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私の好きなカバーソング(33) 「Ballad of The Sad Young Men」 キース・ジャレット・トリオ、アニタ・オディ、ロバータ・フラック、アート・ペッパー

この曲もキースジャレットトリオの演奏で知りました。1990年のアルバム「Tribute(邦題:オール・オブ・ユー)」です。このアルバム自体、キースのオリジナル2曲を除き、タイトル通りに曲それぞれがジャズのレジェンドたちにトリビュートされてます。この曲は歌手アニタ・オディへのトリビュートです。この2人の関係性はわかりませんが、キースがアニタオディの歌うこの曲が好きだったのかもしれませんね。

原曲は1959年のミュージカルのために作られた作品で、1950年代の米国で夢も希望もなく、酒に溺れ年老いていく哀しき若者たちを優しく見つめ包みこむ歌詞のようです。キースの取り上げる曲はいつも美しい旋律が印象に残ります。キースが弾くから尚更そうなるのでしょう。
なおCDではこの穏やかな曲の次がアルバム白眉の「All the things you are」です。キースの超絶ピアノソロから始まりトリオの激しい演奏になだれ込む流れがカッコ良すぎて必聴と思います。


多くのカバーがありますが、古き良きもの2つを紹介です。
ロバータフラックは声、歌い方、カバーの選曲も含めてとてもスキです。

アートペッパーはジャズアルトサックスの巨人です。元々アドリブがスゴイ方ですが哀切極まりない演奏です。クルマの運転中にラジオで聴いたロバータフラック版に感銘を受けたらしいです。


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