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【登山】早池峰の 風に吹かれて イワカゾエ

5/17(金)に冬期通行止めが解除された県道25号紫波江繋線。天気も良さそうなので早池峰山に行ってきました。

朝5時半に河原の坊駐車場に到着。気温は6℃。コーヒー淹れながら身支度。駐車場から眺める早池峰山、それを支えるような新緑の森が青空のもとで眩しく見えます。

鳥たちのさえずりが騒がしいぐらいに響いています。また早池峰山にこれたな、そんな気分です。

ヤマレコをスタートさせて、ダケカンバが眩しい舗装路を2キロ歩いて小田越登山口へ。

ダケカンバとアオモリトドマツは、2006年に初めてここに来てからだいぶ背が伸びました。

木がザワザワするので、竜ヶ馬場は強風でしょう。昨日雨風が強かったせいか、七里河原は水が流れて倒木も散見されます。乗り越えるたびにご苦労さまありがとうと声を掛けます。

七里河原でいくつかお花を写真に納めました。

御門口の直下に残雪。これを左に数メートル渡れば登山道に出ます。
御門口の由来になったコメツガの古木に、樹皮が剥がされた跡。これは鹿?
半年ぶりにお邪魔します。空が青いな。宮沢賢治さん、『この底なしの碧い空気の渕に立つ』って、そのまんまそうですね。山開き前なので神様はお休みになってますから、静かにしますね。

1合目からミヤマキンバイが元気です。ここから8合目あたりまでヒメコザクラがひっそりと咲いていました。(写真は最後の方で)

花を探しながら岩から岩へ、先輩方が呼んだイワカゾエ(雷鳥だと信じたいなあ)のように岩を数えるようにステップしていくのが早池峰山の楽しみ。

ああ、今日はやはり、御金蔵が近くなるにつれ風も強く冷たくなります。

雪田が綺麗です。
竜ヶ馬場。ハイマツはこれから青さを増します。強風もここから更に強くなります。エアポケット作らないと、風で息が出来ない。風が強いほど竜ヶ馬場っぽくて嬉しくなります。

まだ飛ばされない程度の風でしたが、てんくらでは風速15m予報とのこと。

風は地球からのグッドタッチだな。手を広ければスキージャンプのように風を感じられます。飛べそう。手をバタバタして変な動きしてたの私です。そして天狗の滑り岩(ハシゴ場)を過ぎて剣ヶ峰分岐に出れば風もなくなり、山頂までの快適な稜線歩きになります。

踏み抜きもほとんどなく、キックステップで快適に進みます。ここでちょっとルートミスしました。
北側には母なる北上山地。優しい陰影。岩手山や秋田駒も今日は良く見えました。
昨年更新された山小屋が見えてきました。あと少しです。
国定公園でありながら、山頂には信仰を伺わせる石碑がいくつかあります。
およそ100年前に附馬牛村の方から奉納された、初代十一面観音様。早池峰の神、瀬織津姫の仏の姿です。奥宮様、若宮様、二代目の十一面観音様を参拝。山開きの前にすみませんと、まずお詫び。
いつもの場所でコーヒータイムです。一人静かな山頂でした。強風が山に打ち付ける振動が、お尻にズズーン、ズズーンと伝わってきます。

さて下山します。

空が深いなあ。お田植え場や賽の河原がこの下にあります。お地蔵様、頭の上、通りますね。
今日はどこまでも見えます。栗駒、鳥海山も見えました。
竜ヶ馬場。コケモモの庭。赤いのは葉の色ですが、鮮やかな風景でした。
岩石峩々!
この蛇紋岩のある場所が、風をもっとも強く感じられます。
快適に下山して舗装路を戻ります。仰げば今降りてきた早池峰山。氷河期の凍結と融解を繰り返して岩体を破壊したことで、岩塊が崩落して森林限界を押し下げたと言われる、1300m付近の森林限界がハッキリしてます。

山を彩るお花です。

同定作業は気が向いたら☺
咲き始めとか秋に枯れてしまったものとか。
ヒメコザクラはたくさん咲いてました。こちらは雨風しのげる好物件にお住いの方。
日当たり良好。
わわわわ。
ちょっとした所で、健気に咲いてくれています。
瑞々しさ。
山道のいろどり。
感謝しか無い。
そしてゴミ拾い。

プルタブは先日の鶏頭山。ビンの破片は大昔のものです。割れて土に落ちて雨で埋まって、風雨でまた出てきた。野生動物を怪我させても良くないかなと、家まで持ち帰り。

今回は33回目の早池峰山となりました。束の間でしたが、すれ違った方々、元気もらいました。ありがとうございました。

また、舗装路の刈払いや登山道の整備もありがたい思いです。いつもながら早池峰ステップ最高です。

私のミッションは安全登山で自分の足で帰ることと、来たとき以上にキレイにすることです。

またお山に来れるように、日々頑張ります。

載せきれなかった写真はこちらへ↓


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