金曜日、いきなり体調が悪くなった。仕事中に嫌な寒気がしたと思ったらどんどん体がだるくなっていって、何故か背中や脇腹も痛くて、歩くのも辛いくらいだった。定時まで耐えて家に帰ってから熱を測ると38度。丁度一年前の夏にコロナに罹って以来の発熱だった。土曜日も日曜日も本当は仕事だったけれど、お休みをいただいて、家でゆっくりと休んだ。

土曜日。もう熱は下がっていたけれど、体の痛みだけ残っていた。ずっと横になっていて、ほとんど何もせず一日を終えた。食欲はあったので、食べるか寝るかの一日。

日曜日。体は痛くなくなっていたけれど、逆に少し微熱があった。そこまで体調は悪くなかったので、布団のシーツの洗濯をした。以前購入した世田谷ピンポンズさんの喫茶店に纏わるエッセイも読んだ。聴くだけでなぜか涙が出てしまう曲がいくつかあるというくだりで、ショパンの別れの曲が出てきた。夜は少しギターを弾く元気もあったので、なんとなくスピッツのYを弾いた。この日はお昼頃から左耳に違和感があり、少し痛かった。それでもたまにあることなので、そこまで気にしていなかった。

夜になって、また体が痛くなり始めた。なんだかお腹の調子も良くないし相変わらず耳は痛い。ショパンの別れの曲を流しながら洗濯した布団のシーツをかけていて、ふと、なんか私今日死ぬんじゃないかな、と思った。いや馬鹿みたいだけど。馬鹿げているけれど、本当にふといきなりそんな考えが頭をよぎったのだ。

普段は本当に健康なのに、いきなりこんなに体のあちこちに不調をきたして、まるで最後の準備みたいに布団に洗い立てのシーツをかけて、その間ずっとショパンの別れの曲が流れていて、ギターを弾きながら「やがて君は鳥になる」なんて歌っちゃって。知人からの「明日には良くなるよ」も、なんだか伏線みたいに思えて。何故か今日は一日すごく憂鬱な気分だったけれど、そんな考えがよぎった途端一人で笑えてきて。声を出して笑った。馬鹿みたい。

でも、本当に死んだらどうしよう。死んだら、どうもできないけど。今までありがとうとか、大切な人に送っておく？大切な人。大切な人？後悔はあるだろうか。死ぬまでに何がしたかっただろうか。笑っていたのに、今度はなんだか切ないような悲しいような気持ちになる。感情が忙しい。怖いな。まだ死にたくないな。でも死んだらそれまでだ。

とりあえず今死んでもいいように、このnoteを残しておこうと思って、数分で思ったままに書いている。関わってくれた人たちありがとう。お礼を言っておくけど、でもまだ死にたくはないな。いつもすぐ死にたいとか思うくせに、こういうときだけ都合が良いね。でもまだ死にたくないよ。でも沢山ありがとう。こんな私だけど、誰かの役に立てたこともあったかな。少なくとも、あの男の子の役に立てたことは自負しているし、ヘアドネーションで誰かのウィッグを作ることはできた。胸を張って言えるのはそれくらいかも。あとは迷惑かけて、傷付けてばっかりだったかもな。ごめんなさい。

私が死ぬことで辛くなってしまう人が何人か浮かぶ。幸せな人生だ。こんな私のことそんな風に大切に思ってくれて、いつもありがとう。弱音ばっかり吐いて、いつも心配ばかりさせてしまう。本当は心配なんかかけたくないんだけど、いつも気丈に振る舞える強さがない。過去のやり取りなんかを見ても、本当にくだらないことを相談していて、そんな自分が嫌になるよ。ごめんね。それでもいつも助けてくれてありがとう。書ききれないよ。

本当に死ぬ流れみたいだ。あとでこれを見返して笑いたいよー。すごい病気に罹ってるわけでもないのにどうして突然死ぬなんて思ったんだろう。寧ろ明日笑うために今書いてるんだよ。でもなぜだか急に、面白いんだけど、笑えてくるんだけど、なぜか弱い気持ちになってしまって、こんな「明日死ぬかもしれない」という気持ちになることがないから、残しておこうと思って。本当に死ぬなんて思ってないよ。死にたくないし。でもこんなこと書きながら涙出てるの。なんの感情かわからない。私の感情は本当に忙しないね。

明日、元気に仕事に行けますように。体の痛みがなくなっていますように。みんなが明日も元気に生きられますように。おやすみなさい。