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30手前にしてFF14の世界に誘われる(逃げたい)

「このゲームもう飽きたわ〜」
はぁ、またこの話題かと。私は思った。
私は毎夜ネットゲームを興じる日々を送っている。主に私含めて3人。大学からの大切な友人である。
社会に出てからもう6年あまり、毎日のようにやってきた League of Legend (通称 LoL) もランクに行くわけでもなくフリーで戦う日々に飽きてきた時のこの発言であった。

発言の主は K君。 K君は生粋のMMO中毒者である。 MMO とは大規模多人数型オンラインのことらしく。 K君はそこで地道にレベル上げをするのを生きがいにしている廃人的思想の持ち主なのだ。
その K君が度々進めるのがFF14だった。
正直 FF14 という言葉を聞いてプラスなイメージをするものはそういないと思う。私の別の友人はこのゲームのクエストに参加し、初心者ながらチャットで立ち回りをボコボコに言われ心が折れてしまった。
そういう事もあったので私はなるべく別の道を提案していた。
Destiny2 だったり、Steam のゲームだったり。
が、結局は LoL に戻り冒頭の発言が繰り返された。

いよいよ覚悟を決める時かと思い、
「FF14 やるかい?」
と言ったら、気付いた時には私は FF14 の月額料金を振り込んでいた。

実は以前に私はFF14をこのメンバーでやった時があった。でも失敗した。
初めて FF14 の地を踏んだ私はそれなりの楽しみを持ってやってきた。
だがそこにあったのは K君の圧倒的な誘導によるマラソンしかなかったのだ。

合流する前に私はチラシを剥がしてほしいというモブからのクエストをやっていた。得られる経験値やギルも少なく、正直言ってただの末端のお使いクエストである。
でもそれも FF14 の楽しさなのかもしれない。世界の隅っこで困っている人を助けながらレベルを上げて行く。これもまた楽しさなのかと。
いいえ違います。
まずはファストトラベルの全開放を最優先にし、その後メインクエストをうけ、ムービーはスキップし Lv16 まで目指してダンジョンに潜る。
これを正味3時間あまりでこなす。
これが正しさ。
このブートキャンプを K君のもとで行なった末に出来上がったのは、この世界の何も知らない工事現場のおっさん風モンクでした。

この世界はなんと戦っているかなんてどうでもよかったんや(投げやり)
と、このあとなんだかんだでこのゲームにアクセスがなくなったのは容易に想像できる。

そうして私はこの世界に戻ってきた。おっさんの魂は封印して、新しく好青年のアーチャーを分身として。
さて今度はこの世界を知れるのだろうか。

次回: 1400円 で買える未来。

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