個人的レトロなビデオゲーム良作20日目「ジェリーボーイ」

個人的レトロなビデオゲーム良作 Advent Calendar 2017 20日目。

19日目はmck421さんの「何気にハマった、ファミコンジャンプ2〜またそれで遊ぶためには -
でした!

知ってる人は知ってるけど知らない人は全然知らないスーパーファミコンの割と初期作でもあるアクションゲームであるところのジェリーボーイ。

基本的にあまりアクションゲームはしないし苦手なんだけど、このゲームに限ってはどハマりし、ノーミスクリアまでできるようになったほど頑張った思い出の一作である。

物語は、悪い魔法使いに呪いをかけられてスライムとなってしまった王子様がスライムの特性を駆使して婚約者であるお姫様の救出と、呪いをかけた悪い魔法使いを倒すために長い旅に出る と言った感じのお話。

可愛らしい音楽に可愛らしいグラフィック、わかりやすいストーリーということもあって、絵本の主人公になったような気分でプレイできるようになっており、難易度もそんな高くないので、ちょっと慣れれば割と簡単にクリアできるというところもいい。

とは言え、目新しい要素は特になく、せいぜい「ファンタジー最弱であるはずのスライムが主人公」という以外は特筆すべき点のあるゲームでもないのだが、なんでこんなにどハマりしてしまったのだろうかというのは、かなり個人的な理由によるものが強い。

まず、スーパーファミコンが発売されてまだ間もない頃に出たゲームということもあり、比較対象がまだファミコンしかなかったため、その差が本当にすごく感じられたことが大きい。

ファミコンだと再現できないような遠近法的な背景の作りや、細かな動作、数多くのアクションというのは当時では結構目新しく、しかもスライムなので動きが独特。そしてかわいい。

主人公であるところのスライムのアクションは「ジャンプ」「潰れる(しゃがむ)」「上に伸びる(アッパー)」「踏む(一応ジャンプ攻撃扱いらしい)」「アイテムを体内にストックする」「壁や天井にくっつく」などがあり、これらを使い分けて各ステージを攻略していく必要があるのだが、動きがシンプルなので、何をすればどう動くのかというのがものすごくわかりやすく、アクションが苦手でも簡単に馴染めてしまうあたりの設計はなかなか素晴らしいのではないかと。

そもそもスライムだし、ゲーム上の設定でも「最弱のモンスター」という立ち位置のため、そんなスライムが孤軍奮闘するというのもカタルシスを得やすいし、なんとなく「自分めっちゃ頑張れてない!?」ってなれるのもいい。

いわゆる「昔ながらのアクションゲーム」ではあるのだが、ファミコン全盛期からスーパーファミコンへプラットホームが移行していくちょうどいい時期に発売されたこともあって、これくらいのゲームが「ちょうどいい」って感じだと思うし、今でも割と覚えている人もいたりするので、振り返ってみればやっぱり名作の一つなんじゃないかなぁとも思う。

これまで紹介したレトロゲーの中だと、「殺伐としていて高難易度」というのが多かったと思うのだが、決してそういうゲームばかりやってるわけではなく、ジェリーボーイみたいなファンシーなゲームも結構好きなんだぞってことは念を押してお伝えしていきたい所存でもある。

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