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少し前のことですが、コミュニケーションが上手いなあ…と思ったちょっとした出来事がありました。

 

 

ある中国四国地域の高齢者が集う交流集会というのが広島でありました。

 

 

400人以上が参加するイベントで、徳島からも複数名の方を僕が引率して参加し、各県の方と交流をし、とても素敵な時間を共有できましたんですね。

 

 

で、そこには分科会というのがあって、僕は岡山や松江の引率者の方と共同でひとつの分科会を主催したんです。

あ、ちなみに僕は徳島です。

 

 

 

で、まあ大した打ち合わせもしていないにもかかわらず、それなりにいい分科会ができたんじゃないかと自己満足しているのですが、話は、その準備段階のことです。

 

 

 

担当者同士で電話で1度だけ事前打ち合わせしました。

 

お互い顔も知らない者同士で、初めて話をしました。

 

 

その後、電話の相手の担当の方は、当日のスケジュール案を作成して、送ってくれました。

 

 

すると、そこには…

 

 

「お電話での松田さんの声が、とっても素敵だったので、開会の挨拶をお願いしたいと思って、勝手に入れちゃいました」って、僕の名前が書かれてあるんです。

 

 

で、

 

 

ほお…

 

 

…と感心したんです …僕。

 

 

 

何を感心したのかというと、

 

 

人の心をコントロールするのがうまい人だなあ…って。

 

 

 

普通は、人に挨拶を頼むときには、こう言うんです。

 

 

「申し訳ないんですけどぉ…、冒頭の挨拶をお願いできませんでしょうかぁ(ペコペコ)」

 

 

とくると、

 

 

「えー?マジですかぁ。いやぁ、僕、そういうの苦手なんで…」とか

「いやいや、ムリムリ、僕なんかより別の人の方が絶対いいですよ」

 

 

ってなるのが、通常のパターン。

 

 

 

けど、まさかの

 

「声がとっても素敵だったので…」

 

 

なんという殺し文句…

 

 

 

これ、断れます?

 

 

ん?断れるの?

 

 

 

いや、褒められたから、調子にのって言ってるんじゃないんですよ。

別に声優でもないので、声を褒められて、有頂天になるほどお調子者ではありません。

 

 

顔も知らんのによくいう…

 

 

なんて思ったりしますが、

 

 

とにかく褒め語のチョイスがセンスいいと思いませんか?

 

スラッと、こういう言葉が出てくる人は、常日頃から、褒めグセがついている人だろうな…と思ったんです。

 

 

 

斜に構えて、なんでも批判的に物事を見ている人というのは、思考のクセは、基本、粗探しです。

人の欠点しか目に入らない人です。

 

 

 

「声がとっても素敵」って、「なんじゃそれ?」と思いながらも、悪い気がしないんです。

 

 

 

みなさんは、どっちがいいですか?

 

 

いつも人のいいところを探して生きている人と、人の欠点ばかり探して生きている人と。

 

 

 

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