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日本の教え 千疋屋「勿奢、勿焦、勿欲張」

今日は、老舗フルーツ店、千疋屋のお話をしたいと思います。

千疋屋と言えば、多くの人が高級で美しいメロンを思い浮かべるでしょう。

1834年の創業と言いますから、なんと江戸時代から続く老舗です。

日本橋の千疋屋総本店には、3代目社長、大島代次郎によって書かれた店是が掲げられています。

「一、客、二、店、三、己」

これは、まず第一にお客様のニーズに応えること、次に店と従業員の繁栄を考慮し、最後に自分のことを考えるということを示しています。

また、大島家には家訓があり

「勿奢(おごるなかれ)、勿焦(あせるなかれ)、勿欲張(よくばるなかれ)」

謙虚で忍耐強く、欲望にとらわれずに生きることの大切さを教えています。

これらの教えが、千疋屋が常に品質にこだわり、顧客に最高のフルーツを提供し続ける姿勢の基礎となっています。

千疋屋のメロンには、それぞれ生産者番号が付けられているそうですが、現在6代目の大島社長は、その番号を見るだけで生産者の顔を思い浮かべると言われます。

これは、千疋屋がフルーツの品質だけでなく、生産者との密接な関係を大切にしていることを物語っています。

大島社長が小学生の頃、大島社長の家に友達が遊びに行くと、いつも美味しいフルーツを食べられることで知られていたそうです。

これは、何か美味しいモノではなく、「美味しいフルーツ」。

これこそが千疋屋のブランドの核心である確立されたブランディングです。

「美味しいフルーツ」これこそが千疋屋。

今日もお聴きくださり有難うございました。

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