4×4=16 カンノアキオ

4×4=16(シシジュウロク)のカンノアキオ。ずっと試してます。

4×4=16 カンノアキオ

4×4=16(シシジュウロク)のカンノアキオ。ずっと試してます。

最近の記事

2024年1月13日(土)

この日は17時頃から雪が降り出し、強風と共にママチャリでフードデリバリーの仕事をしている石丸に叩きつける。寒い。寒すぎる。手袋も濡れて使い物にならなくなってしまった。下北沢の古着屋で800円で買った厚手の黒いコートのフードを深く被りながら、千歳烏山付近を自転車を漕ぐ。いつも聞いてるポッドキャストもコンディションが悪いため、語られる言葉が右から左へ通り過ぎていく。 注文が鳴った松のやに入る。流石にこの天候で客は1人もいない。株式会社松屋フーズの温かさが身体の奥底に染み渡る。女

    • 2024年1月11日(木)

      石丸はママチャリでのフードデリバリーの最中に、何かイヤホンで聞くものないかなと思っていた。お笑い芸人のラジオは、昨今の性加害報道も相まって、自身がお笑い側に加担する気持ちになってしまうので意図的に聞くことをやめている。音楽もすぐ好きなバンドを聴きがちでバリエーションの幅が狭い。聞くものがなくなり、退屈しながら中目黒でピックした焼き鳥を2キロ先の五本木の一軒家に運ぶ最中、ふと元キャプテンストライダムの永友聖也のXでのポストを思い出した。永友自身、約1年ぶりのポストで、その内容は

      • 2024年1月9日(火)

        フードデリバリーの仕事をやり過ぎて足が痛い。あれはママチャリで丸一日やるもんじゃないなと実感する。正直、人がいないときに足を引きずって歩いたりもする。自分がそんな身体の状態のためか、街中で足の悪い人が引きずって歩いたり、杖をついて歩いたりするのが目に入ってきやすくなった。そういう人を見かけた時、人の速度について思うことがある。人はそれぞれの速度で生きている。速い人はめっちゃ速い。遅い人はすごく遅い。でもそれがある種心臓の鼓動みたいで、その人特有のリズムのようで。その人が現在、

        • 【カンノ動向】2023年12月26日~2024年1月1日

          12月26日(火)~28日(木) この数日は権力について考える日々だった。まずはナイツ塙さん。M-1終了後に塙さんのやったことを知る。何やってんだよ。めちゃくちゃがっかり。僕はナイツ好きなんだからさ。かなり最悪の気持ち。爆笑の太田さんは「たかがお笑いなんだから」的なことをラジオで言ってたらしいけど、そんなの勝者の高みの見物の意見だからな。このドッキリをされた側は気の毒だよ。これで次審査員降りなかったら本当に最悪。本当、お笑いの世界は嫌いだなと思っていたら、週刊文春に松本人志に

        2024年1月13日(土)

          【カンノ動向】2023年12月19日~25日

          12月19日(火) 丸一日仕事。その帰りにアップされてたZAZEN BOYSの新曲「永遠少女」を聴く。前作のアルバム「すとーりーず」はMVはなかったから、おそらくZAZEN BOYSとしては15-6年ぶりのMV。疲れも相まってか、聴きながら泣いてしまった。まさか年末に今年のベストが来てしまうとは。 2000何年かのロッキン、向井秀徳アコースティック&エレクトリック「自問自答」内で第二次世界大戦に触れつつ歌ってたライブ映像があり、たしかMUSIC-ON TVだったと思うが、中

          【カンノ動向】2023年12月19日~25日

          【カンノ音文】ノーナリーブスと「邦ロック」に括られるということ③

          ①と②は下記リンクから。 アジカンは自身の主催フェス『NANO-MUGEN FES.』において洋楽アーティストを多く出演させたり、TOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』内の番組「アジカンLOCKS!」で多くの洋楽を紹介したのは、「洋楽離れが言われている昨今、若いリスナーに洋楽を聴くことを定着させたい」という想いがあったと思うのですが、「邦ロック」を担ったアジカンがそれをやってもあんまり意味がないようにも思えるのです。だって日本語の婉曲表現の面白さを若いリスナーに

          【カンノ音文】ノーナリーブスと「邦ロック」に括られるということ③

          【カンノ動向】2023年12月17日~18日

          12月17日(日) 昨晩は酒飲んで早寝。今朝は遅めに起きて昼過ぎから仕事。合間でラジオを聞いたり音楽聴いたり。TBSラジオ『東京ポッド許可局』でマキタスポーツさんが語っていた「人間の発情期に当て込んでポップスが作られてる」話がめちゃくちゃ面白かった。J-POPと性欲について最近はずっと考えていたのでめちゃくちゃ腑に落ちた。いずれ文章にしたい。 あとリップスライムを聴き込んでた。5人時代のリップは本当素晴らしい。語りしろと楽曲作りのヒントを得たので取り掛かりたい。たとえば「S

          【カンノ動向】2023年12月17日~18日

          【カンノ音文】ノーナリーブスと「邦ロック」に括られるということ②

          ①は下記リンクから。 この2000年代の邦ロックを考えるときに大事だと思うのは、「邦ロックバンドのフロントマンはボーカル&ギターでなければならない」という変な先入観があったことです。たまにMONGOL800やLOST IN TIMEのようなボーカル&ベースというフロントマンのバンドもいましたが、基本はボーカル&ギター。前回記した邦ロックバンドのフロントマンはすべてボーカル&ギターを担当しています。そしてもう一つ大事なことは「フロントマンがボーカルのみのバンドはなんかナメられ

          【カンノ音文】ノーナリーブスと「邦ロック」に括られるということ②

          ノーナリーブスと「邦ロック」に括られるということ①

          僕が最初にNONA REEVESを知ったのは、スペースシャワーTVで2007年頃に放送していた『音知連』という音楽クイズ番組(この番組の画期的だったところは問題に関する雑学を披露すれば別ポイントがもらえる方式で、当時このシステムをパクった地上波クイズ番組をよく見かけたな~)で、クイズの回答者として出演していたボーカル・西寺郷太さんのクイズの強さがすごく印象的でした。で、放送の合間に回答者のミュージシャンのMVが流れていて、ノーナは「DAYDREAM PARK」だったんですよね

          ノーナリーブスと「邦ロック」に括られるということ①

          「ストリングスを使うバンドなんて邦ロックじゃない!」~邦ロックとしてのレミオロメン考察~②

          ①は下記リンクから。 話を戻します。たしかに邦ロック好きにとって「ストリングスの有無」というのは非常に重要で、これが存在した途端に邦ロックではなくなり、J-POPになってしまう感覚。邦ロック好きに付きまとう「ストリングスアレルギー」問題。「このバンド、壮大な感じを出して売れようとしているな…?」という懐疑の目を瞬時に向けてしまう。今振り返ると「ストリングスがあるか、ないか」というあまりにもざっくりとした区分けに翻弄されていた青春期の自分が恥ずかしくなりますが、当時の自分から

          「ストリングスを使うバンドなんて邦ロックじゃない!」~邦ロックとしてのレミオロメン考察~②

          「ストリングスを使うバンドなんて邦ロックじゃない!」~邦ロックとしてのレミオロメン考察~①

          また改めて、音楽ブログとしてのnoteを再開したいと思います。続け!この決意! 私が運営する音楽駄話ブログ・SOMEOFTHEMにて、X(旧Twitter)で話題になった「2000年以降の邦ロックベストソング100」について取り上げました。 様々な角度でこのランキングを捉えて語りましたが、今日ここで記したいのは「邦ロックランキングにレミオロメンが入ってこない」ということです。 1990年生まれの私にとって青春期というのは完全に2000年代。2000年代が丸々10代なので

          「ストリングスを使うバンドなんて邦ロックじゃない!」~邦ロックとしてのレミオロメン考察~①

          YETTO & カンノアキオ「good driver -Summer Damn'23-」を野暮ったいくらい言葉を尽くして説明⑤

          前回記事はこちら。 YETTO & カンノアキオ「good driver -Summer Damn'23-」という楽曲で私は64小節ラップしていて、このnoteではそれを16小節ごとに区切って歌詞解説しています。今回は49~64小節箇所。つまりラストですね。これまでご覧いただきありがとうございました。では歌詞を見てみましょう。 配達業をしていて明らかに最近増えてきたのは、「ロクでもない客が増えたな~」という実感です。3件配達だからそこそこ時間かかるのに「まだですか?」と急

          YETTO & カンノアキオ「good driver -Summer Damn'23-」を野暮ったいくらい言葉を尽くして説明⑤

          YETTO & カンノアキオ「good driver -Summer Damn'23-」を野暮ったいくらい言葉を尽くして説明④

          前回記事はこちら。 YETTO & カンノアキオ「good driver -Summer Damn'23-」という楽曲で私は64小節ラップしていて、このnoteではそれを16小節ごとに区切って歌詞解説しています。今回は33~48小節箇所です。では歌詞を見てみましょう。 前半8小節は「運」について。この仕事をやってると、効率よく配達できるできないは結局のところ運がいいか悪いかに尽きるなと思っちゃいますね。昨日はすごく鳴ったのに、今日は全然鳴らないとか。周りの配達員は稼働して

          YETTO & カンノアキオ「good driver -Summer Damn'23-」を野暮ったいくらい言葉を尽くして説明④

          YETTO & カンノアキオ「good driver -Summer Damn’23-」を野暮ったいくらい言葉を尽くして説明③

          前回記事はこちら。 YETTO & カンノアキオ「good driver -Summer Damn'23-」という楽曲で私は64小節ラップしていて、このnoteではそれを16小節ごとに区切って歌詞解説しています。今回は17~32小節箇所です。この16小節のテーマとして、配達員で働くことの怒りとか不満とか不甲斐なさ、そしてそれによって自分たちが社会にどう搾取されて…という楽曲の大きいテーマがあったうえで、「とはいっても、この仕事しかできなかった」という気持ちも同時に存在してい

          YETTO & カンノアキオ「good driver -Summer Damn’23-」を野暮ったいくらい言葉を尽くして説明③

          YETTO & カンノアキオ「good driver -Summer Damn'23-」を野暮ったいくらい言葉を尽くして説明②

          前回記事はこちら。 今回からこの楽曲の、私のラップ部分の歌詞に関して記していきたいと思います。ただ64小節あるので、16小節ごとに記すのがバランスが良いかな。なので4回に分けます。長いね~。ぜひ歌詞を見ながらお読みください。では最初の16小節です。 私は杉並~世田谷~渋谷区メインで配達を行っているので、下北沢から三軒茶屋を結ぶ茶沢通りはよく走っているのですが、三軒茶屋の駅に近付けば近付くほど、主に納品や配達系のトラックの路上駐車がとても多いんです。しかもそこをバスが通る。

          YETTO & カンノアキオ「good driver -Summer Damn'23-」を野暮ったいくらい言葉を尽くして説明②

          YETTO & カンノアキオ「good driver -Summer Damn’23-」を野暮ったいくらい言葉を尽くして説明①

          ラッパーのYETTO君とのコラボ楽曲「good driver -Summer Damn’23-」が2023年8月29日より配信リリース、31日から告知を開始しました。 この楽曲のリリースに際し、ニュースサイト・indiegrabさんで詳細が掲載されていますので、是非ご覧ください。 で、この楽曲に関してはどうしても自分自身の言葉でいろいろ語りたい、というか言葉でこの曲を埋め尽くしたい(私のラップがそうであったように)思いがあり、ここではタイトル通り、私の目線で「野暮ったいく

          YETTO & カンノアキオ「good driver -Summer Damn’23-」を野暮ったいくらい言葉を尽くして説明①