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割と早めに出産してそのまま働き続けております その5 愛があればお金なんて?

愛があればお金が無くても...は嘘だと思う。
実体験としてそう思う。
いくつかの文章を書いたけど、私は今の感覚でいうと若く出産した(26歳)
で、結婚になるともっと早くて24歳でした。
新卒2年目である。人事担当者は頭を抱えただろうと今ならわかるが、同期(大卒女子は30人)で30歳まで残った女性が5人しかいなかったのだから、そしていまも一応真面目に勤めてるので許してもらおう。
この早い結婚にはそれなりの目算があったのだが、ここでは割愛する。
で、早い結婚で直面したのが貧乏である。
お米を5キロ単位で買えなくて2キロで買ったり、鮭の切り身が買えなくて塩鮭のアラを買ってたら夫に嫌味を言われたり、独身時代はお互い実家でぬくぬくしてたので、家賃を払ってある分だけのお金で生活することが凄く大変で愚痴をこぼすと相手も不機嫌になり、あー、お金がないってこんなにも余裕がなくなるんだと実感した。
何度もお金の事で喧嘩になった。
とにかく食事の材料にお金をかけられないのが辛かった。
変な言い方だけど、洗剤1コ、歯ブラシ1本だって自分で買わないと揃わないという当たり前のことがわかってなかったのだ。
みんなそうかもしれないけど、実家にいた頃の私は超お姫様だった。
(ちなみに、夫と離婚したのはこの頃の経済状況が理由ではない。)
この後、夫が何とかなりそうなお給料をもらえるようになったので、妊娠→休職→復職→離婚&育児時短勤務と何年もぎりぎりの綱渡りで貯金も無しで暮らしていた。それでも切り詰めて寂しい生活をするより、色々楽しむ事を優先した。親子キリギリスだった(笑)
しかし、そんな気持ちが一変する出来事が起こった。
息子が小学校の時に原因不明の感染症で2週間入院した時に病院に払う保証金の10万円が手元になかった。つい、貯金よりも日々の暮らしにお金を使っていた。引退したばかりの私の両親に泣きついて1時間もしないうちに振り込んでもらった。あの時、本気で自分が親として情けなかった。一番大切なものを10万円の貯金がない事で失うかもしれなかったのだ。この時に心底お金がないのはダメだと思った。
それ以来、最低限の貯金はしている。残念ながら息子が大学で留年して後2年学費がかかるが、それでも最低限の額は入院費用に取ってある。
私はそんなに沢山お金はいらない。
本当は完全週休三日くらいで働きたい。
でも、次の給料日までのご飯の心配をしていた若かりし頃と息子の入院騒動を思うと、全くつまらない部署に異動してしまってる現状でももう少し会社に居て心に余裕が出来るくらいに貯金しなくちゃ(息子の学費が終わる2年後から)と自分に言い聞かせるのだ。
貧困は視野を狭くし気持ちの余裕を無くすことだとしみじみ思う。

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