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これからマーケティングのプランナーを目指す人へ

 企業のマーケティング業務を外部支援するという仕事は、結局のところ、企業のマーケティング担当者という顧客を楽しませるサービス業でしかない。というのが、新卒以来25年以上マーケティングプランナーとして同じ仕事をして出した、現在の結論です。

 目の前の顧客がやりたいことに、新しいアイデアを付加してあげたり、よりわかりやすくしてあげたり、美しく仕上げてあげたり、データから金の卵を発見してあげたり、もっと効率的にできるようにしてあげたり‥ということが、たのしいと思えないと、結局のところこの仕事は長くできません。

 広告代理店業務のような業界では、受託会社はしんどい(くたびれた‥)から、事業会社に行きたい!という人もよくいますが、しんどくなってしまったのはこのサービス業に合っていないのだと思います。仕事が「キツイ」のはしょうがないです。そこにはおそらく成長も伴っているものであるからです。「ラク」な仕事ばかりしていたら、成長できません。しかし、「ツライ」と思ったら、一度立ち止まって考えてください。その仕事そのものが合っていないか、やり方が間違っているはずです。いずれ、しんどくなってしまいます。

 事業会社のマーケターからいろいろ好き勝手に(失礼)要件を振られることをたのしめるのは、「マゾ体質だからじゃないの?」という人もいますが、そんなことはありません。サービス業に就いている身として、わがままな顧客とどのように付き合うかを知らないから、そういうことを言うのです。

 プランニング力やコンテンツをつくる情報編集力、データ抽出・分析力、デザインのディレクション力、プロジェクトマネジメント力など、いろいろ必要なスキルはありますが、その中で最も強いスキルを活用し、顧客に喜んでいただくことをたのしいと思えるか?──そこに覚悟がないと、プランナーという職業は選んではいけないと思います。


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