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その問題を解決できる人はいるけど、別のことに時間を使うだろう

こう思うことが増えたので、以下の図で考えてみる。

・問題を抱える当事者からみたその問題の重要性
・その問題を解決する難しさ
・その問題を解決できる能力を持った人からみた「解決したいと思う魅力」

この3つの軸をつくり「高〜低」で分類してみる。

今回考えたいパターン:困ってるのはわかる。問題は複雑で、協力してくれる人を見つけるのが難しそう

問題を抱える当事者や関係者の変容が必要だが、専門家に外注して解決しようとしている

問題を2種類に分けてみる。

知識や技術など、既存の方法で解決できる問題を「技術的問題」と呼ぶ。一方、そのような既存の知識では解決できないのは、人と人、組織と組織の関係性の中で生じる「やっかいな問題」だ。これを「適応課題」と呼ぶ。

『他者と働く』――「話の分からない相手」との溝を乗り越え、組織を変えるために

問題を抱える当事者は、「技術的課題」として誰か詳しい人にアウトソーシングして解決しようとしている。ただ、詳しい人から見ると「それは専門家に任せても、あなたが変わらないと解決しないよ」と判断できたりする。

問題の魅力を上昇させることはできるのか?

問題を抱える当事者や関係者に変わってもらうための活動は、大抵の場合仕事としては割にあわない。「自分の地元だから」とか、「いろいろお世話になったから」とか、単に「報酬をもらう仕事」以上の理由がないと、やらないことが多いのではないか。

違う説明をすると「ものすごい高いお金」があればやるのかもしれない。こういうケースでたくさんお金払えるケース少ない気がする。そもそも、問題を抱える当事者や関係者は変容を望んでない(それは悪いことではないし、当然だと思う)。それなのに、変容をしてもらうように働きかけるなんて大きなお世話だ。

問題解決の難易度を下げることはできるのか?

技術的課題なら、専門家に分析してもらって複雑な問題を分解してもらうことができそうだ。ただ、専門家は「分析した結果、あなたの変化が必要です。原因はあなたです」と、費用を払ってくれた相手に伝えることは少ない気がする。だから実際には難しいと思う。

問題解決できる人材はフェードアウトしていく

相談してきた人が変化する可能性が低そうなら、問題解決できる人材はフェードアウトしていくことになる。こういう場面をたくさん見てきた。今回これをちょっと言葉にできたのですっきりした。

気づき:技術的課題として解決する範囲を広げる

書いていて気づいた。自分はすぐに相手に変容を求めがちだ。もしかしたら「知識や技術など、既存の方法で解決できる問題」として扱う方法があるかもしれない。そのあたりを意識してみよう。

今回は以上です。


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