ベートーベン型とモーツァルト型

文章を読んでいるとその人の人となりだとか性格だとか、どういう素養があるのかとか、そういったものがなんとなくわかる。

真面目な人は硬い文章を書くし、ネアカな人は明るい文章を書く。逆に普段地味な人がとてつもなくはっちゃけた文章を書く場合もある。そういう場合は普段の会話でその人の内面をもっと掘ってあげたらいい。きっと面白いものが見つかるはずだ。

さて、文章について、僕はよく「ベートーベン型」の文章、「モーツァルト型」の文章というカテゴライズを好んでする。

ベートーベンとモーツァルトは音楽史にその名を残す大作曲家。多くの名曲を世に残した。この二人の作った曲を聞いたことがないという人はおそらく世間にいないのではあるまいか。

どこかで見たのだが、作曲するにあたりこの二人のスタイルは対照的なものだったらしい。彼らが書いたとされる楽譜にX線?を当てて調べたところ、ベートーベンは何度も何度も書き直しをして曲を完成させていた跡があるらしい。筆圧も高めで、あーでもない。こーでもないと頭をかきむしりながら作曲していた姿が目に浮かぶ。

一方、モーツァルトが書いたとされる楽譜は書き直した跡がほとんどないらしい。曲を思いついたら、最初から最後までノンストップでかきあげる。筆は走り、曲そのものにも軽快感がある。その疾走感は天才肌と呼ばれたモーツァルトならではのものがあります。

僕の考える(てか勝手に決めた)ベートーベン型文章とモーツァルト型文体の特徴は以下の通り

ベートーベン型
・地に足がついた退屈な文章
・しっかり整理された構成
・論理的
・テンポが遅い
・スキがない
・一歩一歩着実に進む

モーツァルト
・跳ねるような躍動感
・ロジックが曖昧。でもなぜか通じる。
・スピード感あり
・情緒的

ちなみに僕は完全なるベートーベン型です。
皆さんはどちらでしょう。
(ただ、このノートは一切見直しせずの殴り書きで書いてるけどね笑。)



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