしれない。けどそこで自分なりの理由と覚悟、信念を持って生きる人間はセンスがあると思えた。自分が選んだ道は自分が正解だと思えばそれが答えだと確信した。

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まず初めに、みなさん新城真司にこれまで多大なるご声援と応援を心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございました!

何度も挫折を味わいましたが、その都度、這い上がる糧、エネルギーに変える事ができました。

小学4年に始めたバスケットボール。
中学ではサッカー部。
高校はほとんどBチーム。
有名な大学は出ておらず。
家庭の事情で中退。
部活とバイトを掛け持ちするごく普通の専門学生。
就職活動で受けた面接全て落ちる。

経歴に何一つプロ選手になる要素、近道はありません。
努力する事を僕は辞めなかった。

琉球ゴールデンキングス練習生。
琉球ゴールデンキングス入団。
信州ブレイブウォリアーズ入団。
ブランクのシーズンを送る。
ライジングゼファーフクオカ入団。

プロのキャリアで見ると華はあるが、ブランクも経験した。
最後にたどり着いたのはまたプロの舞台。
努力する事を僕は辞めなかった。

辛いことの方が多かった。
沢山の犠牲を払って失った物もある。
環境のせいにするのも簡単だけど与えられた環境の中でどう生きるかが大事で環境に問題はない。
敷かれたレールを歩むのは簡単だけど、自分を信じて下した決断に信念を持ってやり抜き継続し続ければ叶わない夢は無いなと思った。
初めて自分の決断を信じて遠回りしたかもしれないけどまたコートに立った。
超一流でもなんでもないけど"新城真司"から夢や希望、元気や頑張る活力を届けたい。
1人の人間としてグレートなプレーヤーで居たい。

いつしかそう思えるようになった。

未来は明るい!
今に生きる。
日常の基準を少しずつ上げていく。
それを習慣化する。
夢は叶います。夢は絶対逃げない。
夢はいつもあなたを待ってる。
逃げるのは夢ではなくていつも自分。
夢は必ず自分を待ってる。
急がば回れ。
それを信じて努力を続けるのです。

そしてキャリアを過ごす中でひとつ教えてもらった事があります。

変わるのは未来だけではありませんでした。

Bチーム。
大学中退。
就職活動で受けた面接、全て落ちる。
ブランク。


僕にとって、決して輝かしい過去ではない。

しかし、毎日、今に生きることを続けた自分は未来が過去を変えてくれました。

辛い思いも過ごしたくなかった時間も成長する全て意味のある有効な時間に変わったのです。


経歴も何もいらないと言う訳ではないですが、そんな僕がここまで歩めた。

ポテンシャルや可能性を秘めた人達を数多く見てきた。
自分に自信を持って欲しい。
若い頃の僕がそうであったように、辛い状況にあると今しか見えなく周りがより見えなくなる。
その今をもがき苦しんで戦い抜いて欲しい。
その先に必ず栄光は待っている。

そのことだけを信じて歩んで欲しい。

急がば回れ。

栄光は必ず最後に待っている。


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バスケットボールを職にバスケットボールで人と繋がる。
人生の基盤はバスケットボール。


note開設したときにプロフィールに載せた言葉。
シンジってどんな人?

まさにそんな人。

僕の人生の主人公がシンジなのです。
バスケットボールが全ての人を結びつけてくれてるのです。

引退を決意し、SNSを介して発表した。

「オレって幸せだな」

幸せ者です。

今まで見たことないメッセージと連絡の数。

中には数年連絡とってなかった方も。
疎遠になった訳ではなく、お互いの仕事が忙しく中々連絡を取り合う事が出来なかったのだ。

シンジの引退。

それもまた人と人を繋げるひとつの筋道になったのだ。

電話、メール、メッセージ、コメント、投稿。
ありとあらゆる方法で沢山の祝辞含む、叱咤激励の数々。

みんなと振り返るシンジのキャリア。

そんな時、思った事が。

"バスケットボールしてきてよかったな"

スポーツの与える人々への影響の凄さを本当の意味で知りました。

プレーで何か魅力をしたのかは分かりませんが、人の心に触れた事が僕のキャリアそのものだと思いました。

愛に愛され愛に泣く。

みなさんの愛を受けプレーをし続けたんだと。

そして皆さん。
幸せな選手生活を送る事が出来ました。
キャリアを通してプレーをしてると長く感じますが振り返るとあっという間に8年間が過ぎました。
楽しい時間はあっという間。
そんな時間をこれからも過ごしていこうと思います。

キャリアを過ごした8年間の記憶と記録はすべて大切な物でした。
出会った人、さよならした人、怒ってくれた人、助けてくれた人、褒めてくれた人。

新城真司に携わったすべての皆様に感謝しています。
本当にありがとうございました。

沢山のありがとうと、心からの愛を。


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現役を引退します。
練習生から始まったプロバスケの世界。
キングスに始まり、信州、ブランク、福岡。
この業界に携わって8年を共にしました。
走馬灯のように、引退を決意した日は昨日のようにキャリアで過ごした日々がハイライトのように蘇る。
その日々は濃く長いようで短い、振り返ると幸せな日々でした。
派手さもなくスーパースターでもない僕がここまで歩めたのも"新城真司"というキャラクターを愛してくれた皆様がいたから、愛を受け取りプレーを続ける事ができました。
決して1人で歩める道ではありませんでした。
そこには陰で支える家族の存在がありました。家族の支え、犠牲が無くてはここまで僕個人頑張る事はできませんでした。心の底から感謝してます。
今まで出会った数々のチームメイト。誰1人忘れる事はありません。外国籍選手も含め先輩方、後輩たちに恵まれ最高のキャリアを送る事ができました。全てのチームメイトに感謝します。
対戦相手には苦しめられました。数々のライバルと鎬を削るこの世界。対戦相手には毎回最高のリスペクトを送りました。本当お世話になりました。
最高の指導者の元、レベルの高いバスケットボールに出会いました。ヘッドコーチ、アシスタントコーチ、様々なコーチが居ますが全てのコーチに怒られ、褒められ、優勝という見た事ない景色も見させて貰いました。沢山僕を成長させてくれた全てのコーチに感謝しています。本当にお世話になりました。
選手がプレーするにはそれを陰で支えるスタッフがいます。トレーナー、マネージャー、たくさんのスタッフが居ます。縁の下の力持ち、スタッフの支えと犠牲がなければ僕は表で輝く事は出来ませんでした。心の底から敬意を表します。
僕が活動できたのはスポンサー様のバックアップがあったからこそ、なに不自由なくキャリアを過ごす事ができました。在籍時にお世話になったスポンサー様の皆様、心から感謝申し上げます。
ブースター。あなた達に僕は何度励まされ立ち上がった事か。ここまで続けて来れたのもブースターの応援がなければ頑張れる自分は存在しませんでした。長期に渡り叱咤激励、応援して頂き感謝してます。本当にありがとうございました。
球団が存在しなければ全ては成り立ちません。何度も救われ活躍の場を与えてくれた球団には最大の敬意を表します。心の底から感謝申し上げます。ありがとうございました。
バスケットボール。
あなたに何度見捨てられ救われた事か。
あなたが居なければ僕の人生は語れません。
どの言葉があなたに合ってるか探すのがとても大変ですが答えっていつもシンプルなんですね。
あなたを愛してます。
この文章を書き終えた時に涙が出ました。
新城真司に携わった全ての皆様。
本当にありがとうございました。
新城真司プロバスケットボール選手としての現役を"引退"します。



#新城真司 #40 #0

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