別物に見える!?見せ方を変えるだけで全く違うサービスになる

前回に書いたFastというサービスだが、仕組みは意外と簡単と思われる。
というのも、気になったのでそれっぽいものを自分で作ってみた。
(そのうち公開するかもしれない)

まず事前に決済情報を登録してもらい、後は購入ボタンを押すたびに決済が完了するというフローである。

ここで面白いのがその見せ方だ。

購入ボタンを押すと「ご購入ありがとうございます。」と完了ページに遷移し、時間の猶予を与えられる。(サイトのデモでは5分間)
その間だったら、変更、追加、キャンセル等が可能になっている。

てことは、実は裏側の仕組みはおそらくこうだ。
カートらしきものが存在し、購入ボタンを押すと一時的にカートに商品が追加されタイマー起動、時間が来たらその時カートに存在する商品分で決済が完了する。

ん?と思わないだろうか?

そう!これはよくある普通の決済フローなのである。
根本的な仕組みは他と変わらない決済フローなのに、ただ一つ、「購入ボタンを押すと完了ページに遷移する」という流れにするだけで、あたかもその瞬間決済された風に見えてしまうのだ。

面白いと思わないだろうか?同じようなサービスでも、見せ方で全く別物に感じてしまうのだ。

もう一つ僕が「賢いなあ」と感じたサービスがある。
一時期話題になった「CASH」というサービスをご存知だろうか?
「目の前のものがカメラで撮ったその場で、すぐにお金に変わる」というあのアプリだ。

そんな謳い文句で登場した「CASH」だが、初めはAIが査定しているものだと思っていた。そう思っている人も多いのでは無いでしょうか?
でも、実は初期の頃のアプリでは、カメラは査定に影響しないものだったのだ。(記事で社長自ら公言)
そう、あれはただのパフォーマンスなのである。

カメラを撮る前に、傷の有無やどこのブランドかを記入するページがある。
そこで査定のほとんどは完了しており、最後に「カメラを撮る」というパフォーマンスを挟むと、あたかも「写真を撮ったらAIが査定している」ように感じてしまうのだ。

さらに面白いのが最初のFastだが、最近100億円調達したというニュースが舞い込んできた。
見せ方を工夫しただけのサービスにそこまでのお金が集まって、今や世界で注目される企業になっているのだ。

以上、見せ方で変わる世界でした。
こんな感じで、世の中の面白いトピックを発信しているので、ぜひ応援よろしくお願いします。

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