L'Arc〜en〜Cielアドベントカレンダー14日目「Peeping Tom」

L'Arc〜en〜Ciel Advent Calendar 2017 14日目。二週間よく頑張りました。

アルバム「The Best of L'Arc〜en〜Ciel c/w」収録 シングル「Dive to Blue」のカップリング曲

カシコシ

こちらも前日の賽は投げられた同様、シングル曲を買うか、カップリングベストを買わないと聴けないレア曲のひとつだ。しかも、ライブでも滅多に歌われないから、知ってる人はかなりのファン。

アコーディオンをメインとしたゆったりとした曲でありながら、タイトルは「Peeping Tom(覗き魔)」であることから、ストーカーチックな歌詞となっているが、誰がストーカーチックなのかというのは曲中では明示されていない。

曲調がL'Arc〜en〜CielなのにL'Arc〜en〜CielっぽくないようでしっかりL'Arc〜en〜Cielみたいな、複雑な印象を持ちやすい曲ではあるが、ボーカルとアコーディオンの音の響きが非常によろしく、いい味で眠気を誘ってくれる。

基本的にロックバンドがバラード歌うってどうなの? 派閥に属しているところの僕なのだけれども、毒が混じりながら爽やかに入り込んでくる飽きのこない曲調もいいもんだなぁと再認識させてくれる名曲の一つだと思っている。

ものすごくのんびりした、というか、ゆったりとした曲調で耳馴染みがすごくいいので、カップリング曲じゃん? などと色眼鏡で見ずに一度聴いてみてほしいと思う隠れた名曲である。

さて、歌詞の話になるのだけれども

「明日晴れたなら 心連れ出して 安らぐまで ラルララ 君といよう」

という歌詞、高校生当時はなんか恋愛ちっくなラブソング的な? まったり感漂っていいよね みたいな感覚でいたのだけど、よくよく考えてみればタイトルは「peeping tom(覗き魔)」だし、「会ってもないのになんだって知ってる」し、ラブソングなのに「そっとしておいて」…? ってなると、あ、これストーカー的なあれだ って結論に至るのにそんな時間はかからなかったけれども、実際はマスコミ批判の歌なんだそうで。

そう考えると、スキャンダル探しに血道をあげるマスコミと、心穏やかに恋愛の一つもさせてくれよ! という売れっ子の悩みみたいな感じの曲なんだなーって解釈ができてしまう。なかなかにややこしい。

ちなみにこの曲が収録されている表題シングル「Dive to Blue」発売後、hydeは大石恵と出会ってたりするわけで、しばらくの間peeping tomされちゃったんだろうなぁと思うと色々シンクロできる(できない)

その約10年後、今度はL'Arc〜en〜Cielのメンバー全員がフライデーされた風を装った広告(XXXのプロモーション)を出すわけだが、マスコミ批判を歌った彼らがマスコミに狙われた広告を出すというのは、いろんな意味でニヤリとできてファンならではの楽しみ方だなぁなどと思ってみたりもしている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?