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【米国では訴訟問題に】ビックモーターが使ったラウンドアップを詳しくご説明

ビックモーターが使った除草剤「ラウンドアップ」

街路樹を許可なく枯らすのも問題ですが、「ラウンドアップ」自体にも問題があるんです。

ここでは、その「問題」を詳しくご紹介します!



発がん性疑い物質「ラウンドアップ」

まず、Yahooニュースにもある通り、ラウンドアップは「発がん性疑い物質」として、世界中でマークされています。

ついに、おひざ元の米国でも「一般家庭市場から撤退」

……と言われていましたけど、まだ購入可能みたいですね~。


だからと言って「安全」という訳ではありませんよ。

米国の法律事務所が発表したモンサント社の極秘内部文書で、モンサント社の科学者が、同社の主力製品であるグリホサート系除草剤「ラウンドアップ」に発がん性や遺伝毒性のリスクがあることを認識していたことが明らかになっています。


シキミ酸経路阻害で除草

「ラウンドアップ」が植物を枯らすのは「シキミ酸経路」を阻害するから。遺伝子組み換えを推奨する「バイテク情報普及会」のサイトでも

バイテク情報普及会 GMO Answersより 2023/7/29一部下線を引いて一部引用

こう説明しています。詳しくはコチラ

5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸シンターゼ「EPSPS」というのは、シキミ酸経路に属する酵素。

「名前が違う」と思った方。「有機化学」の世界では、呼び名がいろいろあるんですよ~。上で紹介しているウィキペディアでも

EPSPSは 5-enolpyruvylshikimate-3-phosphate synthase の略

ウィキペディア 3-ホスホシキミ酸-1-カルボキシビニルトランスフェラーゼより 2023/7/29一部引用

と説明があります。


つまり「ラウンドアップ」は、グリホサートによってシキミ酸経路を阻害するので、植物が枯れる。……実はこれだけじゃないんですけど、有効成分の効能は、こう言われています。



微生物も持っているシキミ酸経路

「シキミ酸経路は人間にないから安全」ということになっていますけど、本当でしょうか。

人間は「常在菌」

  • ビタミン

  • 酵素

  • ホルモン

などを作ってもらっています。


こういう「善玉菌」は、シキミ酸経路で生きているんです。コレは私の妄想ではなく、国会でもネタになったこと。詳しく説明しますね~



善玉菌は大丈夫?

その質問本文情報がコチラ

シキミ酸経路は細菌類にもある。ヒトの腸内細菌のうち、ボツリヌス菌やサルモネラ菌などの悪玉菌は耐性で生存するが、乳酸菌など善玉菌の多くで減少が報告されている。

農薬グリホサート製剤の一日摂取許容量と安全性に関する質問主意書 2023/7/29 一部引用

この通り、グリホサートは善玉菌に影響を与えるんです。その上で「腸内細菌に影響ないんですか?」との質問。その回答がコチラ。

 また、御指摘の「腸内細菌への影響」については、ガイドラインにおいても毒性試験における検査項目とはされておらず、農薬の登録に当たってもその検査の実施を求めていないものである。

衆議院議員宮川伸君提出農薬グリホサート製剤の一日摂取許容量と安全性に関する質問に対する答弁書 2023/7/29一部引用

国会の質疑応答は「事前に提出」されていて、官僚が答えを用意。それを国会議員が読み上げるんですけどね。

それで「ガイドラインにないので調べない」という「ゼロ回答」……たとえ試験をしていても「公開できないような結果」しかなかったんでしょうね~


増えている病気の原因って……

人間を細胞数で見ると「9割が細菌」という話があります。

この本によると、最近増えている病気に

  • 花粉症

  • Ⅰ型糖尿病

  • 多発性硬化症

  • 自閉症

  • アトピー性皮膚炎

  • ぜん息

  • アレルギー

をあげています。

その他に、グリホサートが原因の病気として有名なのが「リーキーガット症候群」

実は全て「腸内細菌叢の乱れ」が原因(もしくは疑いがある)と言われていますよ~。


その「腸内細菌叢の乱れ」抗生物質の乱用が原因とも言われていますけど……よく考えてくださいね。

グリホサートは「善玉菌を殺す」=「善玉菌専門の抗生物質」なんです


そして、国会質疑にもある通り、グリホサートの影響を受けないのは「ボツリヌス菌やサルモネラ菌などの悪玉菌(農薬グリホサート製剤の一日摂取許容量と安全性に関する質問主意書より抜粋)って……そりゃ病気になりますよね😱


で、そのグリホサート。日本人の髪から検出されています。

……ということは「腸から吸収され、髪になった」ということでは?その善玉菌専門の抗生物質、腸に届いていますよ!

さらに、日本では市販の食品・給食パンなどから検出されているんです。




市販食品・給食に入っているグリホサート

2019年以降、農民連食品分析センターが市販食品・給食パンなどに含まれる「グリホサート」を分析、情報を公開しています。

その「まとめ記事」がコチラ

戦後、米国は日本に「余剰農産物」を買い取らせ、それを「学校給食」として普及させ「パン食文化」を根付かせましたが……

それが、今では米国が「グローバル企業」に牛耳られているので、日本は「グローバル企業の在庫処分場」になったという訳。


売り渡されているのは「税金」「国民の財産」「国民の健康」ですよ。

ですから、日本から「公害」「薬害」がなくならないんです。政府の言うコトを鵜呑みにしていると「金」「健康」を吸い上げられ、消費されて捨てらちゃいますよ~


食べものの「ココ」に気を付けよう

自分の身を守るには「自衛」が第一。

「市販の食品」の背後を気にするのは面倒な方は「生産者」から直接食品を買う、有機食材を選ぶのが近道です。


日本では「遺伝子組み換えでない」という表示が消えますから、

いろいろ勉強していないと、「市販の食品からグリホサートを避ける」のは至難の業。「グローバル企業」があの手この手で「カネ」を奪い取ろうとしているんですから、勉強するのは必須です!


グローバル企業、その戦略に関して知りたい方は……

グリホサート、モンサントなどに関して詳しくはコチラ

右側が「ネズミに腫瘍ボッコボコ」の実験をしたセラリーニさんが書いた本。

左側が、数か国語に堪能なジャーナリストがモンサントを追い続け、いろんな事を調べ上げ、まとめた本です。


あと、企業戦略の詳細はコチラ

何気ない「クリック」「スクロール」、ポイント還元される「デジタルマネー」……それはすべて「グローバル企業のエサ」

この本の最後を、ちょっと長いけど引用しますね。

 ここまで読んだみなさんは、見えていなかったものを見る力を手に入れた。これからは、見えていなくても見えているかのような反応を取れるはずだ。目に見えない心理的な反応の癖を認識し、脳がブランドを前にした時にどうなるかを予測できるようにもなった。また、人間の心理には、快と不快、論理と感情、知覚と現実という大いなる矛盾が潜み、人は危険と安心のどちらにも引きつけられる生き物だと分かった。さらには、神経科学の観点からの記憶、意思決定、共感、つながり、ストーリー、サブリミナル効果、注意、体験とはどういうものかを、消費主義という文脈から理解した。
・・・・・・
 本書を読んだあなたはもう、乗客ではなくパイロットだ。思いのままに消費の世界で舵を取っていける。おめでとう!これからは、どこへ行くのもあなたしだいだ。

「欲しい!」はこうしてつくられる マット・ジョンソン プリンス・ギューマン著 白揚社 p366

これからの時代を生き抜くために、一読をおすすめします。


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