見出し画像

夢の話

前に頼まれて?病院であった怖い話を書いた
そこには夢の話が出て来るのだが
記憶の引き出しというのは不思議なもので
その夢のことを思い出そうと記憶の奥底を覗き込んでいたら
別の夢の話を思い出してきた

この話は私が大学生の話まで遡るので
病院の話はメインに出てこない
ただ、大学生からずっと続いている夢で
続編がどんどん出て来る
最初に言っておきたいことが一つある
この話を人に話す時
最後まで話せる時と、邪魔が入る時の落差が激しい

もしもこれを読んでいる時に何かがあれば
その日は続きを読まない方がいいのかも知れない
話をしようと思っているこちらも
最後まで話せなかったことが多い話だけれど
スッと話せる時は最後まで話せるものだ

あとはよく怪談である
読んだら呪われる
とか
読んだら夢が伝染る
とかいう話でもない
と、思う

少なくともこの話を聴き終わった人から
同じ夢を見るようになった話は聞いていない
ただ、その人が私に伝えようとして
邪魔が入っているだけなのかも知れないけれども

1:記憶である所のスタートの夢


場所は本気で覚えていない
ただ、付き合いが長い(20年来)友人と雑魚寝をしている
急に寝ているところにドアがノックされる

寝ているからには夜だろう
こんな時間に誰が訪ねてきたんだと訝しんでいたら
ノックしている相手が話しかけて来る

「入っていいですか?」

普段の私は非常にボケっとしているというか
喋り方も「眠いの?」と聞かれることが多いくらい
ゆっくりとしている関西弁らしい
(自分の喋り方の特徴は誰もわからないと思うから伝聞だ)
その私がその質問を聞いた瞬間に何故か猛烈に腹が立った

ここから先は

4,833字 / 6画像

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?