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病気とつきあう(10) 病気を機に出現した体調変化 その1

2019年暮れの寒い夜、脳出血に見舞われた。約半年入院、退院して3年以上経つ。そこから始まった心身の変化がいまの生活や行動に大きな影響を及ぼしている。3年ひと区切りで、病を得て何を感じ何を思ったか、何が変わったか、セルフドキュメントとして、少しずつ書いていくことにした。闘病記ではないが、同じ病気の方や介護や医療に携わる方の参考に少しでもなればうれしい。

脳出血によって出てきた症状や体調の変化を列記する。今回は四肢や体幹の機能障害について。脳出血あるあるで脳神経の病気はこんなのもありだと知っていただければと思う。もちろんこれは私の場合だ。自分自身も初体験なので一般化できない。いいことは何もなくてろくでもないことばかりだ。
愚痴っぽいのはご容赦を。


左手足の麻痺と感覚障害

私の脳出血は正確にいうと「右被殻出血」。出血による血の塊が脳の奥深くにある内包という左半身の運動神経と感覚神経の通路を直撃し障害した。リハビリによって一定の改善はあったが左手足は思うようには動かない。現在、歩行は杖をついてふらふらしながらよぼよぼ歩く。連続して歩けるのは20メートルがやっとだ。左足の運びが悪くときに転びそうになる。職場で仕事中は左足首を固定する装具を付ける。
左手は多少は動くが実用的にはほぼ役に立たない。食事やパソコンのキー入力は右手だけを使う。読書については(7)に書いたが手で保持できないので現物の本の読書は困難だ。でも発症直後は指先が数ミリ動くだけだったのでよくなってはいる。障害が利き手の右手でなかったことは不幸中の幸いだった。

感覚障害は厄介

感覚障害が厄介なのは(4)にも書いた。左手足のしびれと張りが取れないし、痛い。感覚がダメになってるのに痛みだけはなぜか伝わる。左足が床を踏む感覚や体重がかかっている感覚がわからない。そのためふらつくし、なおさら足が運ばない。感覚障害は治りにくいとリハビリ専門医には早い時期にはっきりいわれた。まさにその通りで、感覚障害はリハビリでの改善がみられなかった。

症状は固定しない

残念なのはそのような症状が固定しているわけでなく、加齢も加わりゆっくり進み、機能が少しずつ落ちていることだ。でも保険診療上のルールがあって、退院後のリハビリには制約がある。まして仕事をしながらリハビリを続けることは現実的に困難だった。症状悪化は承知の上だったが、専門の技師によるリハビリ継続は諦めざるを得なかった。

横になってもリラックスできず

立っても椅子に座っても、杖ついて歩いても、姿勢が悪くておかしなところに力が入るようだ。そのせいなのか、首や肩・背中の筋肉が凝るし張って痛い。横になっても楽にならない。体全体がリラックスできる体位がない状態が一日中続く。

顔の半分も異常感覚

感覚障害の影響だが、顔の左側半分の皮膚感覚にも異常があり、左の上まぶたや鼻の穴周辺が突然猛烈にかゆくなったりする。誘いに乗ってボリボリやると後で大変なことになるので柔らかく押したりさすって自重する。幸い数分で治まるのでしのげているが

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