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一口ゲーム感想(adofai+トーキョージャングル+Blackbird)

A Dance of Fire and Ice

通称ADoFaI(アドファイ←この略称好き)
RiJ2022Wの「スピードトライアルの速度制限がない」仕様を生かしたプレイで見るものを震撼させた死に覚えリズムゲー

死に覚えリズムゲーとは何か?リズムゲームは分かる。回転する2つの球がノーツに触れた瞬間に画面を叩く。つまり180°を1拍とし、角度で視覚的にリズムを表現している。
では死にゲーとは何か?このゲーム、too Lateの判定ミスを出すと即死するのだ。too Earlyは許されるが、即座に正しいリズムに訂正しないといけないため大概死ぬ。つまりワンミスが許されない。
ワンボタンリズムゲームなだけあって、曲は変拍子で構成される。練習モードもあるが、そちらも即死仕様だ。つまり プレイヤーはかなり死ぬことになる。

さて筆者はリズム感が微妙な人間で、プレイした感想はとにかく難しい!一時は3面や6面に骨を埋める覚悟をしていたが、今や中間を使わずにクリアすることができる。成長を実感できて良い。
曲ごとにチュートリアルが設定されており、それらも丁寧。曲自体がリズムに対して真摯な作りになっており、難しくはあるが 叩いていて違和感のあるような譜面ではない。

ゲーマーの朝は意外にもダンスから始まる。起きて一番にリズムゲームを触る事は健康に良いという論文もある。実際妙に裏拍が打てなかったりすると、脳が起きてないな…と危機感を覚えたりもする。

君もアドファイで完璧な体調管理をしよう


↑好きな曲。音ゲーとしては11面が人気なんだろうけどやっぱり9面を初めて聴いた時の胸の高鳴りは忘れられない。チュートリアルから格好良かった

↑このゲームでFrumsさんという方を知ったが非常に好き。creditも好き。(言い方は悪いが)リズム難なだけの気取った曲じゃなくて、きちんと展開してて聴いてて気持ちいい

トーキョージャングル

sexy!

人類が滅んだ近未来の東京で、動物になって生き延びろ!
概要を聞いた時から好みだと思ってたが、予想外の部分も好きだった。

ゲームモードは好きな動物でトーキョージャングルを生き延びる「サバイバル」と、既定ミッションをクリアしていく「ストーリー」がある。サバイバルでアーカイブを集めるとストーリーが解放され、ストーリーを進めると新規アーカイブがサバイバルに出現する…という進行だが、似たような2モードを往復するのが面倒。
とはいえ「なぜ人類が滅んだのか?」の謎を動物たちは気にしない。そんな中でプレイヤーのみがアーカイブを読む事で背景を推測していくし、ストーリーの舞台にアーカイブが配置してあるなど、敢えてそうした意図は読み取れる。
アーカイブの入手順による情報開示の順番も凝っている。

ストーリーがいい。人間不在のため、従うべき倫理が存在しないことにより発生する、主人公Aが主人公Bを襲う群像劇がいい。動物たちはそれぞれ必死に生きており、どの種が報われるべき…のような感情は存在しない。
なぜ動物が凶暴化したのか?人類が消えたのか?平然と恐竜がいるのか?…ロボット犬を主人公とする最終パートで物語の謎は明かされていく。
シナリオ的に正道であろうルートが「人類は滅ぶべき」なのが好き。(実際このゲームの人類は滅んだ方がいい)
育ての親を思い戦ったロボット犬はボロボロになり倒れ、年月が経ち朽ちた死体の周りに(餌を求めた?)動物たちが集うラストシーンは何とも言えない。好き。

サバイバルは生態やチャレンジがある程度ランダムでローグライト的味わいがあった。動物の性能差があまりない・敵の索敵能力が弱い…等リアリティの薄い要素も、ゲームバランス的にはいい仕事をしている。あと動物着せ替え要素もある!!
好きな人はかなり長時間遊べるだろう。贅沢を言うなら①動物の解放手段を複数ルート用意する ②マップの繋がりを何とかする…が不満点。

あとストーリーミッションの難易度は割と高い。

害悪動物ランキング
3位 ワニ
タフかつ攻撃力が高い。スニークミッションで水辺の不正防止とばかりに配置されている。群れていると絶望感がある。

2位 チーター
早くて攻撃力が高い。発見されるとまず無事でいられない。製作者の意図通りの強さをしていると思われ、特に脈絡なく配置されている。

1位 子ライオン
恐竜を食べたいとねだってくる頭がおかしい動物。

ふざけるな


Black Bird

今更プレイした、オニオンゲームス発の横シューティング。龍が如くで遊べるファンタジーゾーンをやっていた時に存在を思い出しプレイした。似たものを感じるな…と思ってたがそもそもコンセプトが「ダークファンタジーゾーン」らしい。

貧しく迫害された少女が幸せの黒い鳥になって全てを食べにいく。初めこそショットは貧弱だが、敵を倒した際に発生するジェムを集めると自機がどんどんパワーアップしていく。
全体的にゴシックかつファンタジックなデザインで、特にボス戦の美しさゲームと音楽の調和が魅力的な作品。雰囲気ゲー。ファンタジーゾーンが好きな人におすすめ。

実は発売当時に購入しており その時は難易度面で躓いてた記憶があったが、再挑戦してみたら割とあっさりプレイが出来た。
修羅場を潜り抜けてきたおかげでゲームの腕が上がったんだな…と思ってたが どうもそうではなく、アップデートでコンティニュー×5が追加されていた(トゥルーモードは3回)。単純計算で5倍の体力が持てるので、そりゃ簡単にクリアできる。アーケードのベタ移植?

この難易度への無頓着さには非常に"オニオンゲームス"を感じたし、シルバーサーファーが高難易度と呼ばれている理由を思い出した。

今はシューティング下手でも遊べるし、価格は手頃だし、ストーリー分岐も作り込まれているので気になった方は是非買ってね。

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