見出し画像

【5月29日~6月4日】本当に好きな相手にはなにも言えなくなる問題

今週の蟹座は「大きな買い物」などの出費行動、お祝い会などの出費行動。自分へのご褒美などの出費行動が増えていったりします。

VOGUE GIRL WEEKLY! しいたけ占い

『VOGUE GIRL』サイト内での、週刊「しいたけ占い」最後の更新。
今年は思いがけずこんなかたちで大変お世話になり、ひとつの習慣が区切りを迎えて寂しいような不思議な感覚だ。
おかげで発信・記録の三日坊主は卒業できたし、感謝しかない。

週1でなにか書くということは習慣化できたんじゃないかなと思うので、今後もそれは続けていければと考えてはいるもののノープランのままで今日を迎えてしまった。なるようになる。はず。
なにかしらの感想文とか、感じたことをちゃんと言語化しておきたいからそういうことに使うかもしれない。


さて。6月3日はロザンの日、ということで、菅さんの新著『京大中年』発売前のサイン会に行ってきた。推しを語るのでいつもより500字程度長くなったと先に書いておく。

6月8日発売! フラゲ!!

場所はグランフロント大阪の紀伊國屋書店。
梅田だといつも梅田駅のほうの紀伊國屋書店に行ってしまうので、こちらは初めてだった。綺麗で見やすい、探しやすい。
久々に大きな書店に行ったとあり、うれしくなってしまってたくさん本を手に取り「大きな買い物」となった。サイン会は「お祝い会」でありながら「自分へのご褒美」にもなるので、しいたけさんのコメントがすべてを拾っていた。

『京大芸人』シリーズの新作ということで軽く触れておくと、『京大芸人』『京大少年』に続いて今回の『京大中年』。
『京大芸人式日本史』もおもしろかったので今回引っ張り出して読み直した。

菅さんが本を出されてお渡し会をするたび、宇治原さんも来てくれる。
ロザン式サイン会は、まずはため書きを宇治原さんが、そしてその後に菅さんがサインをしてくれるという流れだ。

ところで、私は菅さんが「宇治原さんは人気がない」といじるたびに「宇治原さんファンですが!」となる宇治原さんファンである。
宇治原さんから入ったロザンファンだ。箱推しだ。
今あらためて計算したら彼らを認識した日から21年経過していて、時空の歪みを感じた。そりゃ『中年』も出せる。
baseよしもとに通う高校生だった私が、中2の娘を連れて神戸花月(今年4月の公演)に行くくらいには年月が流れている。なにも歪んでいない。

数年ぶりのサイン会。
これまではため書きを「しずかさんへ」にしてもらっていた。
割り当てられた時間が来るまでカフェで4時間ほどプロット作業やら調べものをしていたのだけど、ふと意識が逸れるたびに「ため書きどうしよう」と真剣に悩んでいた。
宇治原さんが自分のために名前を書いてくれる。わあ。

今回は「宇治原さんが(難しい漢字でも)なんでも書きます!」とのことだったので、PNである「寧花」でお願いすることを直前になってようやく決めた。

列に並ぶ。おふたりの姿よりも先に、マネージャーの細田さんらしき人の姿が目に入った。細田さんらしき、が細田さんだ、という確信に変わって、いつもお世話になっております、と心の中でつぶやいた。
どこから目線なのか。でも細田さんのエピソードをうかがうたびに感謝の念が湧いてくる。いつもありがとうございます。

あっという間に宇治原さんの前に立つ時を迎え、目が合った。笑いかけてくれたあと、さらさらと名前を書いてくださる。
(宇治原さんが……わたしの名前を書いてはる……)と手元を眺めてしまい、せっかくのトークタイムを逃してしまうというミスを私は前回も犯している。気づけば握手していた、途中なにも覚えてない、なんていうことを今回は繰り返さないぞ、と意気込んできた。

が、結局。(宇治原さんが……私の名前を書いてはる……)となった。
手元をガン見するだけ。「(サインとため書きを)ありがとうございます」と伝えるのが精いっぱいだった。宇治原さんはずっとにこやかだった。
ほかの方は宇治原さんに「まあまあやな」を繰り出してもらおうと、そんなお喋りをしたという話もあったが。

それいいな! と思ってもできん……!


本当に好きだとなにも言えなくなる現象が起こりがちな私には、かなり難易度が高い。そして私の学歴で「まあまあやな」は貰えないから、この春から東北大生になった友達の子をダシに使うしかない。

話を戻して、次はお隣にいる菅さんの前へ。
宇治原さんが書いてくれた「寧花さんへ」を見て、菅さんが言う。
「なんて読むのん~?」めっちゃ菅さんだ。
「しずかです」と答えた。「へえ、しずかちゃんっていうんや~^^」

……ちゃん!?!?


え、しずかちゃん!? と内心かなりうろたえた。
「寧花さんへ」と書かれてたら自然と「さん付け」になりそうだし、過去のサイン会では「しずかさん、ありがとう」と言ってくれていた。
ちゃん付けで呼ばれる心構えが一切なかったので、かなり効いた。
おかげでお伝えしたかったことが飛んでしまい、どうにか……いや、それでもわりと普通に2、3お話できた。菅さんとはお喋りできる不思議。
「いつもnote楽しく読んでます」はいいとして、「宇治原さんが好きなので宇治原さんネタ楽しみにしてます」は隣にいる本人に好きと言いなさいよ、と猛省した。言えたら苦労しない。
一番言いたかった「大事に読みます」がグランフロント大阪のどこかへ飛んでいったのは、「しずかちゃん」のせいだから仕方がないと諦めた。
最後までキラキラ笑顔だった菅さん。さすがっす(関西ローカル)。

そして手に入れた『京大中年』は、帰りの電車と翌日とで読みきった。
宇治原さんも読んだとのことだったけれど、どんな顔をして読まれたんだろう。まだ発売日前なので詳しい感想は後日にするが、これ過去作以上に……

相方への巨大な愛の告白。


あと、紹介文も納得だった。

「好きな人との好きな仕事を続けていくには、何が必要か。どう生きるべきか」の本質を、爆笑しながらしみじみ学べる!

好きな人と、好きな仕事をして、中年になっても楽しく生きるために──。

幻冬舎『京大中年』紹介文

「好きな人」との「好きな仕事」をしている私にも、思い当たるところがたくさんあっておもしろかった。6月8日発売なので気になった方はぜひ。
私は声出して笑って、途中ボロボロ泣いた。構成がさすがっす……
そうだわ、漫才のネタも構成命だわ……と菅さんの底力を感じた。


いつもあたたかいサポートをありがとうございます。メッセージもとても嬉しくて、大事に読ませていただいております。