L'Arc〜en〜Cielアドベントカレンダー2日目「Blame」

L'Arc〜en〜Ciel Advent Calendar 2017 2日目!
本日はみんなが待ちに待ったあの名曲「Blame」だよ!

と、いうわけで今回も歌詞はこちらから確認のこと。

アルバム「tierra」収録

記念すべきラルクアンシエルのメジャー1stアルバムに収録。

高音域で伸びのあるhydeのボーカルの中でも、低音のかっこよさを味あわせてくれるナンバーで、初期作といえども完成度は非常に高い。

初期作なので、この時点で珍しいというのもアレだけれども、ダーク系でありながら作曲はtetsu(現tetsuya)である。こういうダーク系はkenちゃん担当ってイメージあるんだけど、当時のL'Arc〜en〜Cielはダーク系ロックバンドとして売り出してたからそういうものなのだろう。

割と最近のライブでも披露されることもあったりで、盛り上げの一曲とは言わないが、ハード系のナンバーでありながらしっかり聞かせてくる曲調は素晴らしいの一言だ。

この曲のかっこいいところは、低音域と高音域の切り替わりのギャップが大きなところで、かなりの低音域パートから、一気にハイトーンで伸びのあるパートに突入していく流れの気持ち良さはL'Arc〜en〜Cielの楽曲を楽しむ上で必聴のポイントであろう。

当時(90年代中期〜後期にかけて)のヴィジュアル系ロックバンドなんかが特にそうなのだけれども、とにかくハイトーンで綺麗なヴォーカルというのが求められる傾向があったように思えるし、高音域をウリにするバンドも非常に多いところだった。

L'Arc〜en〜Cielも(彼らがヴィジュアル系というカテゴリに入れることの是非は問わないものとして)また、一般男性ではなかなか歌い上げられないような、キーの高いボーカルだったため、カラオケで苦しめられた男子諸君もさぞ多かろうと推測するが、実際のところ、hydeのボーカルの真骨頂はその真逆の低音域にあると思っていて、低音域部分にhydeとしてのかっこよさがあり、そこからハイトーンへ向かっていく伸びのスムーズさを見せる音域の広さがhydeの凄まじいところじゃないだろうか。

高音域のボーカルという一点であれば、hydeよりリーダーのteっちゃんの方が高いのだけれども、hydeボーカルの魅力はハイトーンボイスではなく、ものすごく広い音域にあり、その切り替えが鮮やかで、どんな歌にでも対応しきれるから、どんなジャンルの楽曲でも勝負できるところにあるんじゃないかなぁと。

Blameはメジャーデビュー直後の楽曲であり、当時はデビューに際して色々とゴタゴタがあったと言われているが、その中にあっても、すでにバンドサウンドとして一つの完成を見ているのではないか? と思わせてくれる一曲ではないかと思う。

Blameを含むアルバム、「tierra」が発売されたのは1994年。もう23年前の曲となるわけだが、今聴いてもかっこいい曲が揃っているし、全体的に今と比べてダーク系というか、幻想系(昨日も書いたけどなにこのジャンル)の曲も多く、それでいてクオリティも非常に高い仕上がりになっているので、フリ楽曲だからと忌避せずに、是非是非聴いてみてもらいたいものだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?