ニンジャスレイヤーTRPGセッションリプレイ TEAM:orphanage「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイテッド・クロウ」#5:epilogue

簡易目次

#1      #2:A     #2:B     #3:A  

#3:B     #4:A     #4:B 


epilogue:「フライング・ザ・スワン・アット・サンライズ」




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 

【トコロザワピラー・アマツチの間】 

地の文@NM::ミッションを果たし終えた(?)君達は、アルマゲストによってトコロザワピラーに招集された。 


地の文@NM::まだアルマゲストは来てはいないようだ。

ストーンカ:「…………悲しいなぁ、トライヘッズ=サンが死んで悲しいなぁ」冒涜的なまでの棒読みだ 

スケルター:「ドーモ。スケルターです…残念だったなトライヘッズ=サンは」事前にその旨をIRCで聞いた 


地の文@NM::無論、残酷なるソウカイシックスゲイツであるアルマゲストを待たせることがあれば、爆発四散は免れないのだが

フォルブレイズ:「・・・・・ああ」 ハートレス:「…」 

ブラスムーン:「ナムアミダブツ」 フリントアーム:「そうだな」

ドラゴンボーン:「嬢ちゃん……」 笑いを堪えてる 

ストーンカ:「……オツヤめいてますね、おっとトライヘッズ=サンが死んでたわ!」 

トライヘッズ:(生きてるから!)どっかでヤモトと一緒にいる 


スケルター:「ニンジャのイクサである以上…免れない定めだ」あくまでも大真面目でいう 誰かに盗み聞きされているかもしれない

地の文@NM::「……来たか」部屋の奥のトビラからアルマゲストが現れた。 


ブラスムーン:「ドーモ、アルマゲスト=サン。ブラスムーンです」 

スケルター:「ドーモ、アルマゲスト=サン。スケルターです。」ドケザ

地の文@NM::低く、悍ましい声は並々ならぬ怒りに満ちている。

ストーンカ:「ドーモ、アルマゲスト=サン、ストーンカです」ドゲザ 

フォルブレイズ:「ドーモ、アルマゲスト=サン。フォルブレイズです。」 

ハートレス:「ドーモ、アルマゲスト=サン、ハートレスです」

フリントアーム:「ドーモ。アルマゲスト=サン。フリントアームです」 

ドラゴンボーン:「ドーモ、ドラゴンボーンです」 拳を強く打ち鳴らしオジギ


アルマゲスト:「ドーモ、アルマゲストです」

「ストーンカ、フリントアーム、フォルブレイズはいい。トライヘッズ=サンのことも残念であった」 スケルター:「ハイ」 

ストーンカ:「アルマゲスト=サンにお声掛けを頂き、トライヘッズ=サンも喜ぶでしょう」 

アルマゲスト:「だがスケルター!ドラゴンボーン!ブラスムーン!ハートレス!良くも顔を出せたものだな!」 

「私は10分あの場にニンジャスレイヤーを足止めせよと命じたはずだ!」


ハートレス:「…?何のことでしょう…?」白々しく 

フリントアーム:「ハッ!我々の力不足で貴重な戦力を失わせてしまい申し訳ありません」 

スケルター:「……実際オムラエンジニア側のミスです弁明を一応図る 

ドラゴンボーン:「…………」 ((ヘッヘ、もう俺たちの顔を見ることもねェと思ってたんだろうから、そうだろうなァ!))

フォルブレイズ:「はい、彼女も光栄なことでございましょう」

どっかのトライヘッズ:(嬉しい!アイツは嫌いだけど!)

ブラスムーン:「……」 

アルマゲスト:「オムラエンジニア?ああ、あのドクロの暴走についてはオムラのサラリーマンを20人ほどセプクさせた」 

スケルター:「……」(コワイ) フォルブレイズ:「・・・」 


アルマゲスト:「だが、貴様らの行動については申し開きを聞こうか?ニンジャスレイヤーにあっさりとやられ気絶していたと事前報告にはあったが」 

フリントアーム:(運が無い奴らよな) 

ストーンカ:(悲しいね) 

スケルター:「…」(…そうだったっけ…?) 

アルマゲスト:「貴様らが気絶している間にニンジャスレイヤーは貴重なソウカイニンジャを一人殺したのだぞ」 

「さらに形勢逆転を図ったミサイルまでもを……!」

スケルター:「アッハイ。しかしの強さは予想以上でした」

どっかのトライヘッズ:(ストーンカ=サン、ワタシの遺志を受け継いで今こそ酒の評価を使って) 

スケルター:「……」 

ストーンカ:(……サケ一本でナントカなるわけないだろ


アルマゲスト:「胡乱なフリーランスニンジャを一人八つ裂きにしたくらいでは収まらぬわアアアアアアアッ!!!」 

アルマゲストは鎖分銅で壁を破壊!! 

フリントアーム:(…)静かに拳を握りしめる

ハートレス:「…」  ブラスムーン:「……」 


アルマゲスト:「……なにも言うことはない、と。そういうことか?」 

どっかのトライヘッズ:(………………)静かに、だが決意の眼差しを浮かべている 

ドラゴンボーン:「……」 ((アー、触らぬ神に祟りなしってなァー……オカンムリの上官は放って置くに限るんだが)) 

フォルブレイズ:「・・・」動向をじっくり見つめる 

スケルター:「……」タント・ダガーを取り出す 

アルマゲスト:「……よかろう。貴様らには失望させられた。今回の報酬は無しとする」 

アルマゲスト:「……フム?」 

ストーンカ:「…………」 

フリントアーム:(こちらからの助け船は藪蛇か。ふむ?)

スケルター:「…イヤーッ!」小指をケジメ! 


アルマゲスト:「……ホウ」アルマゲストはメンポの奥で少し驚いたような顔を見せた 

スケルター:「グワッ…どうかこれで…」 

アルマゲスト:「忠誠心、見せてもらった」 

ブラスムーン:(……!) ハートレス:「…!」 

フリントアーム:(ナムサン!) 

どっかのトライヘッズ:(ケジメめいた音が…誰がしたの!?) 

ドラゴンボーン:「…………チッ」 

フォルブレイズ:「・・・・」(わずかに下を向く) 


アルマゲスト:「今回のミスは不問に付そう。だが報酬は無しだ、いいな?」 

スケルター:「ハイヨロコンデー」 

ブラスムーン:「寛大な処置に心から感謝いたします」 

ドラゴンボーン:無言で頭を下げる 

ハートレス:「実際感謝してます」 

フリントアーム:「アリガトウゴザイマス」 

アルマゲスト:「Bチームについては、合わせて100万札の報酬を出そう」 

アルマゲスト:「これは元からかなり減額している。胡乱なクズのフリーランスに私の手を煩わせた罰だ」 

ストーンカ:「ありがとうございます」恭しく頭を下げた。 

スケルター:「ハハーッ」ドゲザ 

フォルブレイズ:「・・ありがとうございます」

どっかのトライヘッズ:(二階級特進でシックスゲイツとか行けるかな) 

フリントアーム:「ありがたく」 

アルマゲスト:「トライヘッズ=サンに関しては適当に貴様らの方で弔っておけ」 

フリントアーム:「ハイヨロコンデー」 

フォルブレイズ:「了解いたしました」 

ストーンカ:「ハイヨロコンデー」 


地の文@NM::アルマゲストは怒りに満ちていた。
これにより彼の地位がダークニンジャを上回ることはしばらくなくなったからだ。 


スケルター:「ハハーッ」 ブラスムーン:「ハイヨロコンデー」 


地の文@NM::それどころか、今回の失敗はこれまで完璧であったラオモト=サンから彼への評価をはっきりと傷つけたのだ……!! 

ハートレス:「ハイヨロコンデー」


地の文@NM::それは完璧主義かつ傲慢なアルマゲストのプライドを激しく傷つけるものであった


アルマゲスト:では行けッ!!

ストーンカ:「ハッ!」 

ドラゴンボーン:((これだよ。命を捧げても死んだら適当に弔ってオワリってな。やってられん)) 

フリントアーム:「ハイヨロコンデー!」 

スケルター:「ハハーッ!シツレイシマス」オジギしながら消える 

地の文@NM::そう言い残すとアルマゲストはズカズカと奥へ入っていった 

ドラゴンボーン:無言で退出! 

フォルブレイズ:「ハイヨロコンデー!」 

スケルター:フードのはじを切りケジメされた部分に巻いた 



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 

【孤児院:アジト】


フリントアーム:「で、100万どう分ける?何食べ行く?」 

フォルブレイズ:(さて、何とかしのぎ切れた、か) 

ストーンカ:ストーンカはオブツダンにトライヘッズの写真を置いた。

フリントアーム:「人増えたから鍋かな…」 

スケルター:(指はどうしよう…) 

ストーンカ:「悲しいなぁ、トライヘッズ=サン……」

トライヘッズ:別に止めない 

フォルブレイズ:「それもいいな、だが主にスケルター=サンに分けてあげてくれ」 

トライヘッズ:「オカエリー!」 

ストーンカ:「成仏してくれ」 

フォルブレイズ:「・・・・・・」 

ハートレス:「ただいまー」 

トライヘッズ:合流! 

ストーンカ:「……」 

ブラスムーン:「スマン、スケルター=サン、スマン……!」 

ストーンカ:カラテ→トライヘッズ 
ストーンカ:6d6
NJSLYRBATTLE : (6D6) → 24[4,1,4,6,6,3] → 24 

スケルター:「エ…ああ、そうだった。」(本当に死んだと思ってた)

トライヘッズ:8d6
NJSLYRBATTLE : (8D6) → 36[6,6,4,6,4,2,5,3] → 36 

フォルブレイズ:「・・・・どういうことだ、・・・これは!?」 

ストーンカ:「お前、どの面下げて戻ってきたんだよ」 

ハートレス:カウンターまでせんでも… 
ストーンカ:6d6
NJSLYRBATTLE : (6D6) → 26[4,6,5,4,3,4] → 26 

ブラスムーン:「タダイマ……どうしたことだ!?」 

ドラゴンボーン:「ドーモ、ズンビートライヘッズ=サン」 

スケルター:「ま、まぁまぁ」 

トライヘッズ:「ってスケルター=サン!?まさかケジメを!?」


ハートレス:「…まあそんなこったろうと思ったわ…」

フリントアーム:「死者は蘇るものらしいぞ。最近知った」

トライヘッズ:「からかわないで!」 

トライヘッズ:「確かに生き返ったね!食ったけど!」 

フォルブレイズ:「・・フッ・・ドーモ、ズンビートライヘッズ=サン」 

ブラスムーン:「食料を買い込むと思っていたら……全く」だが顔は笑っている 

トライヘッズ:「フォルブレイズ=サンまで!ヒドイ!」 

スケルター:「ケジメ?さあなんのことやら」手を隠しながら 

ハートレス:「いやいや隠しきれないでしょ」 

ストーンカ:「……なに、残機はあと9本あります」 

フリントアーム:「ジツ拡張サイバネもあるぞ」 

フォルブレイズ:「そういう問題ではないと思う」


ヒナコ:「みんなオカエリ……て……!!!」

ヒナコはスケルターのケジメ痕を見て口に手を当てます 


スケルター:(全部なくなったらカラテできん)

トライヘッズ:「…タダイマ。」

ストーンカ:「腕ごとテッコに変えればいいでしょう」

ドラゴンボーン:((マ、最善を尽くした上でアレだからなァ……別に俺が謝ったり慰めたりする義理はねェが。スケルター=サンには後でサケでも贈るか))

スケルター:「えーっと…工作機械の事故です」無茶な嘘だ! 

ハートレス:「…」あきれ顔 

トライヘッズ:「流石に…もう無理があると思うよ」 

ヒナコ:「大丈夫……。私のお願いを聞いてくれたんだよね。ありがとう……本当にありがとう……」 

トライヘッズ:「というか最初から無理があったと思う」無慈悲!

ハートレス:「そんなにはっきり言っちゃだめよ…」

ドラゴンボーン:眉間を揉む。まだその嘘通すのか?と


ヒナコ:ヒナコはスケルターの手をにぎると、ポロポロと泣き始めます。 

スケルター:「アッハイ。ケジメしました…まあ無茶なお願いの対価だ」 

ヒナコ:「無茶させてゴメン……本当に……ゴメンナサイ……」 

ヤモト:「ヒナコ=サン……」 

フォルブレイズ:「・・・トライヘッズ=サン、いや、あれならば確かに大丈夫か」 *(戻ってきたことについて大丈夫か。あれ=シルバーカラスが行った状況設定)*

スケルター:「カワイイなサイバネ指を付けて欲しいものだハハハ」

フリントアーム:(本気で自分をジャーナリストだと思いこんでるニンジャ) 

ヒナコ:「馬鹿……!」 

ストーンカ:(ここまでくれば発狂イディオットだろ)

スケルター:「………」 

ブラスムーン:(むしろよくぞ指一本で済んだもの……と言うべきなのだろうな……) 

フリントアーム:(実際隊長の判断でまるく収まったといえる)

トライヘッズ:(これもトライヘッズの殉死のおかげ…かな。) 

ハートレス:(まあ仕方ないわよね…実際)

スケルター:「まァ…何かを守るための対価なら指の1本や2本…安いものだ」 


ヤモト:「……皆さん、本当にありがとうございます。お陰で、こうして生き残れました」ヤモトはペコリと頭を下げた。長かったその髪は短く切られている。 

フォルブレイズ:「・・・例ならばシルバーカラス=サンにだけ言っておけ」 

トライヘッズ:「そんな...ワタシはただしたいことをしただけだよ。」 


ヒナコ:「ウウ、ウウーッ……」ヒナコはまだ泣き続けていた。

スケルター:「……ヨシヨシ」慰める 

ヤモト:「ハイ……」 

ストーンカ:「……」 

フォルブレイズ:「ああ、トライヘッズ=サンにもだな」

ヤモト:「うん、ありがとうございます。トライヘッズ=サン……」 


トライヘッズ:「…ドウイタシマシテ。」 

ブラスムーン:「ナムアミダブツ、ジョウブツせよトライヘッズ=サン」 

ストーンカ:「オバケめ」

ハートレス:「…生きてるわよ…?」 

トライヘッズ:「だからからかわないで!」 


クロミネ:「……さて、そろそろいいかね」 

スケルター:「ドーモ、クロミネ=サン。」 

フリントアーム:「ドーモ。クロミネ=サン」 

ストーンカ:「ドーモ……?」 

クロミネ:机を囲んでいた男の一人が切り出した。


フリントアーム:「姦しくて申し訳ない」

ハートレス:「…?ドーモ」 

クロミネ:このハラジュクで自治会長を務める、クロミネという男だ。 

トライヘッズ:「…ドーモハジメマシテ。」 

フォルブレイズ:「・・何ですか?クロミネ=サン」

ブラスムーン:「わかっているさ、ドーモ。クロミネ=サン」 

ドラゴンボーン:耳を傾けながらサケを飲む 

スケルター:「実際一部のメンバーは初対面か。」 


クロミネ:「いや、君達のお陰でハラジュクは助かったから礼を言いたいのと……」

「元々闇医者をやっていたころのツテがあってね。トライヘッズ=サンとヤモト=サンに関して、新しい戸籍を用意したからその報告をね」 


 ストーンカ:「なんと」 スケルター:「おお…素晴らしい」 

ハートレス:「…へぇ」 ブラスムーン:「おお、有り難い」 

フォルブレイズ:「ありがとうございます、クロミネ=サン」 

トライヘッズ:「…戸籍!?」 

ハートレス:「女性にやさしくする男はいい男よ」 

フリントアーム:「それは重畳」 

トライヘッズ:(これからどうやって家族に会いに行こう…) 


クロミネ:「殆どなにも礼はできないが、これくらいはと思ってね……。ヒナコ=サンに動画を見せられた時は、正直アニメイシヨンかと思ったがね 

ブラスムーン:「見せたのかアレを……」 

スケルター:「…まあああするしかなかったからな…」

ドラゴンボーン:「気が利くじゃねェか」 

フォルブレイズ:「・・・」(動画、撮っていたのか)


クロミネ:「ああ、トライヘッズ=サン。ヤモト=サン。死んだことになった君達は、これからは別人として生きることになる」

フリントアーム:「あっ、その映像は俺の名義で公開したい」 

ハートレス:「後で私にも見せて頂戴な」 

スケルター:「こ、公開は流石にマズい!」

トライヘッズ:「ワタシも見たいな」

フォルブレイズ:「やめておけ!・・やるなら編集は絶対にしろよ」


クロミネ:「ああ、モチロン名前は元々のものを名乗り続けていい。戸籍名と違う名前を名乗っている人間なんていくらでもいるからね」

ヤモト:「……ハイ」 トライヘッズ:「アッハイ。」

ヒナコ:「貴方達ねえ……」目をこすりながら映像でワオワオしてるニンジャ達を見る。 

トライヘッズ:(ワタシが死んだって聞いたらお兄さんが心配) 

クロミネ:「親しい人……家族にはこっそり事情を話しておくんだな」

トライヘッズ:「ワカリマシタ。」


ドラゴンボーン:「ヤメロ。格好つかないから観ないでくれ……」

スケルター:「……ウム。頼む」 

クロミネ:「後は学校も転校せざるをえまい。まあ、街中を普通に歩ける分だけマシと思ってくれ」 

フリントアーム:「うわ、物理法則的にこのミサイルの動き正しいのか?」 

スケルター:「カラテだよ」そう説明するしかなかった


クロミネ:「それと、だ」 

ストーンカ:「はい」 トライヘッズ:「なんかすごい」 

ハートレス:「…ブフッ」落っこちるドラゴンボーンを見て 

フォルブレイズ:「家族、か」(いるならば、大切にすべきだ、な)

スケルター:「ハイ」 

ブラスムーン:「あれだけやられてよく飛んだものだ…」

ドラゴンボーン:無言で顔を覆う


クロミネ:「ヤモト=サンの通帳に、二回大きな送金があった。一つはヤモト=サンあて、もう一つは君達アテだ」

ヤモト:「え……?」 フォルブレイズ:「・・送金?」 

スケルター:「な、なんと」 トライヘッズ:「まさか…」 

ハートレス:「…?誰かしら…?」 

クロミネ:「差出人は、カギ・タナカ。知ってる名前かね?」 

フリントアーム:「…」 スケルター:「…?」 

ストーンカ:「……ええ」 

フリントアーム:「ヤモト=サンの後見人だ」 

ヤモト:「……!!」 

フォルブレイズ:「・・・!!(シルバーカラス=サン、か)」

トライヘッズ:「…詳しくは言えませんが…かけがえのない人です。」 

ヤモト:「カギ・サン……!」 

ブラスムーン:「シルバーカラス……」

ドラゴンボーン:「……ほォ」 ハートレス:「へぇ…」 


クロミネ:「君達には【お礼】という名義で、300万札。ヤモト=サンにもプライバシーになるので金額は差し控えるが、相当な額が」

スケルター:「ワオ」 

ストーンカ:「なるほど400万が私のもの ハートレス:「こら」


クロミネ:「一体こんな大金、なにかの詐欺かと思ったんだが、心当たりはあるかい?」 

ストーンカ:「ええ……」 フォルブレイズ:「ある」 

ヤモト:「カギ=サン、カギ=サン……!」 

ブラスムーン:「むしろ礼を言わねばならぬのだがな……」 

フリントアーム:「あ奴め。ほんとにすきかってワガママを通しおって」 

トライヘッズ:(そんな大金いつ送ったんだろう…) 

ヤモト:ヤモトはうつむいたまま、泣き出します。 

ヒナコ:「ヤモト=サン……」 

トライヘッズ:ヤモトを抱き締めます。 

ヤモト:「……」 

スケルター:「ヨシヨシ…」ヤモト優しく摩る 

フリントアーム:(死ぬには良い日か…) 

トライヘッズ:そんなユイも泣いています。 

ドラゴンボーン:「大したスワン・ソングよな……」 

地の文@NM::(送った時系列的には、皆と別れた直後ですね) トライヘッズ:(アッハイ。)


ブラスムーン:「ナムアミダブツ」ハートレス:「ショギョ・ムッジョ」

フォルブレイズ:「・・・・」(どこまでも、借りその他諸々、貸し付けたままになったな) 


クロミネ:「さて、それじゃあ最後に、ヤモト=サンの処遇だが」

ヤモト:「!」 ヒナコ:「!」 

ブラスムーン:「……」 フォルブレイズ:「・・・」

トライヘッズ:「!」 スケルター:「…」ハートレス:「…」

フリントアーム:「うむ」 


クロミネ:「ニチョームという街の自治会長がキリシマというのだが、私の友人でね。彼に頼んで預かってもらおうと思うんだ」 

フォルブレイズ:「・・それがいい」 

クロミネ:「あそこは胡乱な街だが、それだけに懐が深い。潜伏にはうってつけだ」 

スケルター:(…余程のツワモノだと思っていたが、こんな華憐な少女とは) 

トライヘッズ:「じゃあバイバイだね…」

ブラスムーン:「ニチョーム自治区か」 

ストーンカ:「なるほど、あそこならばちょうどよいでしょうね」

トライヘッズ:(そうだ。家族もそこに生かせればいいかも) 

スケルター:「おお…素晴らしい。」 

クロミネ:「なあに、永遠の別れというわけじゃない。電車でちょっとの距離、君達なら走ってもこられるだろう?」 

ハートレス:(…?)元お嬢様なのでよく知らないのだ

ドラゴンボーン:「オイオイ情操教育的にだな……いやそうも言ってられんか……」 

ヤモト:「トライヘッズ=サン……」 

フリントアーム:「ソウカイヤの支配の及ばぬ自治区か。よく考えたものだ」 

フォルブレイズ:「ああ、だが今生の別れというほどでもないだろう」 

ハートレス:「…まあいいんじゃない?」 

トライヘッズ:「バイバイじゃなくて良かった!」 

スケルター:「…ウム」


ヒナコ:「ヤモト=サン、アサリ=サン達ともまた会えるよ」

ヤモト:「ウン……!モチロン、ヒナコ=サンやトライヘッズ=サンとも……!」 

トライヘッズ:「あとニチョームにはザクロ=サンってスッゴク頼れる人がいるから、困ったら会っとくといいよ!」 

クロミネ:「キリシマはザクロがどうとか言っていたが、まあなんとかなるだろう」 

ブラスムーン:「知り合いがいるのか?」

クロミネ:「おお、ちょうどその人か!」 


トライヘッズ:「それから…ワタシのことは…ユイ=サンって呼んでほしいね!」 

ハートレス:「へぇ…顔が広いのねぇ…」 

フリントアーム:ザクロ…?美味しいよね

スケルター:「それなら問題ないな」 

クロミネ:「いい人なら良かった。どうも、ヤモト=サンを預かってくれるらしくてね」 

トライヘッズ:「ハイ!他にも…オット話が長くなりそう」

フォルブレイズ:「コネがあるのか、ならば安心だな」 

ヤモト:「わかった、ユイ=サン」 

ストーンカ:「全く」 

フリントアーム:(なんだ。人か) 

ドラゴンボーン:((エッ……トライヘッズ=サン、ニチョームの人間と知り合いなのか……?ネオサイタマの女子高生どうなってるンだよ))


クロミネ:「それじゃあ、私は事後処理があるから失礼する。今回は本当にありがとう、お礼をしてもしきれない……」

地の文@NM::クロミネは深々とオジギをすると、去っていきました。

ブラスムーン:「オタッシャデー」 

トライヘッズ:「こちらこそ…色々アリガトウゴザイマシタ!」オジギ!

ストーンカ:(ネオサイタマの女子高生はアイサツ感覚で前後するんですよ)ドラゴンボーンに耳打ち。 

ハートレス:「オタッシャデー」フリントアーム:「オタッシャデー」 

ストーンカ:「オタッシャデー」 

ハートレス:「こらそこウソつかない」 

スケルター:「オツカレサマドスエ。オタッシャデー」 

トライヘッズ:「オタッシャデー!」 

フォルブレイズ:(迷惑をかけたのは、ほとんどこちらのようなものだというのに・・・) 

ドラゴンボーン:(……もう若者の何も信じられねェ) >ストーンカ

ブラスムーン:「ザクロ=サンという人は女性なのか?トライヘッズ=サン」 

ドラゴンボーン:「半ば自分のためだったがなァー……」 会釈して見送る 

トライヘッズ:「オトコだよ」 ヤモト:「エッ」

 

地の文@NM::その時である 

ブラスムーン:「なんと……大丈夫なのか?」 

フォルブレイズ:「顔役か?」 


モウケ:「フムフム、終わったようじゃな?」クロミネと入れ違いに、モウケが唐突に現れた! 

トライヘッズ:「ダイジョブダイジョブ」 

ハートレス:「ウワッでた胡散臭いおじさん」 

ブラスムーン:「ドーモ」 

フリントアーム:「ドーモ。モウケ=サン」 

スケルター:「ドーモ、ご老人」 

ハートレス:「ドーモ」 

トライヘッズ:「…出た!ヤモッチャンこいつには気を付けて!」 

モウケ:「今回は実際どうなるかと思ったが、全員無事でなにより」モウケはいつもの胡乱な笑顔で全員を見回し—— 


ストーンカ:「ドーモ」 

フォルブレイズ:「むっ」「ドーモ、ラオ・モウケ=サン。フォルブレイズです。」

モウケ:「エッ」ヤモトを見て、凍りついた。 



ドラゴンボーン:「エッ?」

ヤモト:「?」 

ブラスムーン:「……?」 トライヘッズ:「…?ドーモ…」 

ハートレス:「…どうしたのかしら…?_」 

ストーンカ:「……お?セクハラはどうしたんですか?」

フォルブレイズ:「・・?」


モウケ:「ア、ア、ア、アイエエエエエエエエエ 

アイエエエエエエエ!!!」 


フォルブレイズ:「!??」 トライヘッズ:「!?!?!?」

ハートレス:「ワッ…何事…?」 スケルター:「??」 

ブラスムーン:「どうなさった!?」 

フリントアーム:(なんか分からんがいつもしてやられてるからちょっと嬉しい) 

地の文@NM::モウケは唐突に激しく動揺すると、すぐに灰に撒かれて消えた! 


ストーンカ:「……ハハハハハハハハハハハハ!!!」他人がナンカしらないけど死ぬほど驚いているのは愉快! 

ヤモト:「……エット?」 

フォルブレイズ:(何事だ?この爺さんが取り乱すなんて) 

ハートレス:「…なんかわからないけど行っちゃったわね…」 

トライヘッズ:「女子高生力にセクハラすら出来ず退散したんだと思う」 

ドラゴンボーン:「……アー。ついにボケたか。ワカル」 

ストーンカ:「きっと、裁判で負けたんですよ」 


ヤモト:不思議そうに首を傾けるヤモトの身体は、薄いピンク色の光が覆っていた。 

トライヘッズ:「スゴイね!」 フォルブレイズ:「????」 

フリントアーム:「ハ ハ ハ!愉快!」 

ヤモト:「……? そうだね!」 

ブラスムーン:「……もしやソウルが知り合いだったか?」 

トライヘッズ:「ソウダヨ!」 フォルブレイズ:(納得するのか)

ヤモト:ヤモトはなにがなんだか分からなかったが、トライヘッズに笑いかけた 


ハートレス:「さあ?その辺は聞かないと…」 

ヒナコ:「ソウダソウダ!」ヒナコもそれに続いた。 


地の文@NM::……こうして、孤児院のニンジャ達の今回の一件は、幕を閉じた 

フォルブレイズ:(・・まあ、いいか。笑う門には福来る) 

地の文@NM::様々なことがありながらも、一人も失わずにヒナコのお願いを守りきったニンジャ達 

スケルター:「ウム」 

ドラゴンボーン:(あとでサケでも持っていって聞いてみるのも……いや別に知りたくねェわ。触らぬブッダに祟りなし)

地の文@NM::しかし、その名目上は失敗となったそのミスのため、彼らのソウカイヤでの立場は危ういものとなっていく……

地の文@NM::だが、彼らは知らなかった。 

ハートレス:「ごはんの準備でもしましょうかね」 

地の文@NM::その、「ソウカイヤ」そのものが 

トライヘッズ:「ワーイ!」 

地の文@NM::これから大きく揺るがされようとしていることを—— 

ブラスムーン:「ハートレス=サンの料理は美味いぞ」 

スケルター:(指をどうにかしないとな) 

フリントアーム:「ボンズ殿ののろけを聞くと日常に還って来た感じがするよ」 


???:『計画は最終段階。彼らを引き入れられれば、きっと——』

]トライヘッズ:「…ヒナコチャンと一緒の学校に通おうかな」 

ヒナコ:「いいね!そうしなよ!」 

トライヘッズ:「引っ越しの理由にもなるしね!」 

フォルブレイズ:(どうしたもの、か。・・・カラテ鍛錬すればどうにかなる、か。甘かったかな) 



◆◆◆:『ホッホッホ、ちょうどいい駒が浮いたようですね……ここは一つ勧誘して手駒に……』 ——つづく。


 TEAM:orphanageセッション5

「スワンソング・サング・バイ・ア・フェイテッドクロウ」終

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