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【うなぎのう】日本料理 うなぎ 菊水

この世の中で「幸せ」を一番感じることができる食べ物とはと問われたら、僕は「うな重」と答える。今までにどれくらいのお店で食べただろうか。これからどれだけ食べることができるだろうか。そう考えるともう残された時間は少ないかも知れない。うなぎが絶滅危惧種として食べられなくなると言われて久しい。この命が尽きるまでに思い残すことなく「うな重」を食べておきたい。老舗の名店からファストフードストアまで目標を100店舗としたら、一年で25店舗(月2回ペース)で食べに出かけたとしてもおよそ四年かかる計算になる。

今回は柳川。柳川といえば鰻(うなぎ)のせいろ蒸しが有名。
江戸時代後期から、柳川の天然うなぎは貴重なものとされ、柳川の特産品として大切にされ、藩の財源となっていた。
柳川うなぎの調理法は関西風で、焼き上げた後にせいろで蒸すため、香ばしく肉厚で柔らかい食感が楽しる。

お店:日本料理 うなぎ 菊水
場所:福岡県柳川市辻町24-6

今回は仕事の途中に『うなぎ 菊水』で昼食をとるために訪問した。『菊水』は江戸末期に開業、創業約二百年を迎える日本料理店。電話で直前に予約して開店前に到着。店前の待合で待たされることなく気持ちよく店内へ。

おすすめの「うなぎ御前」を注文。
 せいろ蒸し、う巻、うざく、肝吸い、茶わん蒸し、香物のセットで
一人前5,400円(税込:2024.01.16現在)

うなぎ御前 5,400円

老舗の風格が店構えと内装・インテリアからうかがえる。
次の仕事まで時間に余裕があって、時間をつぶすため2時間ほど仕事仲間と話し込み滞在したけれど問題なしでした。さすがに日本料理店です。

茶わん蒸し
うざくにうまき
うなぎせいろ蒸し(錦糸卵)

「うなぎのせいろ蒸し」とは、筑後地方(福岡の南部地域)で食べられている郷土料理である。福岡では「鰻を食べる」と言えばこの食べ方を指す。鰻の蒲焼のタレをまぶしたご飯に、鰻の蒲焼と錦糸玉子を乗せて、せいろで蒸す。鰻は直火で蒲焼にして香ばしく焼き上げたものをさらに蒸すことによってふっくらと柔らかにする。鰻の旨味と燻香が染み込んだご飯がとてもおいしい。


ちなみに解説
関西風とは
関西の鰻のさばき方は腹開きが主流。大坂は商人の町ゆえ「お互い腹を割って話をしよう」という含意が反映されたらしい。

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