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割と早めに出産してそのまま働き続けております その4

26歳で母になり、29歳でシングルマザーとなった私の経験談です。
東洋経済オンラインの記事です

https://toyokeizai.net/articles/-/242687?display=b

著者の中野円佳さんの意見は私も賛同しきりです。

私の実体験はもう10年くらい古いはずですが、学校というのは本当に保守的な場所なんだと思わずにはいられない状況ですね。

でも、中野さんも仰ってるとおり、そもそも子育てやプライベートで休みが取りづらい職場環境が一番保守的でおかしいとも思います。

私のPTA体験は全て無理矢理でした。小学校の時はくじ引きで、中学校は3年間役員をやらなかった人が強制で、高校は引き受けるはずの人がドタキャンしたからという理由で引き受けないと帰さない(笑)と迫られて。
いざ引き受けてしまうと知らん顔も出来ずに出来る範囲で活動しました。(中には平気で知らん顔する保護者もいました。鉄の心臓だと思います)

PTA体験で一番しんどかったのは小学校の時でした。理由は簡単。PTAの本部を仕切る方達が専業主婦の方ばかりだった為です。フルタイム勤務の母親というのが本当に少なかった時代でした。なので、集まりは平日の午後2時くらいからでそれが月に2回くらいという、サラリーマンにはとても難しい状況を作られました。
私は広報部だったのとシングルマザーということで、集まりへの参加はほとんどパスさせてもらい、広報誌の原稿入力を引き受けることで勘弁してもらいました(当時はパソコン操作の敷居が高く、ワードで文章入力が出来るというだけで有難られたのです)
ただ、広報部の集まりは勘弁してもらえても、休日のバザー、運動会、餅つき大会などの行事は強制参加となり、休日くらいゆっくり休みたい私にとっては本当にストレスでした。
また、そういう行事での仕切りがビジネスライクでないため、無駄な時間が多く、その割に本部役員の許可がないと何も進めてはいけないという奴隷(笑)的な状況も嫌でした。その上、お母さん同士の派閥争いやらマウンティングが女子高生のようで、深く関わらずに仕事という別の場所があってかえって良かったというのが本音です。

中学の時は卒業対策委員というものを強制的にやらされました。中学生にもなると父兄もパートタイムで働いたり、介護が入ってきたりで集まりは夜の7時頃からでした。
ただ、こちらも色々な引き継ぎが紙ベースだったり、本部役員の方が効率的ではない上に命令してきたりと色々苦労しましたが、共に委員をやった方々は有能な人が多く、本部役員とのパイプ役は人間性が素晴らしいベテランお母さんがやってくださり、実務家はほとんど全員フルタイムの父母がメールと携帯と僅かな自分の時間を駆使してやりきりました。
中学3年の受験期に子供を夜9時すぎまでほったらかしてやる事なのか?(一番メインの仕事は卒業式後のホテルでの謝恩会を取り仕切る事)だとは今でも思っていますが、一年間濃密に苦労した分、メンバーとは悩み相談ができるようなお付き合いができました。また、先生方とも少し距離が縮まり、畏まり感が良い意味で薄まったので、受験相談の時に綺麗事を言わずに済んだのはメリットでした。(息子の勉強しなさに疲れ果てたので、お金を出しても私立高校は併願推薦にしたいとか、この成績で都立受けてもいいでしょうか?どうしてうちの子の通知表は3と2しかないんでしょうか?とか平気で言ってました。ちなみに通知表の件は愚痴っても上がりませんでしたよ。当たり前だけど)

高校の時はがっつり3年間でしたが、これもある程度の負担でみんなで乗り切ろう!と一致団結して私のPTA体験上では一番効率的に役員の仕事が出来た時代でした。
やはり、高校になると家から学校が遠い人間も増えますし、後、何故か父親の参加率が高くなります。また、高校の教員のみなさんは父兄を対等に扱ってくれる人が多い(小中は逆でした)のでとてもやり易かったです。校長先生と副校長先生は学校を良くしていこう(息子が通学した学校は偏差値が下の学校のため、問題を抱えている家庭がたくさんありました)とPTAに働きかけてくれました。高校ではまさしく本来のparent‐teacher associationであったと思います。

私が入学した当時のPTAは崩壊寸前でした。それを目の当たりにした新入生の親役員が先生達とも一致団結して頑張りぬいた3年間でした。
副校長先生がおっしゃっていた言葉が、忘れられません。
「自分の30年の教員生活の実感として言えるのはPTAが上手く活動出来ている学校の生徒は落ち着いていて、学力も向上する傾向がある。教員としては悔しいところもあるが、正直、保護者の方の力がなければ良い学校は作れない」

息子は3年間無遅刻無欠席、早退若干という勉強とは別の良い結果を残しました。

PTAに関しては運営の見直しの余地は多いにあります。でも、関わっていくこと自体がデメリットよりもメリットが勝ると私は思います。そして子育てというか、自分の生活を大切にする事を遠慮しなくていい職場環境に変わって欲しいなと常に心に持って今もあくせく働いております。


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