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東京の恩人

役者になると決めて東京に出てきたのが2017年。それまではエキストラとして撮影に参加するため、夜行バスで青森から東京に通っていた。だけど、このままじゃ役者としての自分が中途半端になってしまう。そう思い「女囚セブン」の撮影が終わった頃、気付いたら東京に家を借りていた。その勢いのまま事務所面談が進み、所属が決まった。そして、本格的に役者としてのスタートを切ることができた。

それから6年が経った今、その時とは違う事務所に所属している。前の事務所は突然の解散だった。とにかく早く次の事務所を探さないと!と、いくらフリーの役者が増えているとはいえ、私にはまだまだ手助けが必要だった。その中で、映画「零落」で出会い、それ以降とてもお世話になっている竹中直人さんに相談させていただくと、すぐに話を進めてくれた。人生の大先輩である竹中さんが、直属の大先輩になった瞬間だった。

そして、今日『MIRRORLIAR FILMS Season5』の出演情報が発表された。私は竹中組に参加している。お話をいただいたのはまだ私が前の事務所にいる頃だった。その時から脚本の打ち合わせやエチュードをやってみたりなど、みんなで楽しく試しながらカタチにし始めていた。

また竹中さんと一緒に作品づくりできたことが本当にしあわせだった。仲間に入れてもらえて、みんなが笑っていて、悩んでいて、すごく楽しかった。とにかく竹中さんの想いに応えたい、その一心だった。

繊細で、愛情深くて、仲間想いで、あんなにもひとりぼっちな人は他に見たことがない。大好きな大先輩です。大尊敬している大先輩です。いつもありがとうの気持ちはなかなか恥ずかしくて伝えられないので、ここに書き留めます。出会えたからには、もっともっと一緒に作品づくりがしたいです。ドス黒い海の中で漂わなければいけないならば、喜んで引き受けます。もっとたくさん笑っていられる時間が増えますように。これからもついていきます。

今回初めて共演したスクールゾーンの橋本さんと俵山さん、土佐和成さんはすっごく最高のプレイヤーで、一緒にお芝居していて楽しいが溢れて止まりません。また橋本さんとカラオケ行きたいなあ。また俵山さんと兄妹ごっこしたいなあ。また土佐さんと芝居について熱く語りたいなあ。

まだまだこれから!ここからまた気を引き締めて、佐々木史帆を歩みます。