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思想が強めのシアトル・シーホークス選手名鑑 2022-23 O#版

シアトルのオフはとても騒がしいものになり、ドラフト上位指名権を狙うチームとしても「誰やねん」みたいな若手が多くロスター入りしました。

そんなわけでタンク待ったなしチームの需要ゼロな、お前誰やねん祭りの選手リストをまとめていきます。

QB

Geno Smith / ジーノ・スミス
10 年目(2013 年 2 巡で NYJ→いろいろ経て SEA)

プレシーズンでトップ級の QB レーティング(※Incomplete の半分近くがドロップという判定)を見せ、現地では前向きに現実逃避するファンたちから必死にポジられているが国内では一切褒められていない気の毒な人。

もちろん本気でジーノで勝てると思っているファンなど少ないはずだが、OC が本当にやりたかった O# をコール通りに粛々とやってくれてるだけでも褒めてあげませんか? 優秀な人に誘われて転職したらその人が実は働いてみたらそんな優秀じゃなかった(マネージャ視点)+一年後に退職しやがったって状況は社会人からすると結構気の毒。

Drew Lock / ドリュー・ロック
4 年目(2019 年 2 巡)

この選手がキャンプやプレシーズンでどれだけ活躍しようが何の参考にもならない、ということはここ 5 年ですっかりおとなしくなってしまったブロンコファンたちを観ていればわかること。

プレ最終戦ではコロナでの出遅れを取り戻そうと空回りして散々だったのでポジることすらできなかった。ギルティ。GM はどうも本気でこの子が天才だと思っていたらしいがさすがにそろそろ諦めてほしい。

RB

Kenneth Walker III / ケネス・ウォーカー
1 年目(2022 年 2 巡)

相思相愛だったジョナサン・テイラーを逃したジジィが未練を捨てるために 2 巡をつぎ込んだ期待の新人。フォーティ 4.38s のトップスピードとタックルを潰すフィジカルを兼ね備えた頼れるランナーも、レシーブとブリッツピックに不安があるという評価で近年の NFL ではどうかというところ。

ペニーとの決別のために獲得したものの、ヘルニアでいつまでにどれだけパフォーマンスが戻るか未知数みたいな状態になってるあたり、ジジィもそろそろヤキが回ってきたのかもしれない。→とか言ってたら普通に活躍し始めた。

Rashaad Penny / ラシャード・ペニー
5 年目(2018 年 1 巡)

1 巡指名なのにスタメン経験ないところがすごくバストだと Tamago さんに指摘されたことでおなじみの子。カーソンがラッセルと相性良すぎたのもあるけども。

昨季終盤にすさまじい帳尻を見せて今季のブレイクアウト候補などとネタっぽくポジられてたりもするが、再建中の DET・HOU とか、同地区がランヘビーチームなのに永遠にラン守備を改善しないズッ友の ARI さんをボコった程度でポジれるほどロマンは残っていないのですよ。

Travis Homer / ブリッツ・ピックマン
4 年目(2019 年 6 巡)

カレッジ時代から一貫して典型的な第三ダウンバック。レシーブ、ブリッツピック、パントフェイクなどの使い方では活躍しているが、普通のランプレーではまったく出ずに高速 3 凡を演出している。

とはいえブリッツピック苦手な RB しかいなかったためにロスターは安泰だった子。変に今季活躍して高騰するよりは目立たずに格安で残ってほしいのが本音。

DeeJay Dallas / ディージェイ・ダラス
3 年目(2020 年 4 巡)

パワーとスピード、レシーブすべてにおいてそれなりのザ・控え RB みたいな評価で 4 巡指名。今のところ可もなく不可もなくその絶妙なポジションを守り切っている。

何もなければこのまま新人契約をまっとうして他球団に 2~3 番手扱いで格安契約での移籍を果たすことが予想されている。

WR

Tyler Lockett / O# キャプテン
178cm/82kg
8 年目(2015 年 3 巡)

シアトルのスピードスター。DK&ムーアに影に隠れがちだが元々 SEA というか NFL での直線ルート No.1 はこの人(2019 シーズン記録)。

故障と加齢でルートラン&アジリティには衰えが見えてきたし、さすがにダブルカバーされても捕れるほどの戦術兵器ではないが、SEA の歴史に残るレシーバーといえるので単シーズンでのキャッチ数のフランチャイズレコードを塗り替えたのはおめでたい。前記録保持者であるボルドウィンや相方の喜怒哀楽ゴリラとは対照的に性格も穏やかなぐう聖なのでその点も素晴らしい。

D.K. Metcalf / 喜怒哀楽の化身
193cm/104kg
4 年目(2019 年 2 巡)

ルートランできないとか直線以外の俊敏性に疑問符とか言われていたが、ピーキーな選手が大好きな SEA 首脳陣が「それならひたすらずっと縦に走らせればいいじゃない」と、ディープ狙いを徹底させたおかげで開花したモンスター。

日本には四季があるように、DK には喜怒哀楽があることが最大の魅力。結果を出すとすぐ調子に乗ってイキり出し、煽られると即ブチ切れ、怒られたり不安になると泣き、今春の練習でミドルパスがたくさん通ったときには楽しくなって「昨季まではこんなパス受けたことなかったぜ!」と際どい発言をする。試合のほうも大暴れする試合と沈黙する試合を繰り返していて安定感など欠片もない。

今季はリーダーの自覚が芽生えたとイキっているが、開幕 5 連敗くらいしたところでブチギレて何かトラブルを起こすという路線に賭ける人でラスベガスが賑わっているかもしれない。

D'Wayne Eskridge / プロニート・二世
178cm/86kg
2 年目(2021 年 2 巡)

高校時代は RB かつ陸上部のエースというスピードスター。カレッジでは KR としても MVP 選手。

「どこからでもホームランが狙える」というロマン一点張りで 3 巡程度の評価がされており、2 巡下位でこの子を狙ってそうだった LAR への嫌がらせのために指名された。しかし天罰というかジジィもヤキが回ったかという感じで、故障を繰り返しプロニート化しているのが現状。C. J. Prosise というレジェンドに比べればまだサボりっぷりは甘いので我慢できるファンも多いが、この芸風が今季も続くとアンチもさらに増えてきそう。

Penny Hart / ロマンあるほうのペニー
173cm/82kg
3 年目(2019 年 UDFA で IND)

Doug Baldwin 二世を発掘しようプロジェクトで大量に集められた候補者の中の一人。

シニアボウルの 1on1 ドリルで無双し、「ルートランこそチビの生きる道なんだよ!」という活躍を見せていたらしい。実はその日に Drew Lock とも組んでいたらしい。「L.J. Collier でも活躍できるシニアボウルwww」とか言ってはいけない。

カレッジレベルでは縦ぽんでも活躍できたので、ロングボムに絶対の自信を持つ QB が君臨するチームでは入団後から過剰に縦に走らされていたのが若干気の毒。今季はさすがにもう少しルートランでも勝負させてもらってほしい。

Marquise Goodwin / マーキス・グッドウィン
10 年目(2013 年 3 巡)

ディープスロー最強の QB がいなくなったのに何故か新規で補強してきた直線番長。オリンピック出場を目指しながら今もレシーブ平均 15yd は超えてくる安心の実績。

ジーノと合うの?という懸念はあるが、たぶんマジでロックに賭けてたんやなというところ。たぶんジーノが投げてるうちはあまり出番がない。

Dareke Young / ヤング DK
188cm/102kg
1 年目(2022 年 7 巡)

フォーティ 4.4 秒に加えて縦にも横にも飛べる跳躍力、巨大な手 (10-1/8 inch) を持つロマン型。スモールスクールでキャッチ平均 20yd 獲得というディープスレットっぷりを見せ、DK 2.0 と称されながら現首脳陣が飛びついた逸材。ただ NFL ではどちらかというとポゼッションレシーバーを目指したいところではなかろうか。

プレでは DK 2.0 の名にふさわしくドロップも多かったが、直線番長系統のライバルが故障や成長ナッシングなどの要因でパッとしなかったため、消去法でロスター残留。3 番手としては最強だった前・直線番長の背番号 83 を受け継ぐ。

Cade Johnson / ケイド・ジョンソン(PS)
178cm/83kg
2 年目(2021 年 UDFA)

Doug Baldwin 二世を発掘しようプロジェクトで以下同文。

UDFA 候補として他球団からもマークされていたが、「Baldwin を育てたチームだから」と SEA を選んでくれた子。にも関わらず「ロングボムを捕れない奴はいらない」みたいな方針によって全くお呼びじゃなかった気の毒な子。

今季はさすがに以下同文。PS 登録だが開幕時点で怪我人とニート気質が多いし、入れ替えの一番手として序盤から出番が来るはず。

TE


Noah Fant / ノア・ファント
4 年目(2019 年 1 巡 で DEN)

身体能力に優れたアスレチック TE。ドラフト時点で首脳陣が惚れ込んでおり、事前に名前を書いて即ピックインするつもりだったが少し前でブロンコスにかっさらわれてお通夜になったと報じられている。その後にトレードダウン交渉もまとまらず、コリア様という 1 巡指名のランストップ専門 DE をヤケクソ指名するに至った。

ブロンコスでは強みであるミドル~ディープボールを投げる QB がいなかったから伸び悩んでいた面もあるらしいが、まさか自分がディープスロー最強 QB と引き換えにトレードされるとは思ってなかっただろうし、Sutton とともに残留できないことを聞いたときは ↑ みたいな顔になってそう。だいたいブロンコ GM が悪い。

Will Dissly / ハングリー・大勝利契約
5 年目(2018 年 4 巡)

元 DL ゆえの鬼のランブロックと、何度大怪我しても立ち直るハングリーさ・タフネスを持つナイスガイ。

ブロッキング TE としてはゴネ得大勝利の 3y-24M という大型契約を結んで現地ではバチボコに(GM が)叩かれているが、そもそも長年のフランチャイズ QB があんまり TE 使わない人だったのでレシービングの成績が伸びる余地はまだ結構ある。知らんけど。

Colby Parkinson / コルビー・パーキンソン
3 年目(2020 年 4 巡)

高校時代はバスケとフットボールの二刀流だった身長 2m のレシービング TE。1 試合 4 TD(スタンフォード大の TE 記録)を記録したこともあるレッドゾーンの戦術兵器。

かつて 1 巡指名権を出してまで獲得したレッドゾーン専門・年俸 10M のドロップマシーンをカムバックさせたかったようだが、スぺ気味なのもあって活躍は皆無。

OL

Charles Cross / チャールズ・クロス (LT)
1 年目(2022 年 1 巡)

ドラフト上位で酒と何かをキメながら趣味ピックをする愚行をやめ、心を入れ替えた GM とジジィが Russell Okung の再来を狙ってゲン担ぎ的に全体 9 位で指名した LT。

パスプロの評価の高さは周知の通り。プレでも光るものを見せ、ペナルティを乱発する遊び心も見せつつファンを楽しませてくれた。なお「ウィルソンが移籍してから OL 補強するとかwww」と言われたりもしますが、直近 4 年の SEA のパスプロ勝率(2.5 秒以内)は 3 位→28 位→9 位→15 位なので、元からそんなに悪くないです。

Damien Lewis / ダミエン・ルイス (LG)
3 年目(2020 年 3 巡)

鬼のランブロックと一生粗削りなままのパスブロックを誇る、ひと昔前の量産型 SEA-OL。

新人契約の選手としてはランブロックでの貢献もあって十分だが、今後指名する QB を支えるベテランとして大型契約して残るほどかというと現状は微妙。延長交渉も見えてくるお年頃なので、そろそろパスプロでの成長を見せたいところ。

Austin Blythe / スタンツ止めるマン (C)
7 年目 (2016 年 7 巡で IND)

OC・ウォルドロンの愛弟子だった TE・エベレットが TE 使いたくない QB により微妙な成績に終わったものの、めげずに連れてきた別の教え子。

昨季は KC で控え、その前は平均以下のパスプログレードなのでこんなんがスタメンで大丈夫か、と言われたりもするが、前任の C(と LG のルイス)がスタンツを一生漏らし続ける仕様だったので、プレでスタンツに対応したことで現地の Podcast はトピックの一つとして「C・ブライスがスタンツに対応した!」という見出しを作った。とにかくスタンツに対応できるだけで昨季よりグレードアップしてるやろとポジる現地ファンもいるということ。

Gabe Jackson / Mr. 気の毒 (RG)
7 年目(2016 年 3 巡で OAK)

ESPN で「昔のイメージを覆した」と評された近年の SEA-OL の象徴。

昨季開幕戦でバックナーを 1on1 で抑え込んで賞賛されていたりパスプロには定評があったが、パスプロが 3 秒もっても QB が 3 秒以上ボールを保持する影響で被プレッシャーを量産し、評価が上がってこないという気の毒な人・その1。

Abraham Lucas / エイブラハム・ルーカス (RT)
1 年目(2022 年 3 巡)

故障前は PFF のパスプロのグレード 80 だったのにライトな SEA ファンにすら存在を認識されていなかった King of 気の毒こと Brandon Shell が抜け、後継者として 3 巡指名された。タイプ的には同類のパスプロテクター。

プレシーズンでは悪目立ちすることもなく、Shell さんも成仏できそうなポテンシャルを見せた。あとは今後入団する QB がボールを永遠に保持するタイプの QB じゃないことを祈るだけ。

Jake Curhan / よく知らん(RT 控え)
2 年目(2021 年 UDFA)

NFL レベルでは控えが限界やろという UDFA 入団からしぶとく 2 年目も残留。それだけでなく昨季から要所でいいプレーを見せ、スタメン奪取のチャンスもあるという評価。Lucas に比べてランブロックが強いとの評で、今オフに補強する QB がまたランヘビーからのぶん投げ PA 専用機だったりすると重用されるかもしれない。Lucas とどっちに賭けるかは多分そのへん次第。

Stone Forsythe / ストーン・フォーサイス(T 控え)
2 年目(2021 年 6 巡)

身長 208cm の巨漢。The Rock 様くらいガタイが良いので両親は常々「フットボールがダメならレスラーになればいいじゃない」と言っていたとか。

6 巡で LT に定着してくれたら GM シュナイダーの有能伝説にまた新たな 1 ページが加わるので彼はそれも狙っていたと思うが、LT はほぼ決まったような状態なので現状は両 T の控えをこなせるスウィングタックルとして育てられている。

Phil Haynes / フィル・ヘインズ (G 控え)
4 年目(2019 年 4 巡)

ランブロックに期待されて入団した重量級 LG。カレッジでは耐久性も評価されていたが、NFL に入ると張り切りすぎたせいかスぺ体質になってしまわれた。

4 巡にも関わらず控えとしてもあまり出ていなかったが、昨季は限られたスナップで一定の結果を残して残留。ルイスが天井見えてきたので、成長がなければ入れ替えもあるかもしれない。

Kyle Fuller (C/G 控え)
6 年目 (2017 年 7 巡で HOU)

スタンツを一生漏らし続けるタイプの控え C。一応 G もできる。安いので控えとして残留。

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