L'Arc〜en〜Cielアドベントカレンダー11日目「Lies and Truth」

L'Arc〜en〜Ciel Advent Calendar 2017 11日目。いよいよ12月も中旬だぞ!

アルバム「true」収録 シングル曲
歌詞ここ

この辺りからL'Arc〜en〜Cielはストリングスを多用した曲をガンガン入れてくるようになるんだけど、当時高校生だった僕的に「ロックとクラシックって合う…んだな?」とまぁ少なからず思わせてくれた曲でもある。

ちなみに、シングル盤と違い、アルバム版だと曲の終わりにストリングスが静かに流れて終わるのだが、さらに復活ライブである、1996年12月23日に開催された復活ライブ「REINCARNATION」で演奏されたバージョンは追加で簡単なボーカルが入ってるんだけど、あれなんて言ってるんだろう…? 知ってる人教えてください。

アルバム「heavenly」以降、「風に消えないで」「flower」「Lies and Truth」と連続でリリースされ、そのままtrueになだれ込んでいく、初期L'Arc〜en〜Cielの怒涛のラッシュであり、この時期から急速にファンを増やしていった時期でもあるかと思う。

前2作に比べると、一気にダークな曲調に戻るわけだが、ストリングスの導入によって、同じダーク系な曲調の楽曲でも印象が相当に変わる。アルバム版の場合、演奏のラストがフェードアウトではなく、ストリングスの演奏終了まで収録されており、ライブやテレビ出演時はアルバムバージョンとなっている。

これ結構覚えてる人多いんじゃないかなと思うんだけど、Lies and Truthがリリースされた直後に出演したミュージックステーションで、曲の最後にhydeがハナクソをほじってピンっと弾くジェスチャーをしてCMに入るっていう演出があって、あれを見て「あれ? なんかL'Arc〜en〜Cielって結構お茶目?」って感じで一気に「あの手のバンドはなんか気取ってそう」っていう心のハードルがかなり下がったんじゃないだろうか。少なくとも、僕の友人はそれを見て「あ、こういう感じの人たちの曲なら聴けるな」ってなってた(元々ラジオ出演時もめちゃくちゃ関西弁だったけど)。

まぁバンドメンバー個人の印象と楽曲を結びつけることはどうかって意見もあろうが、こういったところでも案外リスナーってのは増えるもんだよって程度の話で。

当時は僕も高校生だったので、まぁカラオケとかも行くことがあったわけで、何度となくこの曲にトライしてみたが、音域が合わない(あんな高い声が出ない)、あんな器用にファルセットなんて出せないみたいな感じで僕としては非常に難易度の高い歌で、何度か歌ってみて「ああ、もうダメだ」って速攻諦めた記憶がある。曲はかっこいいけどカラオケは無理だ。ラルクの曲って8割がそうだよ!

ただ、前述の通り、特にhydeのファルセットが印象深い曲でもあり、こういうボーカルができるって、ただそれだけでもかっこよすぎるよなって思うし、今でも思ってるし、凄すぎてすごい。

この時期は特にセールスを狙ったであろう時期だし、バンドとしての認知度を一気に跳ねあげたい算段もあっただろうから、そういう曲作りとなっているという点もあるだろうが、「当時の売れ線」をただ狙うのではなく、以後多くなって行く楽曲へのストリングス導入や、多彩な音源の導入など、この曲によって決まった方向性も多々ある感じで、以降のL'Arc〜en〜Cielの一つの方向性を見出すことに成功した曲ではないだろうか。

ちなみに、この曲はシングル盤にはカップリングとして「賽は投げられた」が収録されているが、こちらも表題曲に負けず劣らずかっこいい。こちらは13日目に書きます。

Lies and Truthはtrue収録シングルの三部作で最後に発表された楽曲だが、もっともtrueというアルバムのコンセプトに沿ったものでもあり、ひとつのターニングポイントともなる曲ではないか? という点も注目して聞いてみると、また面白い発見があると思うので、聴いことのある人も、もう一度聴き直してみてはどうだろうか。

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