以前、静岡競輪場でトークショーを行ったときの話です。トークショーの日程がレース直後だったこともあり、そのレースについての様々なご意見を聞くことが出来ました。

まず、どのようなレースだったかというと、
僕、群馬の矢口くん、福井の脇本くんと3分戦の戦いでした。脇本くんは今と同じ徹底先行スタイルで、ぼくと矢口くんは同じタイプでいかに良い位置を確保し、捲りで仕留めるか！やはりファンのみなさんの予想も、脇本くんラインの押しきり、ぼく、矢口くんの捲り車券でほどよく割れていました。ぼくも、矢口くんより前段の位置を確保し捲りで決める作戦を練りレースに挑みました。

そして実際のレースは勝負処で脇本くんが先行で、矢口くんと中段の取り合いという流れ。しかもぼくは外並走で絶体絶命のピンチ！このままでは絶対に捲れません。こうなったら、脇本くんが油断している隙に隠れながら一気に早めの捲りしかないという判断をしました。そして最終ホームで一気に叩きました。脇本くんは意表をつかれ、ぼくに飲み込まれてしまいました。しかし、飲み込まれる寸前にぼくの仕掛けに気付いた脇本くんに内から復活され壮絶な先行バトルになってしまいました。結果、ぼく8着、脇本くん9着、ラインもバラバラになり車券もメチャクチャ。脇本くんの先行はサラ脚でも捲れるか捲れないかの勝負なのに、外並走では絶対に捲れません。それぞれの心理戦の中で一か八かの判断になってしまいましたが、今でもこの判断しかなかったと思っています。

このようなレースだったんですが、壮絶な先行バトルで白熱したレース内容を「良いレースだったぞ」と言ってくれるファンのみなさん。または、「なんであんなに早く仕掛けた？」と。「あれで押し切れると思ったのか？」と質問をするファンのみなさん。様々な意見がありました。

たしかにレース内容は、ガチンコ勝負で白熱したレースでした。それを「良いレース」という見方もあるかもしれませんが、競輪はエンターテイメントの要素だけではありません。ぼくの現場の判断で車券がメチャクチャになり「なんであんなに早く仕掛けた？」という意見もわかります。

競輪は八百長防止ということもありとても閉塞した空間の中で行われているので、こうしてファンのみなさんの意見を間近で聞ける場は滅多にあることではありません。とても貴重な場として、今でも鮮明に覚えていますし、しっかりとご意見を受け止めねばと思っています。なかなかこのように意見を交換する機会はないので、noteを通して色々な目線での温度差を埋めていければと思います。

そんな中、今年もそんな競輪ファンの方々の清き一票により選出されるオールスター競輪が8月14日〜18日の5日間、名古屋競輪場で開催されます。競輪場で直接投票できるほか、ウェブでもできます！KEIRIN.JPでの投票は4月20日(土)12時から5月14日(火)12時まで、特設ページ内で受け付けていて、抽選で、豪華賞品が当たるチャンスもあります！
是非投票よろしくお願い致します！

http://keirin.jp/pc/dfw/portal/guest/campaign/allstar_vote/2019/index.html
↑画面一番下の「投票する」ボタンを押して投票。南関東123番が新田康仁です。
今年もオールスターに出走して車券に貢献できるように頑張りたいです！よろしくお願いします。