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花に魅せられ・パンツを見られ

お山を歩かせてもらったあとは、心身とも軽くなります。

先日の鶏頭山ではゴミを三つ拾いました。プルタブが2つ(昔の分離するタイプ)、飴の袋1つ。

分離するプルタブは今は殆ど無いので、かなり前のものかな。急登のさなかで、拾って少し気持ちが軽くなりました。

思いがけずにお花に会えたときも、気分が爽快になりますね。

20年くらい前だろうかな。

『お兄さん、パンツ見えてるで』

思い出すのはまだ若い頃、地面スレスレにかがんでヒメコザクラを撮っていました。

いつ後ろに来られたか、ファインダーを覗き込んでいた私の肩越しに、関西弁で女性の声が飛んできました。振り返れば、男性二人を従えた山ガール風のお洒落な方でした。

『その帽子かわええなあ』
『それなんて花なん?』
グイグイ来るのに気圧されるまま、パンツ見られた恥ずかしさを隠しきれないまま、
『あ、あ、コヒメザクラです』

ヒメコザクラをコヒメザクラと言ってしまって、二重に恥ずかしくなった思い出があります。

今度会ったら『あ、パンツの人や』と臆せずに言ってきそうなあの人は、きっとまだ、どこか登ってるでしょう☺

地面に寝転んで撮るほどに小さい。

早池峰山といえばヒメコザクラと、パンツ見られたお姉さん。この印象が強い。

もうすぐ冬期通行止めが解除されて、早池峰の春がやってきます。

見せパンとして、花柄のパンツ履いておくべきでしょうか。


ヒメコザクラは牧野富太郎さんによる命名。最小のコザクラで早池峰の固有種。ナンブトラノオやナンブトウウチソウのように『ナンブコザクラ』という名前も良いかも。

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