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議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書概要【Q 2-なぜ「グラフィック」で記録するのか?】

※この記事は、ビー・エヌ・エヌ新社の書籍 Graphic Recorder —議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書 著者の清水淳子が、本を買った人、買おうか迷ってる方も、買いたくないけど気になってる方も、もっと多くのみなさまにグラフィックレコーディングの奥深い世界を楽しんでもらえるきっかけを作るために、P10〜26のイントロダクション8つのQ&Aを無料公開してみよう!という試みです。どうぞお楽しみに◎ 書籍の前書きは👉こちら

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Q 2-なぜ「グラフィック」で記録するのか?

A-複雑で長い情報を複数人に伝えるためには
グラフィックの2つの特性が役に立つから。

議論や対話を忠実に記録したいのであれば、テキストで入力したり、音声レコーダーやビデオを用いるなど、機械を使った様々な方法があります。それなのになぜグラフィックレコーダーは、わざわざ手を動かし、グラフィックでの記録を試みるのでしょうか?それはグラフィックの2つの特性に答えがあります。

特性1:一覧性がある

→ひと目でパッとみんなで全体像が把握できる

もし、3時間の会議の全体像を映像や音声で捉えようとしたら、その会議と同じ3時間をかけて確認することになるでしょう。しかし、グラフィックならば、短時間で、複数人同時に、全体像を把握することができます。テキストや映像や音声は「線」を辿るように全体像を頭の中で再構築していきますが、グラフィックは「面」で全体像を示してあるため、ひと目で全体を俯瞰できます。


特性2:構造化ができる

→物事の複雑な関係性が明確になる

例えばA、B、Cの項目があったとします。これを文字だけで記録すると、どんな事実があるかは伝わりますが、A、B、Cの関係性はイマイチ解りにくいです。これをグラフィック用いて描けば、どんな関係なのか、優先順位があるのか、循環しているのかなど、テキストだけでは伝えにくい複雑で曖昧な関係性も直感的に伝えることができます。

この2つの特性により、複雑な議論や対話をしている時でも、グラフィックが中心にあれば、全員の認識を短時間で揃えることができます。

そして、記録された内容と自分の考えとの差を考えるようになるため、新たな気づきが得られやすく、自然と会話が生まれやすくなります。また、普段なら伝えにくい違和感や強い意見もグラフィックを指差すなどして伝えつつ、進められるので、会議のメンバー内で前向きな方向に議論が活性化しやすくなります。

NEXT!👉Q 3-どんな効果が期待できるのか?


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