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【CS3位】クシャトリラ+征竜+アームドドラゴンデッキの割と全て

皆さん、初めまして。TORAと申します。
あるいは今まで記事を目にしてくださったことがある方はお久しぶりです。

今回は8月頃から構想を練り始めたデッキで漸くトナメ1落ち芸人ベスト8の壁を越えて秋の新作デッキの紹介をさせていただきます。

記事の構成としてはいつも通りの流れにプラスし、下記の内容でお送りしていこうと思います。

①デッキ制作に至った経緯
②デッキレシピ
③各カードの解説
④対人で使用する際考える必要があること
⑤採用を検討していたカード
⑥新弾以降の構築

①〜③まで読んで頂ければ「ほーん、なるほどね。大体分かったわ」と思っていただけるような記事にしたいと考えておりますので、④以降はおまけ編ということで一部有料とさせていただこうと思っています。

「このデッキを組んでみたい!」という方には購入して後悔のないよう頑張って執筆させていただきますのでよろしくお願いいたします!

デッキ制作に至るまで

筆者はPOTE環境以降はスプライト、DP27の発売後にはイシズティアラメンツを使用しCSでも何度か入賞もしており、今まで群雄割拠していた環境から一転し2強状態を作り出していたデッキタイプなだけあって圧倒的なパワーを持ったデッキだと思っていました。

ところが8月頃に入り突如、デッキに対しての不満はないのに飽きがやってきて遊戯王のモチベーションも低下気味。どうしたものかと思っていた矢先にモンスターエナジーの妖精が再び舞い降りてきて筆者の耳元で囁くのです。

「もっとパンチが効いたデッキが好みなんじゃないの?」

とは言っても変なデッキ案は簡単に浮かんでくるものではありません。
当時の環境で戦うためには「深淵の獣」や「イシズギミック」で破綻しないことを前提にティアラメンツやスプライト等を仮想敵とする必要がありました。

「ハリファイバーも禁止になっちゃったしな…」と思いながら自宅のストレージを漁っていると先日購入した『アイツ』と目が合ったような気がしました。
もしかしたらこれが沼の入り口運命の出会いだったのかもしれないですね。

それは紛れもなくやつさ…

デッキレシピ

直近のCSで使用した構築はこちらです。
デッキ内容としては大まかに「クシャトリラ」「アームドドラゴン」「ドラグニティ」「征竜」の4つを合わせたような物となっています。

特徴としては、風属性ドラゴン族が中心となっているため「深淵の獣」や「烈風の結界像」が刺さりにくく「群雄割拠」や「御前試合」「センサー万別」といった永続罠にある程度耐性を持っている点が挙げられます。

これは7月制限時の構築草案から今に至るまで大きな変化はなく変わらず、メインデッキ内の標準打点が高いため7月制限当時のスプライトが使用していた「ユニオン・キャリアー」と「破壊剣-ドラゴンバスターブレード」が苦にならずスプライト対面はボーナスゲームだとすら思っていました。

ところが10月の制限改定が発表後スプライトは「アーティファクト・デスサイズ」などを利用するリペア構築等が出てくるもほぼ絶滅と言っても過言はない状況。カモが減ったこともあり、本腰を入れてティアラメンツ対面でも五分以上取れるように構築を考えました。

採用カードの紹介

シンクロダークの記事の時に「全カードの解説するのやめる」って言ってたのに懲りてないやつがいるらしいですね…。

ぶっちゃけるとこのデッキは☆7モンスターという共通点を持ったクシャトリラと風属性ドラゴン族の2つを軸に構成されており、どちらか片方でも展開は問題なく行うことができ両方が合わさった時に爆発的な展開を行うことができるデッキとなっています。(確率は低いですが両ギミックの弱いところだけを引いて轢かれることもあります…)

それを踏まえて確実にこのデッキで展開する上で核となっているのが<パイルアームド・ドラゴン>と<クシャトリラ・ユニコーン>です。
初手にこいつらがあるか無いかで誘発の貫通能力もかなり変わって来るので覚えておくといいでしょう。

<パイルアームド・ドラゴン>
アームドドラゴン名を持つこのデッキの核。手札から風属性か☆7以上のドラゴン族モンスターを墓地へ送ることで手札から特殊召喚する効果と、デッキからアームドドラゴンをコストで墓地へ送り自分の場のモンスターの打点を上昇する効果を持っています。

分かりやすく言うとアームドドラゴン界のケルビーニですね。
デメリットもありますが先攻なら気にならず後攻であればヴァレルソード・ドラゴンなどの打点を上げることでデメリットを実質無視してワンキルすることができます。

<アームドドラゴン・サンダー達>
場に自身がいる時に手札のモンスターをコストにレベルアップしていくモンスター達で、ドラゴン族モンスターの効果を発動するためのコストとして墓地へ送られた場合に発動する効果を持っているため<パイルアームド・ドラゴン>や<嵐征竜テンペスト><風征竜ライトニング>のコストで墓地へ送りリソースや展開札にアクセスするのがメインの用途になります。

素引きしても手札コストは多くなってしまいますが、レベルアップ効果でレベル5から最低限パイルアームド・ドラゴンになれるのでそこから展開するということも可能なので覚えておくといいでしょう。
(あまりやりたくは無いですが…)

<嵐征竜テンペスト><風征竜ライトニング>
テンペストの方はドラゴンリンクやドラゴンメイドなどで使用されているのを見たことがある人も多いと思いますが、ライトニングを見るのは9〜10年ぶりのおじいちゃん達が多いのでは無いでしょうか。

最初はアームドドラゴン・サンダー lv5からテンペストにアクセスするギミックがあったのでそれに注目してテンペストのみを採用していたのですが、ライトニングからテンペストを呼んだ場合☆7実質2体分として扱えその他ギミックとの噛み合いも生まれることに気づいたため採用。

最初は親子合わせて4枚だったのですが現在は1枚減らして計3枚の採用となっています。
捕食植物のオフリススコーピオとダーリングコブラのような関係性です。

<華信龍-ノウルーズ・エリーズ>
Vジャンプで初出のカードでありPPでシークレットで再録された風属性☆7ドラゴン族の噛み合いカード。

手札の☆5以上のモンスターを墓地へ送ることで蘇生できる効果を持っており、相手によって戦闘が効果で破壊されると対象を取る除外を行えます。

除去効果は受動的なものの、アームドドラゴン・サンダー達をコストにすればアドバンテージの損失も無くクシャトリラも問題なくコストにできるため展開の途中で墓地に落としておくことが多いカード。

ケルドウやムドラでデッキに戻されがちですが一応墓地リソースなので極力エクシーズ素材に混ぜて除外されないよう心がけたいカードです。

<クシャトリラ・ユニコーン>
このデッキの2枚目の核となるカード。サーチする<クシャトリラ・バース>と併せて実質☆7を3体分としてカウントでき、風属性のため親子征竜の手札効果を使用するためのコストとしても使える凄い馬。
クシャトリラのやつらは書いてあること全部強いので十全に活かしていきましょう。

<クシャトリラ・フェンリル>
他のデッキでも使われている通りなので特にコメントはないです。最強!

<ドラグニティ・レムス>
竜の渓谷にアクセスしたり制約は着くものの墓地蘇生から<ヴァレルソード・ドラゴン>を立ててワンキルを狙うための1枚。以前は3枚でしたが蘇生を使わないといけない時は通らなければライフが取れないような時なのとロムルスでも渓谷にはアクセスできるため最低限の1枚。
たまに2枚目が欲しくなることもあるので好みだと思います。

<ドラグニティ・ギザーム>
上述のレムス等と併せて<ドラグニティ・ロムルス>や<天球の聖刻印>を出して展開や妨害に使用するカードです。

蘇生対象は☆4以下の鳥獣族かドラゴン族なので<風征竜ライトニング>でもOK。

先攻展開の際には<スプライト・エルフ>を出してリンク先に<No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク>を出すことで無限泡影をケアすることも可能。

<ドラグニティアームズ・グラム>
手札・墓地から出せる上級ドラグニティでレベルこそ合わないものの<嵐征竜テンペスト>とほぼ同じ条件で場に出せるためライフを取りに行く際に活躍するカード。

起動効果で場のモンスターの効果を無効にすることができ相手の妨害を踏んだり、自分の<パイルアームド・ドラゴン>の効果を無効にして発動させることによってコストのアームドドラゴンカードを落としつつデメリットを打ち消すことができる便利なやつ。2900打点あるため横のエルドリッチも超えられるのがgood。

<ダイナレスラー・パンクラトプス>
言わずと知れた強いやつ。
ただ、このカードを採用したのはメインサイド合わせても今回が初めてで感触自体もまだよく分かっていないカード。一応<クシャトリラ・バース>があればリリースなしで召喚できるため一応続投しつつ様子を見ることになりそうです。

<夢幻崩界イヴリース>
今回の展開で使う最も重要な1枚。昔植物リンクや剛鬼で先攻ワンキルやエクストラリンクする際やトロイメア・マーメイドがいた頃のオルフェゴールなどで採用されていたカードです。

<ギガンティック・スプライト>から呼び出し相手の盤面に押し付けることで相手のリンクモンスター以外の特殊召喚を封じつつ、相手のクシャトリラ、ライトニング・ストーム、拮抗勝負、溶岩魔人ラヴァゴーレム、各種壊獣などを腐らせることができるヤバいやつ。

ただ、現環境では押し付けられた側がイヴリースをどのように処理するかの択が複数存在するため相手に合わせてこちらも動く必要があり実際に対人を複数こなしながら覚える必要があるカード。

あまりイヴリースを置いておくことに固執しないのも大事と言えると思います。

<灰流うらら><増殖するG>
話題のゴキうららセット。特に言うことはなし。

<金満で謙虚な壺>
できれば採用したく無いカードでしたが前日に重要な場面で何度か事故を起こしてトラウマになりかけたため事故回避で急遽採用。

エクストラ的に2枚目を撃つ余裕がほぼ無いと感じたため今後採用するとしても1枚だけでもいいかもしれないです。要検討。


<三戦の才>
個人的に嫌いなカード代表。これも前日に相手に打たれて強かった為採用したがこれといって活躍は無し。可もなく不可もないので好きな人は入れればいいと思います。

<七星の宝刀>
<クシャトリラ・フェンリル>と併せると手札を増やしながら2枚初動として扱えるカード。

効果はシンプルながら2ドローで追加の誘発や展開がランダムでありながらほぼ補償されているためクシャトリラとセットで引いた時は踊りましょう。
<金満で謙虚な壺>との噛み合いは悪いためそこだけ注意。

<ドラグニティ・グロー>
<ドラグニティ・ロムルス>でサーチできる魔法カード。

<ドラグニティアームズ・グラム>にアクセスでき、グラムの効果で装備したモンスターを自分の場に出せる為、悪用の余地は割といくらでもある。

小技としてはイヴリースの自爆特攻後にグラムの効果でイヴリースを装備しつつ<I:Pマスカレーナ>のリンク召喚効果に巻き込むことで<スプライト・エルフ>の蘇生効果を温存しながら相手の場に再度イヴリースを押し付けることができる。

<墓穴の指名者><抹殺の指名者>
誘発を止めようセット。

抹殺の指名者だけは<クシャトリラ・バース>と合わせて引いた時に展開に関われるのでちょっとだけ強い。

<クシャトリラ・バース>
<クシャトリラ・ユニコーン>でサーチするヤバいやつ。

書いてある通り☆7モンスターの召喚コストを踏み倒せる為<パイルアームド・ドラゴン>を筆頭に展開に関わるモンスター達をあくまで合法に展開できるカード。

墓地・除外ゾーンから対象を取らずにクシャトリラモンスターを場に出せるため、場に残して置くことでこのカードから再展開できる。

場にクシャトリラがいれば烙印融合を撃った相手に悲しい思いをさせることができるので覚えておきましょう。

<竜の渓谷>
征竜の被害者だったのも今は昔。

元気な下級ドラグニティをサーチしたり展開に使うドラゴン達を墓地に送ったりしましょう。

<警衛バリケイドベルグ>
任意で手札を捨てたり、場に入れば<竜の渓谷>や<クシャトリラ・バース>を破壊から守ってくれるいいやつ。

たまに<スプライト・エルフ>で蘇生した後リンク先に<トロイメア・ユニコーン>を出したりもする。

<天球の聖刻印>
とんでもない下振れかとんでもない上振れが起こると出てくるカード。

しれっとバウンス効果でリリースするモンスターは自身以外でもOKのため墓穴をケアしたい際や手札にアームドドラゴン・サンダー達がいる場合はそれらをコストにすることもある。

<ドラグニティナイト・ロムルス>
主に<ドラグニティ・ギザーム>が展開に絡んだ際に出てくるカードで<竜と渓谷>や<ドラグニティ・グロー>にアクセスできる。

一応リンク先にエクストラデッキから出たドラゴンがいる際は手札のドラゴンを場に出せる効果があるがあまり使う機会はないです。
<スプライト・エルフ>にもなれる点がgood。

<武神姫-アハシマ>
たまに見かけるが印象が薄いカード。
展開途中にこいつを絡めると☆7モンスターを1体分誤魔化せるのでちょっとだけ強かったりする。

出しても効果を使わないこともままある為、より強いリンク2が出れば入れ替える候補です。

<I:Pマスカレーナ>
特にコメントは無し。
<スプライト・エルフ>によって何度も出勤を強要される可哀想な子。
盤面に<サンダーボルト>や<ライトニング・ストーム>等の破壊効果への耐性を付与できる為まぁ強い。

<スプライト・エルフ>
君いろんなデッキに悪用されすぎでしょ。
耐性付与もありえん強いのでいつか禁止になっても不思議じゃないかなって思ってます。

<トロイメア・ユニコーン>
書いてあることそのままですね。
うまく使ってあげましょう。ウマだけに…。

<召命の神弓 アポロウーサ>
主に<I:Pマスカレーナ>から出します。特に他に言及することはありませんが<パイルアームド・ドラゴン>や<黒溶龍騎ヴォルニゲシュ>等の打点上昇で使用回数を増やしたりできるので他のデッキよりはだいぶ強い寄りだと思います。

<ヴァレルソード・ドラゴン>
ワンキルに貢献するリンク4枠。最近は<アクセスコード・トーカー>等に押され気味だったりそもそもその辺りが採用されてなかったりと長いこと陽の目を浴びていませんでしたが、<ドラグニティ・レムス>の制約があっても出せる為こちらを優先しました。

イヴリースの自爆特攻も防げるのも強いですね。

<ギガンティック・スプライト>
相手の深淵の獣などをケアしつつイヴリースを安全に場に出す為のカード。

返しでそのまま3200打点としてワンキルしたりもあるのでギリギリまでリンク素材に混ぜるかは考える必要があるでしょう。

<クシャトリラ・シャングリラ>
Gが直撃した際の止まりどころの候補。
新弾で盤面封鎖が話題ですがこの構築でもニビルと無限泡影を貫通できる手札の場合はほぼ同じことができます。

出す際は極力<スプライト・エルフ>のリンク先に出しましょう。

<黒溶龍騎ヴォルニゲシュ>
実質ドランシア。ドラゴンが素材に入っていればフリチェになる場の表側破壊効果を持ったカード。

おまけの打点上昇効果でアポロウーサやマスカレーナの打点を上げて相手の攻撃から守ったりイヴリースの横に召喚されたモンスターを焼いたりするのが主な役目です。

たまに後手から効果で自爆しながらヴァレルソードの打点を無理やり上げたりもします。

<No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク>
最近のランク7デッキの看板のようなモンスター。
こいつから展開をスタートし以前は無限巨神鳥を成立させたりといった構築があったかと思います。
筆者はトマホークからアウローラドン展開するのは少なくとも今の構築ではハリラドンの劣化と呼ぶことすら烏滸がましいと思った為、今回は選択肢から除外。

結果リンク2やランク2からスプライトを利用しながら展開するプランを採用しました。

2枚目は無限泡影を貫通するために使うので今はほぼ必須と考えていいと思います。

<No.89 電脳獣ディアブロシス>
<クシャトリラ・シャングリラ>と併せて悪いことをするヤバいやつ。
しれっとデッキ破壊効果も持っており神碑と組み合わせるのも面白そうだなと思っています。

ニビルや無限泡影を貫通する手札で何も飛んでこなかった場合はイヴリースに加えて相手の盤面4箇所封鎖を目指すことができます。

ロックマンエグゼ6 電脳獣グレイガ/電脳獣ファルザーとは何の関係もないはずです。

閑話休題


やっと終わった…長かったけど項目的にはまだ半分あるらしいです。

ここから先は実際のデッキの使用感や、新弾で環境が変わることを踏まえ今後採用され得るカード、また構築についてとなります。

ここまで読んで下さった&今まで読んで下さっていた方はなんとなくお察しでしょうが以降も割とゆるーい感じで進行していくので「それでも気になる!」って方は記事を購入していただけると嬉しいです!

※せっかく記事を購入してまで読んでくださる方はこのデッキを組んでみたいと強い興味を持ってくれてる方だと思うので更に踏み込んだ話や、更なる小技等についても書いていこうと思うのでよろしくお願いします!

それではここまで読んでくださってありがとうございました!
これからも思いつく限り面白そうなデッキを考えていきたいと思っているのでよろしくお願いします!

質問や記事についての指摘等ありましたら下記Twitterアカウントまでご連絡いただけると幸いです。

Twitter ID → @5050TORA

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