20201119


体調が悪いときに一人部屋で寝ているとどうも普段考えないようなことばかり考えてしまう。

昔のことを思い出したり常日頃言葉にせずとも考えていること。散漫だ。文章にまとめられたらと思うけどそんな体力はなくて、ただぼうっと身体の重みと熱さを感じながらずぶずぶと思考が止まない。もうどれくらい経っただろうか?


私はよく体調を崩す。1.2ヶ月に一度は崩す。オンラインの講義に出られない程ではないけれど、人に会えはしない。そういうとき黙って一人眠っているとああ、まただな、と思う。体調を崩して一人、体の重みを感じながら寝ているときにしか感じられない感覚というものがある。



加湿器の涼やかな音がやけに響いている。もっと早くつけていれば喉を痛めることもなかったのに、馬鹿だな。


旅に出たいと思った。明日は休みだからというだけの理由で旅に出たい。何処に行こうか?知らない土地の景色を見て、寂しくなって、その場で感じたことを一人文章に残したい。自分の身体一つで誰も私のことを知らない土地に行きたい。静かな場所で、自分が本当に何を愛して、嫌って、感じているのかを確かめたい。そうしてまた帰ってくるんだ。


もっと孤独にならなくてはいけないのに、と思う。


ふと、そんな気分になる。私はもっと孤独にならなくてはいけないのに。もっと一人で、考えて、考えて考えて考えて考えて考えて考えて、本物にならなくちゃいけないのに。そう思う。でも本物って、何?一人でひたすら考えていれば何かが解るとでも言うんだろうか。結局他人と関わることでしか変われなんてしないよ、とも思う。他人と関わって削られたりぶつかったり与えられたりしていくうちに自分の形ができていくんだろうか。私は未だに、もう22にもなろうというのに、何をこんなに不安定なんだろうか。そろそろ地に足をつけて現実と向き合いたいのに。


本当に欲しいものは何だろう。一時はこの生活が私にとっての幸福だと思ったものも気がついたらとっくに忘れていて、わからない。本物がわからない。私は、本当は、何を気にしなくちゃいけないんだっけ?


もう少ししたら日が沈んでしまう。冬の昼、短いよ。寂しいな。でもそのぶん在るととても嬉しい。沈みきる前に起きて、今よりすこし元気になれるといい。最近夕焼けがとても綺麗だ。

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