創業融資を受ける話

1.創業融資
現状、事務所の環境整備にかかる資金はこれまでの貯蓄で賄っているわけですが、そうするとどうしても比較的高額な支出を行うことに慎重にならざるを得ません。
そこで、事業を行う上で過度でない程度の融資を受けようということを考えました。ちょうどそのようなことを考えていた頃、Startup Hub TOKYOというプロジェクトから、東京都信用保証協会主催の説明会の案内が届きました。
そこでその説明会に出てみたのですが、そこでは、東京都信用保証協会の保証料を補助する施策が、多くの市町村において策定されているから、そのような制度を用いて融資を受けられるという内容が案内されていました。この説明会は、7月末頃だったと記憶しています。
市ごとに制度が違うということですから、自分の居住市(私の場合はイコール事業所のある市)の制度を調べなければなりません。

2.現状の市の施策
そこで、早速、市役所の産業振興部署を訪れてみました。そこでは、一通り市の制度の説明を受けましたが、自身に関係のある点は次の4つほどでした。つまり…
(1)市は、創業まもない事業者の融資に対し、信用保証協会の保証料の3分の2を補助している。
(2)市は、5年間の利息の3分の2を補助している。
(3)市の主催する、事業者向けの講座を全て修了した事業者に対しては、補助率を引き上げる。
(4)結局、金融機関が貸付をするかどうかは市役所では何も判断できないので(そうですよね…)、まず金融機関に相談する場合も多いです。
なるほど。考えたら、市の施策があっても、貸してくれる金融機関がなければ意味がないですものね。
というわけで次は家の近くの金融機関に行くことにしました。
※なお、市の担当者さんは小さな声で「正直、市以外にも都の制度などもありますから、金融機関さんでそれも合わせて説明を受ける方も多いみたいですよ」と教えてくれました。

3.融資を受けるまで
上記の流れで家の近くの金融機関の支店に電話をしたのが8月のお盆の頃。担当者が夏休みということでお盆明けに事務所に訪問してもらうことにしました。
あまりちゅと半端に借りても仕方がないので、市の補助がつく上限である500万円を借り入れたいと申し出ました。
担当者の方の説明によれば
・支店で同業種を担当していないので、運転資金の必要額はよくわからない
・支店は貸す方向で検討するけれども、保証協会に借り入れが多すぎると言われる可能性はある
・東京都の保証協会に提出する事業計画のフォーマットは指定があるので、それを埋めてほしい
・売り上げの予測などは根拠の確度をそこまで求められていない感触がある
・固定資産に使うと計画書に記入したら、後で帳票を求められるので、必ず導入するものでなければ固定資産に使うと記入しないで良い
ということでした。
これに従って必要書類を揃えるのに5日くらい要しました。
(とはいえ書類の作成作業自体は全体で4時間もかからないくらい)
結局、500万円を年利1.8%で借入し、返済終了は5年後ということにしました。
保証協会の審査も(時間は少しかかりましたが)特に指摘事項はなく終了しました。
保証協会の審査が終了し、融資の契約が終わったのが9月末頃でした。

4.返済等について
結局、借入金500万円から、
契約印紙代:6000円
保証料の半額:26031円
初回の利息:5424円
が差し引かれた496万円余りが上記金融機関の口座に振り込まれたのが、
9月29日です。
自分でこちゃこちゃと調べていた期間も含めるていますので、それなりにスピーディーに決済できたのではないでしょうか。
なお、保証料のうち半額は、都の制度で補助されたということでした。残りの保証料(26031円)も、市の制度で全額の補助が出ることになります。
利息は、結局3分の2が市から補助されることになりますので、年の利息0.6%で借り入れができたということになります。
元本の返済は半年後の2022年4月から開始され、毎回の返済額は93000円です。
でも年0.6%ってすごいですね。
(余剰分はインデックス投資しておけば利鞘が出るのではないでしょうか)

5.今後の計画
これらの資金を使って、ひとまず駅近くの事業所を借りることとしました。
敷金・礼金等と什器類の購入で70万円程度は使うかなというところです。
なお、そこそこ田舎ではあるので、事業所の賃料は月額8万円弱です。
オンライン相談をメインにしているので、会議スペースを多く活用する予定はなく、近隣の隣接事業者の皆さんとの会合等に使えれば良いのではないかなと考えています。
普通に事務所を運営していれば問題なく返せる額だと思いますので頑張っていきたいと思います。

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