L'Arc〜en〜Cielアドベントカレンダー13日目「賽は投げられた」

L'Arc〜en〜Ciel Advent Calendar 2017 13日目。ようやく半分折り返したぞ!

アルバム「The Best of L'Arc〜en〜Ciel c/w」収録 シングル「Lies and Truth」のカップリング曲

カコシシ

最終的にカップリングベストに収められたが、L'Arc〜en〜CielはB面曲はアルバム収録をしない方針なので、シングル曲を購入したか、カップリングベストを購入するようなコアなファンくらいしか聴く機会のない曲かもしれないのだが、意外な人気曲としてもお馴染みなのが「賽は投げられた」だ。

L'Arc〜en〜Cielにしては随分と珍しく社会風刺的な歌詞のアップナンバーとなっており、Lies and Truthよりこっちの方が好きという人も結構多い模様。

当時からhydeの声量はとんでもないもので、これをカラオケで歌おうとするとサビ途中で大半が潰れ、サビを超える頃にはほぼ全滅という、ある意味ファン泣かせのナンバーでもある。

前述の通り、L'Arc〜en〜Cielの楽曲の中でも、とことん稀な社会風刺系(?)の歌詞となっておいる。世相を反映した曲というわけでは無いが、L'Arc〜en〜Cielが現実的な世界を批判的に歌うというのは滅多に無いというか、ほぼ無いということを本日知っていただければと思う。

また、歌詞の中には「Love」「Sun」「Air」「Sky」「Sea」「Earth」「Dream」「Wish」が「Dead」したという記述があるのだが、その中の最後が「Mew」となっており、このMewってなんぞや? 辞書開いても分からんぜよ? といったところなのだが、これはもともと「Cat」だったところ、猫好きのメンバー(主にkenちゃん)がそれはやめようということになり、hydeが昔飼っていた犬の名前になったのだとか。犬だけどミュー。かわいい。

ちなみに、この曲カップリング曲でありながら、シングル曲、アルバム曲を押しのけて人気投票で上位を獲得するほどの人気曲となっており、もともとアルバムにはカップリング曲を入れない主義で通してきているL'Arc〜en〜Cielのことなので、隠れた名曲としていまだに語り継がれている。

表題曲のLies and Truthとは真逆の曲調で、ダーク系のナンバーから一転して明るい雰囲気の曲となっている。ただし、歌詞は上記の通り。

最後に、この辺りは個人個人で勝手に想像を膨らませばそれでいいところなのだけれども、社会風刺的でありながらも、歌詞全体を通して見ると「おかしいのは自分だけなのか」「何故誰もおかしくなっていることに気づいていないのか」という矛盾した感覚を抱いた主人公の歌となっており、どちらにしても独りよがりな感情であるところにラルクらしさが感じられて素敵と思うのは僕だけだろうか。お願いだから僕だけでいてくれ。

おかしいのは自分なのか、世界の方なのか、どちらにしても、自分の中の何かが歪んでしまったような、心の中にあるファンタジーは現実的な歌詞の中にあっても息づいてるんじゃないかなぁと今でも思っているのであった。

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