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私がアートを学ぶと言うこと

今日、2年間の修士課程をなんとか修了し、学位を得ることができた。
入学当時デュシャンさえ知らなかった自分にとって奇跡のような話である。こんな私を導いてくれた後藤繁雄教授をはじめとするラボの皆さんには感謝しかない。

その後、教授たちや学友とこれからのことを話していると夢見心地で心踊る自分がいた。大学院での学びは終わったが、ここから続く未来へ進み始めた実感の方が強く、生涯の学びの場を得たことに改めて強い幸福を感じたのだ。

そんな気持ちを反芻しながら寝床についたのだが、ふと隣に眠る息子をみて気付いた。
必死な学びと息子との生活は時としてどうしても思考による分断が起きてしまう。
そしてそのことで息子に寂しい想いをさせてしまったことも多々あった。今までそれを両立させることに躍起になってきたのだが、生涯の学びとすることは両立ではなく同化でなければならないのだと今更気づいたわけだ。

あぁなんだ、私はまた分かっていなかったのだなぁ。

アート思考がまだまだ自分の中に落ちてきていない事実には愕然とするが、まだまだ学ばなければならない、学びたいと気持ちが引き締まった。
今は夢のような多幸感から歩み出て、とりあえずの目標を見つけ、ようやく地に足がつきそうだ。

私の学びははじまったばかりだが、この果てしない世界に身を投じれたことを幸せに思う。

まずはこの愛しい存在の幸福を願い、日々の中に学びを溶かしていこう。

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