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『実質再現度がある』という少し厳しくも真理な話

毎日色んな人がSNSやブログ上で自分のノウハウを提供されてますよね。

プログラミングについて、デザインについて、ブログについて、SNS運用について...。

どれも再現性が高く、魅力的に見えるものばかりです。

僕も自分の経験からくるノウハウを伝えるときは、『再現性があるか』を気にしながら書いてます。

ただ、最近よく『実質再現度』はどうだろう?と考えることがあるんです。

『実質再現度』は、情報の発信側の問題というより受け手側の問題。

これに関して少し思うことがあるので、久しぶりにnoteを書いてみようと思います。

これを読んだ方が情報を取捨選択する助けになれば幸いです。


『実質再現度』とは

まずは実質再現度が何かという話から。

実質再現度とは『情報そのものに再現性があるかどうか』に加え、再現性を左右する色んな事情を考慮した再現度のことです。

僕が考える実質再現度の項目は4つあります。

なお、どんな有益な情報も再現しようと努力をしなければ叶うはずもないので『努力する』は大前提として抜いてます。

1. 時期

発信者がそのノウハウを実施したときは有効だったけれど、時間がたって有効性が失われたパターンです。

『仮想通貨のマイニングは稼げる』という情報は2年前なら有効でしたが、今やっても割に合いません。

情報の受け手側は『その情報が現在の市場でも有効かどうか』を吟味する必要があるということです。


2. 適性

その情報が自分の適性に合っているかどうかです。

僕はある後輩にほぼマンツーマンでプログラミングを教えていた時期がありますが、どうも向いていなかったようで、プログラミングは途中でやめてしまいました。

ただ、デザインには強い興味があったようで、地道に勉強を続けて立派にデザイナー兼イラストレーターをやっています。

今度、自分のアロハシャツブランドを立ち上げるそうです。

こんな風に『有益な情報が自分にとっても有益かどうか』はその人自身の適性にも左右されます。

これはある程度やってみないと分からないので、情報を受け取ってトライする時点では気にする必要ありません。

一定期間で振り返りポイントを作って、続けるか見切りをつけるか考える際の基準にしましょう。


3. 地頭の良さ

あまり認めたくない話になりますが、地頭の良さによる差はあります。

情報の価値を100%受け取れるかどうかもそうですし、受け取った情報を120%、150%にして応用できるかどうかもそうです。

努力でカバーできる部分もありますが、もともと頭がいい人が努力すると吸収効率2倍ですからね。

皆さんも同じレベル・同じ時期からスタートして、同じくらい努力した(もしくはそれ以上に努力した)はずなのに結果は負けてるって経験したことないですか。僕はあります。

これはもうどうしようもないので、僕はこの差があることは認めて、できるだけ埋まるように努力を続けるしかないなと思ってます。


4. 下積み量

これが一番見逃されがちな要素かも知れません。

『その情報を再現できるだけの下積み量が自分にあるかどうか』です。

例えば、マナブさんのノウハウはものすごく有益で、再現性も高いことは分かってるんですが、僕にとっての『実質再現度』は低いんじゃないかと思うことがあります。

僕はマナブさんを近くで見てきたので、マナブさんの異常なまでのストイックさを知ってます。

本を読んで、勉強して、思考して、アウトプットして...と、本当に毎日『吸収・思考・アウトプット』を欠かさないし、息を吐くようにトライ&エラーを繰り返してます。

その圧倒的な勤勉さと、事前に習得されてたマーケティングスキルがあって『独学でフリーランスエンジニアになった』わけなので、下積みの努力量が足りてない僕では、たぶんマナブさんにステップを示され全力を出したとしてもマネできないです。

これは情報の再現性の問題じゃなく、受け手側の準備不足の問題です。(地頭の良さによる差もありますが...w)

20キロのベンチプレスを上げる筋力が付いてないのに、いきなり40キロを上げるトレーニングを始めても無理です。

ぶっちゃけ、20年も生きてれば『自分がどれくらい努力できる人間なのか』ってもう分かりますよね。

ブログ毎日更新!とか1日2時間を1ヶ月続ける!とかって意気込むのはいいんですけど、冷静に考えてそれ今すぐ自分にできそうですか?

厳しいですが、これまで地道に努力をしてこなかった人の『今度こそは』が叶う可能性は低いです。

そんな場合にまずやるべきは、月に一冊本を読むとか、1日15分何かを勉強する時間を作ってまず1週間継続してみるとか、そういう『下積みの筋トレ』をすることじゃないでしょうか。

よっしゃやるぞと手をつける前に『自分にその情報を再現できるだけの下積み量があるか』を考えてみると、今やるべきことかが分かると思います。

ネガティブに聞こえるかもしれませんが、根性論でトライするより結果的には効率的だし、冷静に今の自分の弱さを認めて前を向くことができる人こそ本当に強くなれると思っています。


まとめ

以上、情報の再現性というのは発信側だけで決まるんじゃなく、受け手側の『実質再現度』も関係してくるよねというお話でした。

実質再現度が高いか低いかを判断する基準は

・時期

・適性

・地頭の良さ

・下積み量

の4つです。

現代人の僕たちは、江戸時代の人が1年かけて得ていた情報量をたった1日で受信しているそうです。

そんな膨大な情報量の中から、日々何をやるべきか決めるのは大変な作業。

この4つも複合的に考慮して、その情報が自分にとって本当に必要かどうか、今やるべきことかどうかを判断してみて下さい。

きっと少しは情報の取捨選択がしやすくなるんじゃないかと思います。

それでは!



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