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ついに見つけた魚介バカの理想郷/Very best local seafood eatery combined with fishmonger@まるいち食堂, 神奈川県三浦市三崎口

2023/01/12 訪問

今更言うまでもありませんが、私は魚介類を見るのも食べるのも大好きです。

これまで様々な場所(鮨屋や海鮮食堂はもちろん漁港, 漁業協同組合, 市場, 養殖場…etc)で『私独自の一人食いの基準』をベースに、魚介類を見て食って楽しんできましたが、今回はネットで『魚屋で店頭に並ぶ地魚を選び、好きな調理方法でその場で食える店がある!』との情報をゲット。

その店のシステムに非常に興味を持ち、ホントがどうか事実確認する為に神奈川県三浦市三崎口へ行ってみました(*^_^*)

先ず訪問した場所の地図上での位置はこちら↓

上記画像3の『三崎口駅』からバスで『バス停三崎港』まで約15分。目的地は『まるいち食堂』です。
京急三崎口駅からバスで三崎港へ

バス乗車から港の玄関口、三崎港へ。

『バス停三崎港』から『まるいち食堂』までは徒歩で約1分

↑上記Googleマップをタップで『まるいち食堂』の位置を確認できます。

↑三崎港バス停前降りてすぐに広がる光景

今回訪問した『まるいち食堂』のレポートを書く前に、先ずこの三浦市三崎口はどんな場所なのか少し説明しなければなりません

↑この『特定第3種漁港』に注目。

全国に存在する漁港は活用目的や用途により、第1種から第4種まで分類されます。その中でこの『特定第3漁港』とは、水産業の振興のために特に重要とされた漁港を言います。

ここ三崎港は昭和初期よりマグロ類の水揚げで全国有数の遠洋漁業の基地としての役割を果たしてきており、近年では京急線の『みさきまぐろきっぷ』などのマグロ推し効果で知名度を上げてきました。

京浜急行電鉄のまぐろきっぷ
バス停を降りると周りはマグロの飲食店ばかり

そんなマグロ推しが色濃い港町において、地魚をうりにする食堂(魚屋?)なんて一体どんな店なのでしょうか。なんかワクワクしてきました!

バス停から左に歩くとすぐに看板が見え路地裏へまわると…
おー!ここですか!理想的な良い店構えです😄

この日私は朝9:30に現場に到着。まだ店は準備中でした。店の人に聞いたら10:30にすぐ近くの三崎水産物地方卸売市場から仕入れた魚が店頭に並び、11時より食堂がオープンと言われ、それまで近くを散策する事にしました。

産直品販売複合施設のうらりマルシェでは、マグロフレークが入ったマドレーヌ(マグレーヌ)がありました
↑画像真ん中は城ヶ島へ続く橋

三崎港バス停付近にはマグロ食堂、うらりマルシェ、レンタルサイクル、海中見学遊覧船、バーベキュー、マグロ製品直売所、カフェ、地ビール、トンビの飛行、などなど、楽しめる所がいっぱいで魅力的です!いずれこの全てをレポートしたいと思いました!

それでは時間が来たので、まるいち食堂へ戻ります!

10:30再び店へ。おおー!私好みの地魚がいっぱい並んでる!

店の女将さんとおぼしき女性に聞いたら、これら好きな地魚を選んだら調理代は下記の通りとのこと↓

・刺身: 魚代+250円より
・焼き, ボイル: 魚代+300円より
・煮付: 魚代+350円より
上記以外もしくは大型の魚の調理: 魚代+500円より

では私好みの魚を選びましょう!

カワハギ、ウマヅラ、クロムツ、メヌケ、ヤリイカ、ホウボウ、コチ…etc, どれも魅力的ですが、先ずは一番最初にピーンと来たこいつを選択!↓

クロシビカマス(地元名ダツ)

これは珍しいですよ!昔1回だけ刺身で食った事ありますが、皮目に小骨が入ってるので刺身にすると歩留まりが悪く、普通の飲食店ではなかなかお目にかかれません!このサイズは40センチ位ありましたが、上記の理由により刺身は剥き身にするので可食部は少なくなり一人でもちょうどよいとのこと。半身は塩焼きでお願いしました!

しかしこれだけでは足りません!私好みの魚がこれだけいるのでテンション上がって来ました!更に厳選して最後もう1匹はこいつにしました!↓

シタビラメ(ウシノシタ)

30センチ位です!活きてます!フレンチで言う『Sole Meunière(舌平目のムニエル)』で有名な魚。これ1匹しかいなかったのを他のお客さんに取られる前に選びました!刺身で行きます!

では捌く所を見てみましょう!
クロシビカマスからシタビラメの順に捌かれます↓
上記画像一番の注目ポイントは左上の画像『1名様』と書いてある所に尽きます。私がいつも一人で行動してる事実を証明してます!w

それにしても、クロシビカマスも舌平目もこんなふうに捌くんだということを学びとても勉強になりました!特にカレイやヒラメ類はエンガワがありますが、これは魚体が小さいのでその部分を加味しながら切り開いていたスタッフさんの技術に感服です!

下処理の終わったクロシビカマス&舌平目。

さあ!あとは食堂で調理された物を待つだけです!

イートインスペースはここ以外に店外にもありました
食堂内の様子
メニュー。
普通に定食や魚介料理色々あります

料理を待っている間、テーブルを見ると↓

お!やはり私の選んだ魚は間違いなかったようです!
そしてついにやって来ました!
左:シタビラメ刺身&ダツ剥き身
右:ダツ半身塩焼き 

さあ!神奈川県三浦市三崎口漁港で水揚げされた、地魚を堪能しましょう!

やはり私一人で食うにはベストの量です!
先ずはシタビラメ刺身から!
エンガワが付いてます!
旨い!の一言!

いやホントに旨い!活魚なのに意外と旨味があります。当然身肉に弾力があり、舌触りは滑らかで艶があります。何よりも自分で選んで捌かれるシーンも見てますから、より一層旨く感じます!活刺身の醍醐味が感じられます!

続いてクロシビカマスの剥き身です!

これは生で食べるにはホント通好みの魚だと思います!先に述べた通り、皮のすぐ下に骨が連なっているので、刺身にしようものなら皮ぎしの骨を避けて包丁を入れるしかなく、歩留まりが悪くロスが多い魚だと感じます。

↑画像は『市場魚貝類図鑑ぼうずこんにゃく』さんより

そんな特長を持つ魚ですから、上記画像のように身肉を削ぐ手法で提供されているのでしょう。

醤油をかけて

うわー!これは脂がありホント旨い…!クセが全くなく、この刻みネギと合っている!安い回転寿司のマグロ赤身にマーガリンを混ぜたネギトロと称してる物より格段に旨い!…っていうか、それと比べるレベルではないですね…(>_<)

続いてクロシビカマス半身塩焼き

店の人より、皮ぎしに骨があるので皮目ではなく反対側から召し上がって下さいと助言頂きましたが…

皮目はこちら側

この魚には以前から凄く興味あったのでどんなふうに骨があるのか、あえて皮目から食べて勉強してみることにします!

おお!ホント皮のすぐ下に骨がある!
結構ありましたが、鱧ほどではないのでハシや指で簡単に取り除けました。
ジューシーで柔らかく脂の乗りが絶妙!

なによりも骨を除去した後のこのクロシビカマスと言う魚、味わいは上品な脂の白身で物凄く旨い。これは高級魚と言っても過言ではないでしょう。久しぶりに旨い焼き魚を頂きました!

地魚の刺身も塩焼きも最高でした!

さて今回の訪問した『三崎口漁港周辺』と『まるいち食堂』私的に何が良かったか下記にまとめました↓

1.【現場への交通のアクセス】
今住んでる埼玉から三崎口まで電車で2時間。三崎口駅からバスで15分で目の前がすでに漁港。そのバス停から徒歩1分でまるいち食堂へ行ける。

2.【周辺: 朝飲みが出来る】
今回のレポートにはあえて書きませんでしたが、バス停からすぐにファミリーマートがあり、うらりマルシェでは刺身やマグロカツなど買い込み施設内のイートインスペースで飲み食い出来ます(ゴミ箱あり)。この日実はここでカワハギ刺身肝付をテイクアウトし外でビールと共に堪能しました。上空近い距離の位置でトンビが私の刺身を狙って旋回しているがまた港町らしくて良い(*^_^*)。

3.【周辺: レンタルサイクルがある】
これを利用すれば城ヶ島もすぐだし、シーズン中は三浦半島右側の松輪サバで有名な『輪中』や『地魚料理 松輪』も行ける。

4.【周辺: 観光海中遊覧船がある】
今回は時間の都合上乗れませんでしたが、この漁港の海の中にどんな魚がいるか見れます。

5.【周辺: 三崎水産物地方卸売市場がある】
バス停降りて徒歩圏内にこの市場があり、日本初の冷凍マグロ専用の低温卸売市場は豊洲市場に劣らない量を取り扱ってます。コロナ規制などなければ朝8時から2階ガラス越しに見学できる。

6.【周辺:色々なマグロ食堂】
とにかくホントマグロの飲食店多い!

7.【まるいち食堂】
想像以上の地魚の種類、一人でも食べきれるサイズのラインナップ。いうまでもなく自分で好きな魚を選び、刺身, 煮る, 焼く など好みの調理方法で提供してくれる。

以上、ザクッと上記7つの理由でここ神奈川県三浦市三崎口漁港まるいち食堂は『魚介バカの理想郷』でした。次回は城ヶ島なども訪れ、今回調べられなかった場所も行ってみます。いずれにしても久しぶりに最高の魚介類を楽しめるツアーになりました!

今回の動画はこちら↓

#神奈川県三浦市三崎口
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