#10 病気を引き起こす原因(病因)について②

前回の投稿から約1か月あいてしまいました。その間に春の土用も過ぎてしまい、季節は春から夏になりました。今更ですが、薬膳の先生は土用を迎える前は要注意のアラームを色々な媒体で発信されています。おかげで体調を崩すことなく乗り越えれたように思います。そして今は夏になります。
そして来月には梅雨を迎えます。土用については改めて整理したいと思います。さて、季節の変化などによる外部からの邪気の侵入で病気を起こすことがありますが、梅雨の時期に注意するのは「湿」です。
私は薬膳を知る前も梅雨時期や雨が降るとどんよりと頭痛がして、手の指先が風呂上がりのような状態になったり、足裏が腫れぼったい感じがありました。梅雨だから仕方ないよな、程度に気にしませんでしたが、薬膳を知り、その原因は「湿邪」であると知りました。
「湿」の性質の1つには、「重濁」があります。「重」はまさに「重たい」のです。湿邪が肌表から体内に侵入すると身体がだるい、手足が重だるい、頭が何かものを被ったように重い、という症状が出ることが多いです。その原因は湿邪が経絡や関節に滞ると気血の流れが悪くなり、皮膚の感覚が鈍感になり、固定した関節痛が起こることがあります。
次に「濁」は汚れて不潔なことです。排泄物や分泌物が汚れるということですが、具体的には目やにが多い、軟便、便がべっとりする、尿が混濁して濁っている、湿疹などがあります。それを習ってから、雨の前後の自分を観察すると確かに目やにが多かったり、便が軟便傾向、関節の痛みも晴れた日に比べると多いように思いました。
「湿」のもう1つの性質は、「粘滞」です。動きが遅くて、そこに停滞をするというです。湿疹や水腫などですが、湿邪が原因の病は治りにくいというものがあるそうです。このような症状が出ないように事前の注意が必要です。まさに未病先防です。
最後に湿は水のように下に向くという性質があります。湿邪は下半身に症状が出やすいようです。足裏の浮腫感や脚気、下痢などは湿邪により発生することが多いようです。
その対策について、自分なりに料理や薬膳茶を組んでみたいと思います。
対策としては「解表」や「健脾化湿」も考えられます。
今日から明日にかけて、私の住む神戸はかなりの量の雨が予想されています。今夜は薬膳茶を組んで飲みて、次回の投稿でその結果を整理したいと思います。

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