「メモの魔力」読了

前田社長のメモの魔力を読みました。

「ノートを取れ」「メモをしろ」

多分、小学校の時から大人たちに言われてきましたが、思い返せば、肝心なその意味や方法までは教わっていませんでした。

二十歳を目前に控えて、この年でようやくちゃんとメモのやり方を知ろうと思い、この本を手に取りました。

結論から言うと

メモというものの概念が覆りました

ただ言われた事や、目についた事を羅列するような形ばかりで見返しもしないメモではなく、人生の方向性を決めるような、考え方や哲学にまで影響を及ぼす、正に魔法のようなメモの取り方を知りました。

要約すると、この本に書かれているのは

具体

抽象化

転用

という、3つの段階で物事を考える思考術です。

見聞きした具体的で客観的な事実を書き、その横にそれらの事実からより抽象的で何にも当てはまる概念を抜き出し、その他の事に転用できないか考える。

その一連の思考を、メモを使ってアウトプットする。と、そんなようなことが書かれていました。

僕が印象に残ったのは、そのメモを使って自己分析をするという事です。
というか、この本の半分くらいは自己分析をすることの大切さみたいな事を説いていました。

付録についている「自分を知るための自己分析1000問」を、一問につきノート見開き一頁で解答すると、自分が大切にしているコアが見えてくるというのです。

例えば「今までの人生で一番嬉しかった事は?」という質問に、「大学に受かったこと」と答えるとします。これが具体的な事実。
それを抽象化します。そこに自分で「何故、大学に受かった事が嬉しかったの?」と問うと、答えがもっと抽象的になります。
「努力が実ったから嬉しかった」のかも知れないし、「大学に受かることでお母さんが喜んでくれた事が嬉しかった」のかも知れない。その抽象的な答えを、人生に転用する訳です。
努力が実った事が嬉しかったのなら、自分が努力できて、実るような事を探して、それを人生の目標にすればいい。お母さんが喜んでくれたのが嬉しかったのなら、今後の人生もお母さんが喜んでくれる事を人生の指標にすればいい。

確かに、論理的な目標の作り方ですね。ハッとしました。
前田社長はこのような質問を、1000問一つ一つ回答して、最終的にノート30冊分にまでなったらしいです。

1000問は大変ですけど、ちょっとずつやっていこうかな。

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