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期待していたものが手に入らなかった時

今日の夕方17時過ぎ。

妻に頼まれて、ATMへ出金するために外出した。
仕事がはかどっていたので、席を外したくなくて夕方になってしまった。

行きたくなかったが、これも仕事のうちだ。

そう思いながら、昨晩、手渡された通帳入れをそのままポーチに入れてしぶしぶ家を出た。

いざ、駅前のATMに着いてまず通帳記入をする。

通帳に記載されている数字の羅列をちらりと一瞥すると、お金を引き出すためにキャッシュカードを手にしようとした。

ん?ない!?

キャッシュカードが入っていなかったのだ。

「なんだよ」

そう思ったが、昨日通帳入れを手渡された時に、作業中だったこともあってカードが入っていることを確認しなかったのだ。

「確認しなかった、自分の落ち度だ」

そう思うと、さっきつい湧き出てきた「なんだよ」という怒りの感情がスッと引いていった。

人のせいにしようと思うと、いくらでもできる。

仮に本当に自分に落ち度がなくても、「自分にも対処できたことが、もしかしたらあったんじゃないかな」と思えたなら、気持ちは少しでも前向きになる。


とにかく本が読みたい

毎日、文章を書いていると自分の身体の中から出てくる文字を紡いで、ひとつのモノを創りあげている感覚がある。

そして、それを続けていると身体の中から文字という素材が不足している感がある。

なんてことを言っているが、単純に本を読みたいということだ。

本を読んでいる時間は当然作業の手が止まる。だが、作業の手を止めても読みたい本がある。

去年の12月からAmazonプライムに加入しているのだが、月に1冊のKindle本を無料で読める特典がある。

この特典を利用して、最低でも月に1冊は本を読むことにしている。

本当は月に3冊は読みたいのだが、いまはその時間を確保することができていない。

アウトプットで文章を書くことは、なんとか継続できているので、次の目標はインプットの量を増やすこと。

こうやって自分に負荷をかけ続けて、次のステージへ進む準備を始めている。

現状に満足してしまうと停滞する。停滞は衰退の第一歩である。

とにかく本が読みたい。時間の使い方を改めよう。


大丈夫、僕はもうすでに。

妻と外食することになったので、仕事の手を止めて再び家を出た。バイクで東京駅方面へ向かう。

家を出る時までに、noteに更新する文章がまだ書けていなかったので、初めてiPhoneアプリで更新することに決めた。

店に着いてオーダーを済ませて、iPhoneで文字を書く。フリック入力を使っているのだが、キーボードでタイピングするよりも時間がかかる。

注文した品がテーブルに運ばれてくる。文章はまだ途中だった。

食べながら文章を書く訳にはいかないので、普段よりやや急いで食事を済ませてマクドナルドへ移動して続きを書こうと思っていた。

時間は23時になろうとしていた。1時間もあれば続きは書ける。そう考えていた。

有楽町駅の近くにある銀座インズを目の前にして右へ進むと、丸ノ内鍛冶橋オートバイ専用駐車場がある。

あそこのマクドナルドへ行こう。そう思って歩を進める。

しかし、マクドナルド銀座インズ店は23時で閉店していた。これを書いている今気づいたのだが、銀座アイタワー店は24時間営業だったのだ。

しかも、食事をした店からアイタワーのほうが近いのだ。ここは何度も利用したことがあるのに、なぜ気がつかなかったのだろう。

バイクで帰路に向かう途中にモールがある。そこにマクドナルドがあることを知っていた。移動してそこでコーヒーを飲みながら更新しよう。

そう決めて、バイクを走らせる。

20分ほど走るとそこに着いた。

バイクを停めて、マクドナルドへ向おうとすると看板の灯りが消えた。営業時間は22時までだった。

仕方がないので近くのファミレスへ。ここは24時間だから問題はない。

入店すると客はまばら。静かな店内にピアノジャズのBGMが流れていて、文章を書くには素晴らしい環境だ。

ドリンクバーを注文してコーヒーを注ぐとテーブルに置いて、お手洗いに立った。手を洗いこれから書く文章について考えを巡らせながら席へ戻ろうとした。

その時だ、新しい客が店に入ってきた。

「あっ、この時間でも他にお客さんが来るんだ」と思いながら席へ戻ると、小さな子連れの客だった。

関係は分からないし、知りたくもないが老人男性と外国人女性とその子供だった。彼らは僕と妻が座っている隣のテーブルを選んだ。

子供がはしゃいでいる。

基本的に子供は好きなので、普段は気にならないが、今日は違った。せっかく集中して文章が書けると思ったのに。それは叶わなかった。

叶わなかったけど、いろいろ考えさせられた。

我々夫婦にはまだ子供はいないのだが、子供が出来たら今と同じ環境で集中して文章を書くことはできないだろう。

そのことを考えることができたので、彼らには感謝しなくてはならない。

この状況に立ち会うために、アイタワーのマクドナルドへ行かなかったのだろう。

今日ツイッターで「何に対しても感謝」とか言ってる人は、おかしくなる予兆だから気をつけろというツイートを見た。

大丈夫だ。僕はもうすでにおかしいから。


それでは、今日はここまで。

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