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【メタバース市場規模】

METAの失敗や仮想通の暴落からメタバブルがはじけた感が強いですが、日本のメタバース市場は年50%で成長していく(MarketsandMarkets社)見通しとのことです。

ここで重要なのはゲームを中心にしたバーチャルメタバースと企業が出店する仮想都市やアバター会議といったリアルメタバースは分けて考える必要があるということです。

アメリカでは16歳以下の半数がログインしているというメタバース”Roblox”は無料でも利用できますが、プレミアムに加入するとゲーム内通貨Robuxを使ってアイテムやアバター衣装を購入したり、ユーザーがゲームやアイテムで収入を得ることができ、250万円もの収益をあげている高校生もいます。Robloxの時価総額は4兆円を超えました。
 今回のメタバブルでほとんど話題に登らなかったSecondLifeのGDPは日本円換算で約800億円とのことで、アイテムの販売などメタバース内でのクリエイーター・エコノミーが長きに渡り続いています。

このようにバーチャルメタバースはすでに大きな市場規模と言えます。

 逆に、渋谷や大阪をバーチャルに再現した和製リアルメタバースには100万人来訪していると言いますが、主な経済は出店企業がプラットフォームに支払う出店料(コンテンツ制作費)くらいでBtoBの流れはあっても、メタバース内での経済はまだまたといったところでしょう。日本のメタバース進出企業のアンケートで「91.9%が事業化にたどり着けていない」(コンサルティングファーム・クニエ)という記事からもわかるように実際に参加者がそこで買い物や広告費の規模は出店の費用対効果としては期待できないのが現状です。

ここからは妄想ですが、、、
今後の展開として期待されるのはAppleの動きです。
Appleが開発しているiPhoneよりも軽いと言われるAR/VRグラスが市場の拡大に大きく影響するのではないかと思っています。段階的には最初に投入される高額のAR/VRグラスで各ベンダーが様々なコンテンツをアップストアにリリースし、メタバースやARアプリが出揃ったあたりで一般向けAppleグラス発売という流れを想定すると、Apple仕様のアプリケーションでメタバース世界を統合すると巨大な仮想空間と経済が生まれる可能性があります。
アプリケーションで停滞気味のOculusに一気に差をつけられるのではないか、、、と妄想しています。

メタバースはWEB3の一種とも混同されますが、本当の意味ではブロックチェーンが動いているメタバースが国内ではほとんどないことから仮想通貨の流通がステーブルコイン(法定通貨が直接仮想通貨に換金できる)となって一般化してからリアルメタバースに移行していくのではないかと思います。単純にメタバース内で仮想通貨の経済が回るということです。仮想通貨の利用、つまりブロックチェーンに紐づいてデジタルIDが一般化することで仮想通貨経済がメタバースで起き始めてやっとメタバースがWEB3になります。現状ではメタバース内から通販サイトに飛んでクレジット決済なのでこれではWEB3とはまだ言えないわけです。一方で、前述したAppleの展開妄想が実現すれば中央集権化し、それこそWEB3の思想とは異なる展開でもあります。
いずれにしてもAIの進化とWEB3、メタバースはこれからも加速度的に進化していくことは間違いないでしょう。


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