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-THE INTERVIEW- #06 お湯ちゃん(前編)〜被写体から撮影者へ。フィルムカメラと共に見つけた世界観〜


皆さんこんにちは、4 Silent Birds STAFFの晴知花です!🌤
いつもTHE INTERVIEWを見てくださり有難うございます。


今回は少し久しぶりになっていましたインタビュー本編、第6弾をお届けいたします!
「 THE INTERVIEW 」は実際に4 Silent Birdsのカメラストラップを愛用されている方に、インタビューをさせていただき、その方の視点や活動のお話、写真を撮る日々の中にカメラアクセサリーを取り入れる楽しさやこだわりを聞き出していく連載企画。

今回は、フォトグラファーのお湯ちゃんにお話を伺いました。
お湯ちゃんは、被写体活動からフィルムフォトグラファーにシフトチェンジして日々活動されています。温かい雰囲気のフィルム写真や風景の中に溶け込むように写るポートレートが印象的です。🎞
このインタビューでは、そんなお湯ちゃんのフィルムで織りなす写真作品への想いやフィルムカメラの魅力に引き込まれた経緯などをお聞きしつつ、カメラストラップのお話までたっぷりお聞きしていきます!



私が撮ることによって、写ることでは表せなかった"私の世界観"を見せることができる。


晴知花(以下、晴)
── お湯ちゃんの普段の活動につきまして教えていただけますか?

お湯ちゃん(以下、お湯)元々は被写体として活動していましたが、最近はカメラを手に取り、撮影する側になることが多くなりました。その時過ごした時間や景色を写真に写し発信することで、「なんだかフィルムっていいな」と感じてもらえたらなと思っています。
今はどちらかと言うと被写体っていうよりは撮る方の写真活動の方面にシフトチェンジしていってますね。

── そうなのですね、ちなみに被写体はどのくらいやっていたのですか?

お湯 おおよそ、6・7年くらいはやっていましたね。撮る方が多いんですけど、たまに撮ってもらうと、やっぱり写真っていいなって、被写体をしていてまた改めて感じられるのでそれはそれで楽しいなっていうのはありますね。

── 撮る方にシフトチェンジしたのはいつくらいでしょうか?

お湯 ここ1年半〜2年の間に写真を撮る機会の方が増えてきて、被写体としてやってきた年数が長いっていうのもあって、自分が撮ることによって自分の写ることでは表せなかった世界観を見せることができるなみたいなのを、知ることができたんです。
だから今はそっちの方に結構意識が向いてるかなって感じですね。

── 普段の主な使用機材を教えてください。

お湯 主にNikon F3を使用しています。
一応サブでPENTAX SPと、コンパクトカメラはAutoboy TELE6という、35ミリのフルサイズかハーフサイズかを、フィルム装填のときに選べるっていうちょっと変わったコンパクトのフィルムカメラがあったり、あとたまに使うものですが二眼レフのYashica Flexと、OLYMPUS pen EE-2を持ってますね。


── わあ、たくさん持っているのですね!

お湯 Nikon F3かAutoboyしか基本は使わないのですが…笑
というのもNikon F3の写りが他と全然違くてすごく良いのはもちろんですが、持った時のどしっと感がとてもあって、使い続けていくうちにあの重量感が愛おしくなってきているんです。重いんですけどね笑 そういうのも含めて愛おしいカメラです。
Autoboyは主にハーフとして使っているのですが、フラッシュも焚けるし使っていて面白いんです。

── 基本的に使っているのはフィルムカメラですか?

お湯 デジタルは1台も持ってなくて、ずっとフィルムカメラのみで撮り続けています。

フィルムが生み出す記憶に似た「曖昧さ」に惹かれた。


── 何がきっかけでフィルムで撮ろうって思ったのでしょうか?またフィルムで撮影をしている理由を教えてください。

お湯 きっかけは身近な友達がF3を使っていて、その時に最初はシャッター音に惚れたんですよ。
その当時フィルムカメラなんてほとんど使ったことなくて、唯一二眼を知り合いにもらってて、ただ使い方が難しいところもあるのでなかなか持ち歩くっていうのをしなかったんですよ。
それで周りの人たちの勧めで35mmフィルムを使うことにしました。買うならシャッターが好きなF3がいいなと思ってて、普通に単純にデジタルと違って操作もそこまで複雑じゃないから、なんか使いやすそうだなっていう理由で始めたんですよ。
そのうち、なんで私はデジタルに惹かれないんだろうって考えたときに、フィルムが写してくれるどこか懐かしくて、曖昧な人の記憶みたいな。何だろう。そういった部分に惹かれているんだなって思って、デジタルよりやっぱりフィルムの方が自分に合ってるなって思って使い続けています。

── とっても素敵ですね。確かにフィルムのちょっとした感光や、ピントが微妙に合っていなかっったり不思議な色に写ったり、そういった不確かな感じは日常を記憶として残そうとする作風にとても合っているなって思いました。

お湯 デジタルのカメラで自分を写してもらうのは嬉しいんですけど、自分が撮るんだったら、目で見たものに近いものの方がいいなって思ってて、私は結構視力悪い方なんですけど、何か近いものほどはっきり見えるけど、遠いものほどぼやっとした感じの風景になったり、それってフィルムの写った感じにすごい似てるなって思って。なおさら、フィルムの方がその自分の感覚に一番近い写真を撮りやすいのかなと思ってて。普段見ている世界とフィルムはちょっとリンクするところがありますね。


── 弊社のフィルム「STRIX VISION」についてのご感想や、今お湯ちゃんがおすすめのフィルムをぜひ教えてください。

お湯 STRIX VISIONを使ってみての感想としては、本当に映画のワンシーンのような写りと光に当たった部分が感光し赤く光るのが印象的で少し特別感のあるフィルムでした。
去年の2月に写真展をやったんですけど、そのときの写真を、haruさんのフィルムで是非やりたいなって思って、購入して実際に撮影させてもらったんですけど、やっぱり今までと全然違う写りやまたちょっと違った雰囲気で撮影できたので、また違った自分の中での新しい世界観みたいなのが見られたかなって思いました。

あとは日頃からフィルムを使っている身としては、お値段が比較的安価で提供してもらってたっていうのもとてもありがたいなと感じています。
映画用のフィルムを改造したものって今は色々出てるんですけど、当時は本当にCinestillくらいしかなくて、お値段も安くはないからそんなに何本も購入できないし、取れる枚数に限りがあるものなのでそういう意味では手を出しやすいなと思います。

私のおすすめのフィルムというか、いつも使っているのは基本Kodakのgold200を使うことが多く、室内撮りとかちょっと暗めの場所に行くときは400のフィルム使うこともあります。
私は京都に住んでいますが、京都でフィルムを売っているところって結構少ないんですよ。もしかしたらフィルム屋さんを探したら結構あるかもしれないんですけど、なんか外国人観光客が多いからか結構値段高くなることもあるのでネットで購入することもあります。
Kodakのgoldの好きなポイントとしては、FUJIFILMなどのフィルムに比べると、ちょっと黄色みというか暖色が入りやすいんですけど、それが撮ったときにとても温かい光に変換されるんです。
どちらかっていうと暖色寄りになるから、なんていうんですかね。何かちょっと味のある写真になりやすい印象です。喫茶店とかで撮るときの木漏れ日とかが、ちょっと暖色寄りになるからこそ、なんか懐かしさというか、ノスタルジーな雰囲気になりやすいなと思っていて、そういうところがお気に入りです。


まずは前編いかがでしたでしょうか?
フィルム写真に惹かれたお湯ちゃんの人となりが見ていただけたのではないでしょうか😌


さて、そんなお湯ちゃんの写真展が5月に開催されます!
以下お湯ちゃんからのお知らせです!

『diary 旅日記』

5/9(木)〜5/13(月) 、
吉祥寺にあるユメノギャラリーにて写真展を行います。
写真サークルITTOKOの主催者の一人はるきくんとフィルムのみでの展示になります!
今回のテーマは『旅』。それぞれが描く旅の記録をお見せしたいと思っているので、是非お気軽に見に来てください✨

また、お湯ちゃんの各SNSでも展示についてやお写真が日々更新されると思いますのでよかったらチェックしてみてください🕊

threadsアカウント
https://www.threads.net/@oyu_oyu_oyu_

Instagramアカウント
https://www.instagram.com/oyu_oyu_oyu_/


後編では、お湯ちゃんの愛用ストラップはもちろん
撮影に持っていくアイテム、被写体経験が撮影に生かされたエピソードなどさらに掘ってお伺いしていきます!

次回もどうぞお楽しみに!

それでは、また後編の記事でお会いしましょう!
晴知花でした☺️


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