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歩幅は広げたほうが良いのか狭くしたほうが良いのか問題。

歩幅は広げたほうが良いのでしょうか。それとも狭くしたほうが良いのでしょうか。先日のマラソン大会でペーサーについて走ったんですけど、同じペースで集団は走っているのに歩幅の広い人や狭い人、走り方がそれぞれ違ってて…。
雑誌やインターネットで調べてもそれぞれで違うことが書いてあるから、どうしたらいいか全然わからないんですよ。
まぁ、30km手前ぐらいからバテてしまったから、それどころじゃないんですけど。

という相談を受けました。

確かに「歩幅(ストライド)は広いほうが良いのか狭いほうが良いのか」という質問は、教室やクリニックをしていても同じ質問が出てくることがありますので、ファンランをしていても記録を狙っているランナーにとっても気になる問題なのかもしれません。

というわけで、歩幅を広げた場合と狭くした場合のメリットやデメリットをしっかりと覚えることも大事ですし、他の誰かや速い人と自分の歩幅を比べると足を痛めますので、注意が必要だということを理解した上でこれから書いてあることを参考に考えていただければと思います。

【 ストライド走法 】

・メリット
1歩の幅が広いのでスピードが出しやすい
ピッチ走法に比べると歩数は少なくなる
腰の位置が高い

・デメリット
歩幅が広がるので上下動が大きくなる
着地時に衝撃が大きくなる
相応に筋力が必要になる
後半になって腰の位置が下がるとスピードが落ちやすい

【 ピッチ走法 】

・メリット
1歩の幅が狭いのでリズムに乗りやすい
身体の上下動が小さくなる
着地時の衝撃が弱まる
一定の速度で走り続けやすい

・デメリット
距離が短くなるほど足の回転を速くする必要がある
足の回転を速くすると心拍数が上昇しやすい
心拍数が上昇すると体力を消耗する
回転を意識するあまり動きが小さくなる

ストライド走法・ピッチ走法の個人的主観

これはあくまで経験談によるものですが、練習の内容によって自分自身の歩幅が変わったことがあります。
例えば、トラック(競技場)シーズンから駅伝シーズンにかけてはスピードを上げて走る練習が多いので、スピードを上げて走るので地面を強く押し押し出すため、自然と歩幅(ストライド)は広くなっていました。
トラック・駅伝シーズン以降の1~3月はフルマラソンに取り組むことが多かったので、練習メニューは長い距離を走るメニューが主体となるため、スピードを上げて走る機会が減るので歩幅は狭くなっていました。この時期は短い距離でスピードを出して走るレースや練習は、歩幅が伸ばせないためにスピードを上げようとして足を痛めることが少なからずありました。
この経験を踏まえて皆さんの質問には「歩幅は体格や筋力、柔軟性によるものなので他人と比較することもなく、練習メニューによって広くなったり狭くなったりするので、そこまで大きく気にする部分ではありませんよ。」と答えるようにしています。
今の時期の練習メニューがスピードを出す練習が多いのか、もしくは長い距離を走る練習が多いのかによって自分自身の歩幅は変化しますし、ラン友と一緒に楽しくお喋りをしながら走っているのであれば、歩幅は自然と狭くなっている傾向にあるはずです。

どちらの走り方がいいかと言われるとメリットとデメリットがどちらにもありますし、「使い分けましょう」と簡単に言えるものでもありませんので、練習をしていく中で歩幅は変わっていくものと考え、自分の目標とする大会に合った練習をしていく中でフォームを固めていき、「これだけやってきたんだ!」という自信をもって大会へ挑むようにしましょう。

「どっちの走り方がいいんだろう?」と考えて走っているようでは、記録更新が遠くになってしまうだけですよ。
しっかりと練習に集中していきましょう!

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