マキューシオのこと『泣くロミオと怒るジュリエット』

泣くロミオと怒るジュリエット

死んだ順番に書くといいながら、マキューシオを完全に抜かしてた(笑)
マキューシオの死ぬシーン書きながらまったく気づいてなかった、、、
なぜ(笑)

ということで、マキューシオのこと
演じるは元木聖也くんです。

マキューシオは短期で単純で明るくて。
まあ、ぱっと見バカです。
ティボルトのときにも書きましたが、冒頭の喧嘩シーンでナイフ取り出しちゃうところ、でも刺すことにためらいがあるところ。
とてもマキューシオを表しているなと思います。
喧嘩の仲裁に来たカラス警部補に「ケーセッキ(犬畜生)」と悪態ついて逆にボコボコにされちゃったり。
とにかく思ったことをすぐに口にしてしまい、はしゃいでるか怒ってるか、とても短絡的。

ロミオにお金を借りることをためらったり、でもパッとつかっちゃったり、
ロミオが明日はあるのか?と真剣に思い悩んでいるとき、ベンヴォーリオがその答えに窮するまでまったく言葉をはさまず、興味なさげ寝転びながらもじっと聞いてあげていたり、「お前は考えすぎや」と言ってみたり。

ロミオと同じく明日はないと思っているんだろうな。
そんな人生ならば「花火みたいに派手に生きて散りたい」と
諦めて自暴自棄になっているのと、諦めきれない気持ちが常に混在してずっと葛藤している人。

アクロばちばちで身体能力が高く、ちょっとお馬鹿
天涯孤独の身を「案外孤独の身や」とか(これなぜかめっちゃ好きでした)
三位一体を「三人合体」といろいろ間違う(笑)
いつもベンヴォーリオと二人でふざけてばかりいて、
ロミオのことだけガチになるベンヴォーリオに「俺も親友やんな?」とか聞いちゃう可愛い子。

きっとこの時代背景ではこういう子たちがいっぱいいたんだろうなぁ
って思わせてくれる、ある意味物語の柱のような子だったなと思います。

演じる聖也くんは本当によく動き、話し、笑い、怒り、表情豊かでじっとしてなくてエネルギーにあふれていて、見ていて飽きないマキューシオでした!

きっとロミオもベンヴォーリオもマキューシオの明るさにいっぱいいっぱい救われていただろうなって思いました。

ティボルトのトラウマに付き合わされて刺されて
「モンタギューもキャピュレットも死にさらせ!!!」
と悪態を吐き、
「明日死ぬなら朝まで踊り明かすぞ!」
とやはり現実逃避のような台詞で死んでいったマキューシオ
実はこの死に方もマキューシオにとっても幸せだったのではないかな
と思えたりもします。

マキューシオについては以上です!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?