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【#孤高の書】其の十一:【必見】テカ型習得法

 正しい手順は、これに順ずれば誰が何回やっても期待した結果に至る。

 参考書、教科書、マニュアル、プログラム、計画、こういうものは形になるまでには必ず数百数千の失敗の結果作られたもので、新しいことに挑戦しようとした時には、失敗は必ず付いて回る。

 指示待ち人間には、そもそも新しいことに挑戦するという思考が働かない。「失敗すると怒られる」とかいうわけのわからない先入観を捨てきれず、言われたことしかできないボンクラであることを指摘されると腹を立てる。

 反対に、自分の頭で考えて挑戦し失敗した人を、「言ったとおりにしないからそういうことになるんだろ」と、それ見たことかとバカにするしか頭が働かない人間もいる。

 「いままで通り」に固執しているから、日本は経済競争に負け続けているんじゃないかな。確かに、PDCAサイクルは物事を運用する上では有効な思考法ではあるけれども、計画を立て、行動して、確認して、修正するを繰り返したとしても、これは「失敗しないためのサイクル」でしかない。

 PDCAは製造業でよく聞く言葉だろうと思う。それでもなお不具合品が続出して、何百という製品の中から不具合品を探し出す確認作業を要するのはなぜなのか。プラン(計画)の段階でそういう結果を予見できていないからではないかな。

 中国が経済成長を続けているのには、明確な理由があることがわかった。

 人材の評価において、挑戦してなくても結果を出した者と挑戦して結果を出した者は当然高評価を受ける。そして、挑戦して失敗した者も一定以上の評価を受ける。しかし、挑戦せず、結果も出せなかった者は評価の対象外となる。それが中国の人事評価体制。

 つまり、「失敗しても良いからどんなことにも挑戦して欲しい、挑戦さえする者は結果が出ようと出なかろうと評価をするし、報酬も与える。」という前提で動いているのが中国経済だ。

 それに引き換え、日本はどうか。挑戦した上で結果が伴わなかった人間は様々な暴言で叩かれる。スポーツ選手への評価が良い代表例だろう。

 日本と他国では教育の性質に違いがある。グローバル化が進んだ現代においても、まだまだその差を埋め切れずにいる。

 暗記と思考の比率が、日本は6:4でアメリカ、インド、中国などの諸外国では真逆で暗記4、思考6の教育。

 知らないことを調べる術は、このインターネット社会ではそれほど難しいことではなくなった。それ故に、知識を脳に詰め込み暗記するということに価値がなくなってきているわけだね。

 知識豊富で資格を持ち、他者よりも優位な立場に立ち、相応の権力を持っている人間たちが、誰もが正しくそれらの知識や資格や権力を行使しているわけではない。税金で生きている公務員や国会議員が罪を犯すことも、今となっては常態化してしまっている。

 なぜそういうことになるのか。公務員になれば食いっ逸れることはないと信じたからではないのかな。本当に国民のために公務に勤しんでいる人たちもいるのだろうけれども、クリエイティビティの欠片もない仕事を続けてマンネリ化しやすい職種であることは否定しがたい事実だろうと思う。

 テカ型習得法というのは、Try(T)、Error(E)、Check(C)、Action(A)の頭文字を取ってTECA(テカ)と呼ぶ。

 新しいことに挑戦するのであれば、数々の失敗は大前提としつつも、徐々に修正と改善を繰り返すことで精度を磨き上げていき、挑戦し続けている以上、結果が向上していくのは時間の問題、そういう主旨の意味だ。

 2回3回失敗したからといって諦めたり、失敗している人間を「アイツ使えない」などと言って切って捨てるような人間は、元より失敗に対する認識も挑戦に対する認識も古いまま。

 人の上に立つ人間が挑戦を後押ししない組織は、人離れを定期的に起こす。毎度毎度同じことしか言わない上司に数字を要求される部下たちは、不幸でしかない。「考えて行動してください」とは言うものの、そこに具体性が無かったり、やって見せたりしないものだから、だんだん言うことを聞かなくなるんだよね。

 そうやってメンバーのモチベーションを下げ続けた挙句、人離れは起こる。優秀な人間、挑戦する人間、失敗してもめげない人間、こうした性質の人間ほど離れていく。

 点数稼ぎの上手な人たちだけを集めたいのなら、採用する段階でそれを前提に仕分けすればいいじゃない。人材を選ぶ時代は当の昔に終わっているじゃないの。会社も人から選ばれなければやっていけなくなるでしょう?

 新しいことに挑戦する以上、失敗しまくって成長するほうが軸が出来上がる。しかしそれをするにも、自分の頭で考えられるようでなかったら長続きしないし、そういう人間を評価する体制になかったら、頑張ろうとする人間ほど離れていく。

 吉本やジャニーズ、その他芸能プロダクション系の事務所から退所する人たちが増えているのは、「搾取されている」ということに気付いたからであり、「自ら独立して挑戦するほうが楽しいこと」にも気付かされたからでしょう?

 ピラミッド型の組織体制は早いとこブッ壊さないと、勘違い野郎が次々と湧いて出てくる。それ故にパワハラやセクハラが起こる社会になってしまったんでしょう?人間は肩書が付いたり昇格したり権力を与えられたりすると自惚れるんだろうね。その程度で。

 腰の高い上司ほど無能な意味がよくわかるさ。終わってるんだよ、その時点で。笑えてくる(・∀・)お前は全然偉くないって思われてるんだよ。ただ早い者勝ちみたいな状況なだけでしょう。

 部下たちが言うことを聞かないからって苛立ちを言葉に表すような人間は、人の上に立つ資格はないのよね。なぜ言うことを聞いてもらえないのかを考えないんだから。

 点取り稼ぎが上手な人が、必ずしも人を管理することに長けているわけではないってことよ。それが見事に可視化されるのが、上司の毎日の言葉よ。念仏を唱えているだけだと思われたらオシマイ!オシマイなのよ!!

 そもそも仕事は分業制なんだから、全員に同じことをやらせるのは非合理でしょう。仕分け人がいないのも問題なんだろうけど、そもそも現体制が人離れを起こす元凶だってことも認めようとしないんだから、仕方ないよね。

 過去の栄光にでも浸っていればいいのだよ、そういう組織は。稼げるはずの数字も、母数が減れば当然結果も増えにくくなるでしょう。新しいコンテンツの売り込みも始まっているのにいつまでも新規の数字に固執しちゃって、結果、全ての商材で最下位になってしまっている。意味がわからない。

 そして、不正を行う人間が沸いてくる。何がしたいのよ本当に(笑)自分で考えて工夫することができない人間は、ズルをすることは考えても正しく結果を出すことは考えないんだよね。

 結果を出すには研究が必要。そのためには時間が必要。それをバックアップできないのなら、できるように体制を変えるべきでしょう。正解があるのなら従わせるべきだろうけど、正解のない仕事なら、それぞれに考えさせることを軸にすればいい。

 手取り足取り教わらなくても、失敗を繰り返せば結果は付いてくるんだよね。むしろ、手取り足取り教えると固定概念で縛ってしまうこともある。言われたとおりにやってできなかったら納得できないでしょう?だから自分で考えるんだよ。

 研究思考、とても大事。失敗ですら楽しめるようであれば、前回の失敗と今回の失敗と次回の失敗、その違いと変化に気付けるし、面白いと思える。教わるのが当たり前とは思えない。

 でも、できなかった理由として「教わってないから」と平気で言う人間もいる。バカでしょ(・∀・)その小さな脳ミソで考えてやってみてから言え!

【次回予告】其の十二:第六感

お楽しみに!(・∀・)ノ

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