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あんぱんの合格体験記①【短答編】


はじめまして、あんぱんです。
令和5年公認会計士試験に合格しました💮
以下自己紹介をしていきます

2020年8月 CPA2年スタンダードコースで勉強開始
2021年12月 短答1回目不合格❌
2022年5月 短答2回目にして合格🌸
2022年8月 論文1回目不合格❌
2023年11月 CPA論文上級コース申込
2023年8月 論文2回目にして合格🌸

受験期間は3年で総勉強時間は6150時間(詳細は後ほど記載)

トイレや休憩の時間などは含めず純粋に勉強した時間のみの記録してます

短答は大学在学中、論文は卒業後専念で合格しました。

受験経歴

小中→公立なのでなし
高校→公立高校(偏差値50後半)
大学→関西の私立文系学部 一般受験で現役入学
大学受験は補欠で繰り上がりでの合格だったのでギリギリでした、、、
(大学名が気になればDMで)

大きく分けて3部構成で分けて記載しています。

①ノートの内容や書く理由等
②短答期
③論文期

ノートの内容は以下の【はじめに】を読んでいただければ②③にどんな内容を書いてるか分かるので是非目を通してほしいです。

長くなってしまったので①②は「あんぱんの合格体験記①」、③は「あんぱんの合格体験記②」に分けて書いています。

ご自身の状況に合わせて目次から飛んでいただけると良いと思います。

【はじめに】

ノートの内容

ノートの内容についてですが基本的な流れとしては自分の各科目の作戦、短答論文それぞれの時期の直前答練・本試験の成績と累計の勉強時間を載せます。
それに対して自分が気づいたこと反省点や成功要因など記載してます。

科目別の勉強時間も記録は取ってあるので気になれば個人的に聞いてください、、

短答論文それぞれ合格したとき、不合格だったときを詳細に書いたつもりなので参考になればと思います。

基本的に勉強法というよりはメンタルの保ち方や工夫していたことを書いてるので、勉強法を知りたい方はあまりノートを見ても参考にならないと思います。
(DMでお伝えすることは可)

ただ、本試験の結果を受けて良かった・悪かった勉強法は少し記載してます。

このノートは全て自分の主観であり、一般論ではない部分もあることを前提に読んでいただけると幸いです。

ノートを書くきっかけ


ノートを書こうと思ったきっかけは以下の3つです。

1つ目は自分が受験生時代に答練と本試験がどれくらい相関してるかのサンプルが欲しかったからです。
サンプルといっても誰でもいいわけではなく、似たような境遇の合格者のサンプルです。

優秀な方は初学で合格しますが、過年度の自分からしたらあまり参考にならなかったんですよね、、、

成績が良い人ほど答練の点数を開示する傾向にありますが、環境や今までの経歴に差がありすぎてあまり参考にならないなぁと個人的に思ってました(もちろんたくさん努力されてるのは知ってます)。

自分は特に過年度の人の情報が欲しいなぁって思ってたので少しでも誰かの助けになれば嬉しいです。


2つ目は同じ境遇の合格者の話が辛いときの心の支えになっていたからです。


特に論文過年度のときは大学も卒業して無職だったので将来の不安からかなり精神的にしんどかったです。
その際に似たような境遇の合格者の方にどうやって乗り越えたのかを聞くとゴールへの道筋が少し見えた気がして元気がでました。

3つ目は昨年落ちた時の自分が合格者にノートを1人でも多く書いて欲しかったからです。

合格者の方のノートはすごく有益で個性があって読んでてすごく参考になりました。

稀にノートは合格者の自己満とか言う人がいますが、そう思われるリスクを背負ってでも書いてくださる方には感謝してました。

公認会計士を目指すきっかけ

まず、大学に入るまで公認会計士という職業すら知らなかったです。大学1年生のときのゼミの教授が公認会計士の資格を持っているということもあり強く勧められました。簿記の勉強はしていて面白かったのと高収入と聞いて選択肢の1つとして考えていました。そして大学2年生になり、就活するなら経理がしたいと思っていました。ただ就活するのがめんどくさいのと、経理よりは公認会計士の方がカッコ良さそうだったので目指すことにしました。ネットで調べると合格には3000時間必要と書いてたので行けそうだと思い、予備校に通い始めました。

【勉強開始(20年8月)〜短答1回目(21年12月)】

作戦

1回目の短答が21年12月でした。
レギュラー講義が21年9月ごろまであったので、講義をオンタイムで消化することだけはマイルールにしていました。

そして、8月中には計算を完璧にしておけば良いと聞いたことがあったのでそれをやる。
あとは10月〜12月で理論を詰め込む。

ボーダーをギリギリ超えることを目標にしていました。

各科目定期的にテキストにも目を通していましたが、基本は短答問題集のABを全て解けるようにする・覚える作戦でした。

勉強時間

2020年8月勉強開始〜2021年12月(短答1回目)
この期間で結果的には2,250h勉強しました。
2020年の8月に勉強スタートということで目標としている12月短答まで1年4ヶ月あります。
当時はバイトを掛け持ちでしていました。
2021年の6月頃まで平均して月70hぐらい働いていて、7月8月は月30hまで減らしました。

2021年7月末時点で累計の勉強時間は約1,000h程でした。
2021年7月末まではスタディプラスで記録してなかったので正確な数値ではなく、こなしたタスクから大まかに逆算しました(すみません)

それ以降の勉強時間は以下になります。


直前答練と本番の成績

2021年12月目標 直前答練

本試験は以下の通りです。

企業法   60点
管理会計論 60点 (計30/60 理30/60)
監査論   50点
財務会計論 108点 (計68/120 理40/80)

合計278点(55.6%)

当時のボーダーは68%でした。

反省点・気づいたこと


 ・受講相談をしていなかったこと

短直①が終わった時に初めて受講相談をしました。
上記の「作戦」を見れば分かると思いますが、かなり勉強計画が甘かったです。

短直①では194点と絶望しました。

自分で立てた計画通りに進めていたのですが、受験経験があまりないため、立てた計画がそもそも正しかったのか不明です。

受講相談をすることで、勉強計画が良くなかったことに早く気づくことができたのではないかと思いました。

あとはその時に受講相談をした曽田講師が自作の勉強方法のレジュメをくださいました。
(勉強法解説講義?のやつです)
それなりに勉強時間を確保できているのに点数低いので明らかに勉強方法を間違えていると思ったのでしょう。 

そのレジュメには自分の知らない勉強方法がいっぱい載ってたのでもっと早く知りたかったって思ったのを覚えています。

当時のダメな勉強方法の例としては、講義の復習すらやってなかったです。

 ・受験生の友達を作らなかったこと

何が良くなかったかというと圧倒的な情報不足です。

自分にとっての当たり前が会計士試験界隈では当たり前じゃなかったんですよね。
暗記や理解の精度が大学受験のときのレベルと明らかに違うことに気づけなかったのです。旧帝や早慶の受験生は勉強し始める前から無意識に高レベルで上記のことをできるのだと思います。

自分は勉強してるつもりで精度がガバガバでした。
友達を作っておけば周りのレベルを見てそういったことにもっと早く気付けたんじゃないかと。

通信の方はTwitterでカバーは出来ると思います。

・TwitterなどSNSの情報を間に受けないこと

勉強を始めた時期ぐらいにTwitterで
「短答合格は2000hあったら余裕」っていうツイートが流れてきました。

このツイートを間に受けてしまって、試験まで勉強時間が2000hぐらいになるように計画を立てていました。

もちろん「(優秀で受験経験豊富な方は)短答合格は2000hあったら余裕」っていう意味ですよね多分。

他にも「答練から本試験で〇〇点伸びました〜」っていうのも本気で信じてました。

絶対に伸びないわけではないですけど伸びない人の方が多数です。
自分はアホなので本気で信じてましたが、そのおかげでモチベは保てたのである意味よかったのかも。

いま自分が書いてるこのノートだって1つの合格例であって、全て間に受けたらダメですからね!

・答練と本試験の違い

答練では理論科目だと問題集に載ってる肢がそのまま出てくることがほとんどです。計算科目でも過去の本試験と同じ形式の問題ばかりです。

自分は答練の点数は悪いですが、復習の際にしっかり覚えるようにしてました。過去問にも挑戦して点数もギリギリ合格点は取れてたようなっていう感じでした。

それでも本試験は歯が立たなかったです。

その理由としては本試験は初見のものがたくさん出てきます。

過去問を解いた時に知らない肢があまりなかったので問題集丸暗記すれば受かるやん〜って思いながら勉強してましたよね。

もちろんそんなわけないです。

当たり前ですが本試験にでた初見の問題っていうのはテキストや問題集に翌年度に反映されます。

つまり、過去問を解くときは既に問題集やテキストに掲載されているため完全な所見問題はほとんどないです。
試験範囲が明確にわからない試験なので予備校側の対応としては当たり前ですけど。

当時の受験生にとって初見であるものが翌年度以降の受験生にとっては初見ではなかったことに気づいたのです。

例えば、実際に直④の企業法が80点だったこともあり自分の中で得意科目だと思っていました。

それは問題集の過去問を丸暗記しているから取れているだけです。

本試験では見たことない肢が多く全然できなくて60点でした。

過去問を繰り返し解くことは重要ですが、それで高得点取れてもあまり意味ないってことです。 

本試験後の原因分析している時に気付きました。

・テキストの重要性

CPAの講師はテキストベースで回転しろってよく仰いますよね。自分はそんなことを無視して肢別を回転させてました。

本試験の結果が悪かったので点数が取れなかった理由を分析しているとテキストの重要性に気付いたのです。

肢別のみを回転させていた自分は違う言い回しをされたら対応できなかったのですが、テキストで基礎さえ固めればどんな言い回しをされても対応できるのでは?と思いました。

逆に肢別のみを回転させていたとしても周辺知識まで確認できていれば問題ないってことです。

初見問題に対応できる人とできない人の差はそこです。

今思えばすごく当たり前のことですよね。

・計算の知識の精度

当時の自分のレベル感としては管理の計算が4問解けるかどうか、財務が個別2-3問ぐらいは時間が間に合わなかったです。

これは次の5月短答前に気づいたことなんですけど基礎が固まってないので時間が足りないんですよね。

問題を見てもその論点に関する知識が瞬時に出てこず、少し考えて出てくるか出てこないかといったレベルでした。

自分の中で計算を完璧にしたつもりでしたが、世間のいう完璧のレベルでなかったみたいです。

計算をどのレベルまで改善したかは短答2回目の方に書いています。

・答練と本試験の講評ランクの基準の違い

これはそこまで世間的には重要ではないかもしれないですが、自分にとっては「ちょっと待ってくれよ...」って感じの衝撃でした。

計画のところで自分はABランクのみに絞ってやると決めたと書いたと思います。

それは本試験の講評のABランクの占める割合を見て、ABランクのみで足りると思い、決めたわけです。

しかし、実際の基準は以下の通りですよね。

答練

AB→正答必須
C→余裕があれば

本試験

A→正答必須
B→Cランクの知識もあるためできれば合わせてほしい
C→埋没

わかりますか??この違い

答練でCと評価されるものでも本試験ではBと評価されるんですよね。

そもそも勉強範囲を絞り過ぎていました。

ABランクのみでもしっかり理解している人は合格できるんでしょうけど。

【短答1回目後(22年1月)から2回目(22年5月)】

作戦

次の短答に合格するために監査・企業を80点ずつ、財務で160点取ることを目標にしました。
管理会計論は前回の本試験で60点でしたが、苦手だったので現状維持に留めようということにしました。

ゴッパチが確定したわけですが、近年の受験者数の増加や5月短答の合格者数が少ないことから論文対策は会計学と租税の法人税だけすることにしました。

無駄に論文対策をして短答に受からない状況が1番嫌でそれだけは避けたかったからです。

3月までは論文対策と並行しつつ、4月からは短答科目のみでした。

財務はコントレ、管理は論ダイ講義を受け始めました。
個人的にはこの2つで会計学が伸びた気がしました。

監査と企業はテキストを読んでわからないところは再度講義を聞くことにしました。

勉強時間

2022年1月〜2022年5月末(短答2回目)💮
この期間で結果的に1150h勉強しました。
累計で3400hほどです。租税法の勉強時間も含まれてるので実際には3350hほどで短答に合格しました。
この時点で当初の予定だった3000hを超えました。

1月2月はバイトと両立していたため、合わせて270hほど。3月-5月はバイトを休んで870hほど勉強しました。前回の短答と同じく直前3ヶ月は1日10h目安に続けてました。

12月に落ちてから次へ向けてのスイッチを入れるのって難しいですよね。

自分が工夫していたこととしてはインスタで勉強垢を作って仲良い友達を何人かフォローして監視してもらっていました。

勉強時間を毎晩ストーリーに載せるだけです。

自分はプライドが高いタイプだったのでサボってる姿を人に見られるのは恥ずかしくて仕方なかったです。

その心理を利用してみました。

1-2月は12月短答の方に載ってます

直前答練と本番の成績

2022年5月 直前答練

本試験は以下の通りです。

企業法   70点
管理会計論 82点 (計52/60 理30/40)
監査論   80点
財務会計論 184点 (計112/128 理72/72)

合計416点(83.2%)

ボーダーは73%でした。

合格要因・気づいたこと

・各科目の合格要因

監査・企業はテキストベースにした結果、初見問題にもある程度は対応できるようになったので正解でした。

理解というよりは丸暗記でした。

財務と管理は論文レベルまで仕上げれたことが大きかったです。

財務会計論はコントレで知識量が増えたため跳ねました。管理もボリュームの多い論ダイのレジュメを回転させていたため、情報処理・計算速度が向上しました。

財理が満点だったのは頻出論点はCランクまでしっかり抑えることができたからです。

逆に監査と企業がそこまで跳ねていないのはキャパ的にCランクまであまり手をつけれなかったからです。

その分ABランクの精度は高かったので守ることができました。

あと予備校の答練でしかでない保険論点はABでも簡単なやつ以外切ってました。

全部覚えてたらキャパオーバーです。

・ケアレスミスは対策するもの


21年12月短答期に曽田講師から頂いた学習戦略レジュメに記載されていたものです。

今までは「ケアレスミスしても同じことしないようにしよう」って思っていました。

それではいつまで経っても治らないですよね。

普段教材を回転させてる時からミスしやすいポイントを意識しながら読んだりしました。
答練で間違えたところは教材にどう間違えたのか反映させました。
あとはケアレスミスノートっていうのを作って答練前に眺めたりしていました。

このおかげで本試験でケアレスミスはなかったです。

他にも引っ掛けをイメージして勉強することで知識の整理がしやすくなったのも良かったです。

ケアレスミスも実力のうちです。

・その他の工夫

財務と管理は答練後毎回講師に受講相談をしていました。
そこでは、答練での立ち回りを主に相談していました。
解けると思って解けなかった問題では何が足りていなかったかを教えてもらいました。

財務は1回目の短答の時には個別が2-3問解けなかったレベルでしたが、2回目の時には20分ぐらい余るようになっていました。

前回の短答のときと基礎知識の抑えるレベルの違いとしては問題で使う知識が脳死で思い浮かんでくる感覚でした。

「あれっ、これなんやったっけ??」とかならなかったです

緊張しても忘れないぐらい基礎が固まっていました。

他にも直③、模試、直④と全てC判定と前回よりも上がってはいるもののメンタルが相当やられました。

ネットに書いている想定合格勉強時間を超えても、やっとボーダーレベルにしか辿りつけなかったからです。

また、今回の短答を受からないと在学中に論文合格の可能性がなくなってしまうプレッシャーもありました。

親とか友達、バイト先など色々な人に迷惑をかけていたので、がむしゃらに頑張るしかなかったです。

どうせやるなら本気でやって無理だった方が諦めも尽くし、後悔も残らんわ〜とか思ってたら心が少し楽になりました。

本試験でたまたま相性の良い問題ばかりでる可能性もありますし。

論文編は「あんぱんの合格体験記②」に続きます。

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