写植

写植

私が大学生の時、年に数回、課題の提出があったのですが、自分で作品とプレゼンボードを作り、教授と生徒達の前でプレゼンするという形式になっていました。

プレゼンボードは、当時まだパソコンがなかったので、ワープロを使って文字を打ち出し、それを切り貼りして使っていたのですが、当時のワープロって本当にシンプルな明朝体とゴシック体の書体しかなかったので、書体にこだわると、どうしても写植を使うしかなかったんですよね。

写植って今の若い人は、わからないかもしれませんが、写真植字機を用いて文字を印画紙やフィルムに印字することです。

当時、町に行けば、写植屋さんというお店があって、打ってもらいたい文章、大きさ、書体などを伝えて1文字○円という形で打ち出してもらっていたんですよ。

今考えると、よくそんな面倒なことをしていたなと思うのですが…

ちょうどその頃(1990年)大学の研究室で初めてMac SEをみたのですが、友達が図形を簡単に描いたりしているのを見て、ほうほう、こんな事が簡単に出来ちゃうのかと感心していたのですが、やがてこのMacが写植業界を壊滅させることになろうとは、その当時全く考えもしていませんでした。


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